20 9月

(府中市 民間委託)府中市財政は委託費(物件費)が高く、人件費が低い、その理由とは(府中市議会議員 ゆうきりょう)

府中市議会議員(国民民主党所属)の ゆうきりょう です。

府中市の予算、決算の特徴の1つに類似団体と比較して、民間企業や団体などへの委託料を含む「物件費」の割合が多いこと、また人件費の比率が少ないことがあります。主な理由は、早い段階からの民間委託(アウトソーシング)の積極的な推進と、市が保有する公共施設の維持管理・運営コストがあると考えられます。

1,委託物件費(物件費・委託料)が多い背景とは 

(1)積極的な民間委託(アウトソーシング)
府中市は行財政改革の一環として、市役所の業務を民間企業へ委託するアウトソーシングを早期から進めてきました。これにより、市の職員数や人件費の比率を他の類似自治体と比べて極めて低く抑えている反面、委託料が含まれる「物件費」の割合が高くなる構造になっている考えられます。

(2)充実した公共施設の維持管理・運営
府中市は「ルミエール府中」や「府中の森芸術劇場」をはじめとする、文化・スポーツ・福祉などの公共施設が大変充実していることでも知られています。これらの施設を適切に維持し、PFI事業や指定管理者制度を使って運営するための管理委託料が大きく発生しています。

(3)近年の物価高騰とDX(デジタル化)の影響
また近年のエネルギー価格・物価高騰に伴う公共施設の管理運営費の上昇に加え、国が求める自治体システムの標準化に伴うシステム利用料(ガバメントクラウド利用料など)や、IT技術者の人件費上昇も「物件費・委託料」を押し上げる要因となっているとも考えられます。

①物件費(令和7年度決算から)・・27,033,248円、構成比で20%、これは類似団体と比較すると、かなり上位になります。

②人件費(令和7年度決算から)・・15,174,089円、構成比で11.2%、これは類似団体36団体中、低いなかでのベスト3くらいに入ると思われます。

※類似団体とは・・地方財政、行政運営の分析において、人口規模、産業構造が似ている市町村をグループで分けたとき、同じグループ(累計)に分類されている自治体のこと。総務省や各都道府県が、全国の自治体の財政状況や職員数などを公平に比較・分析するための「共通の尺度」として設定しています。

2, 財政面から見たメリット

この「人件費が低く、物件費(委託物件費)が高い」という特徴は、市の財政の健全性を、決して損ねているわけではありません。一度雇用すると削減が難しい市職員の人件費(固定費)に比べて、民間委託(物件費)は社会経済情勢にあわせて、予算をコントロールしやすいというメリットがあります。そのため、府中市は経常収支比率が低く、財政の弾力性(臨機応変にお金を使える余裕)が全国の自治体でもトップクラスに優秀な、極めて優位な財政力を維持していることにもつながっているとも考えられます。

~府中市の場合、主に以下の公共施設や事業に対して多額の委託費(委託料・運営費)が投じられています。

(1)PFI手法を用いた大型複合施設(運営・修繕)

バブル期前後に建てられた大型施設の老朽化に伴い、民間資金やノウハウを活用するPFIや民間包括委託が積極的に導入されています。

①市民会館複合施設(ルミエール府中) / 中央図書館

PFI事業の1つにルミエール府中と中央図書館があります。この施設の第二期PFI事業が進行中であり、毎年の運営モニタリングや大規模な計画修繕のために多額の委託費(サービス購入料)が支払われています。

(2)インフラ・環境系の包括管理事業(維持管理)

個別に委託するのではなく、地域や業種をまとめて民間業者に一括委託する「包括的民間委託」への移行が進んでいて、これも委託費の大きな割合を占めています。

※包括民間委託とは・・自治体などが公共施設の管理やインフラの維持管理といった複数の業務・施設をバラバラに発注せず、まとめて一つの民間事業者に一括して委託する手法のことです。 人口減少による税収減少や、公共施設の老朽化、技術職員の不足といった課題に対応するため、自治体の業務効率化とコスト削減の切り札として全国的に導入が広がっています。 府中市の場合、代表的なものに「道路包括委託事業」があります。

①道路等包括管理事業(市内市道全線)

市内の道路、橋梁、ペデストリアンデッキ、街路樹、カーブミラーなどの清掃、軽微な補修、区域内巡回、剪定を一括して民間委託しています(北西地区だけでも単年度で約1億円規模)。

③市営住宅、市営公園など長寿命化・修繕包括業務

市営住宅や市営公園の効率的な維持管理・修繕体制を整えるための策定業務などが民間委託されています。

(3)デジタル化・基幹システム標準化(情報システム)

近年、自治体全体のトレンドとして委託費が急増しているのがDX(デジタルトランスフォーメーション)や情報システム関連の運用費です。

(4)国が求める標準準拠システムへの移行・ガバメントクラウド運用

基幹システムの標準化移行に伴い、移行後もIT技術者の人件費高騰やシステム利用料といった高額なランニングコスト(運用委託費)が発生しています。

(5)保健福祉・民生費関連の専門業務(市民サービス)

少子高齢化や複雑化する市民ニーズへの対応のため、福祉分野でも窓口や実務の民間委託が行われています。

(6)子育て世代包括支援・要保護児童等見守り強化事業

ヤングケアラーの実態調査やヘルパー派遣、対象世帯への定期訪問といった伴走型支援業務を専門機関に委託しています。

(7)高齢者・障害者福祉サービスの訪問業務

在宅福祉サービス(寝たきり高齢者への訪問理美容事業など)の事業者への委託料が計上されています。

~私は民間委託に反対ではなく、むしろ積極派かもしれません。ただ一方で懸念材料もあります。これについては、次回のブログでまた掲載させていただきたいと思います。(ゆうきりょう)

※府中市議  ゆうきりょう のブログをご覧になった方で、府中市への要望などお寄せください。福祉、街のインフラ、防災、産業、環境衛生、学校教育など、なんでも結構です。 アドレス yuki4551@ozzio.jp  電話090-4136-7642(電話にでない際は、留守電にお名前をお願いします) 住所・・府中市紅葉丘2-6-3、メイプルタウン吉野D202

※ 府中市議会議員  ゆうきりょう の朝の駅頭市政報告は、原則、毎朝下記の予定で行っています。駅頭では「市政通信」を配布しています。市政相談、生活相談なども受け付けています。なお雨天時や、自身の都合により中止の場合がありますが、お気軽にお声をおかけください。駅頭には原則、朝5時から8時までいます。

月曜日・・西武線多磨駅東口

火曜日・・京王線多磨霊園駅南口

水曜日・・京王線東府中駅北口

木曜日・・西武線多磨駅西口

金曜日・・京王線多磨霊園駅北口

 

 

17 9月

(府中市)基地留保地の「新総合体育館」構想は、民設民営方式がベターではないか(府中市議会議員 ゆうきりょう)

府中市議会議員(国民民主党所属)の ゆうきりょう です。

府中市では浅間町にある基地留保地(14ヘクタール、東京ドーム3.2個分)の敷地活用について現在検討中で、来年度に具体的な計画書が公表される予定です。市議会での質疑応答を聞くかぎり、市は「PFI,PPP」方式(公設民営など官民連携)を活用して5000人規模のスポーツアリーナ兼市民体育館の併用施設の建設を考えているように、私には推測できます。

★民設民営方式のメリット、デメリットは

府中市が浅間町の基地跡地留保地に計画している新総合体育館(5000人規模のアリーナ機能も含む)の整備手法について、民設民営方式を採用した場合のメリット・デメリットを調べました。

1,民設民営方式のメリット

民設民営方式は、民間事業者が自ら資金を調達して施設を建設し、所有・運営までを行う手法です。

①財政負担の大幅な削減・・ 建設費(初期投資)や維持管理費が原則として民間負担となるため、府中市は巨額の公費投入を回避・抑制できます。

②高い収益性と集客力の最大化・・ 民間企業のノウハウと柔軟な経営感覚を活かし、プロスポーツの興行(Bリーグ等)や大規模イベント、レストラン、コンビニ等の多様な商業施設を一体化したスピード感のある運営が可能になります。

③行政側の運営リスク回避・・開業後の集客下振れや、維持管理費の高騰による赤字リスクを原則として民間側が負うことになります。

2,民設民営のデメリット

①公共性の低下と市民利用の制限・・民間事業者は収益を最優先するため、興行利用(プロの試合やコンサート等)が優遇されやすく、一般市民がサークル活動や個人利用で使える時間や枠が著しく制限される懸念があります。

②利用料金の高騰・・ 施設の維持運営費を賄うため、一般の市民利用料金が他の公設体育館に比べて高く設定される可能性が生じます。

③撤退や破綻時のリスク・・万が一、民間事業者の経営が破綻したりアリーナ事業から撤退したりした場合、施設が機能停止に陥り、地域のスポーツ拠点や防災拠点としての役割 が突然失われるリスクがあります。

3,公設民営 と 民設民営、府中市にとって「リスクが少ない」のはどちらか?

(1)府中市が「公設民営(PFI等)」を思考する背景とは

府中市が現在公表している基本構想、議会での質疑を見る限り、現状は従来の手法に加えて「PFI/PPP(公設民営)方式」の導入可能性を軸に検討が進められているように、推察できます。
市が考える今回の構想では単なる「興行用アリーナの誘致」ではなく、現在の老朽化した市立総合体育館(矢崎町)の移転も兼ねています。そのため、災害時の避難所(防災拠点)としての機能や、市民が安価にスポーツを楽しめる場(公共性)の確保も条件となります。

民設民営方式は市の金銭的リスクを減らせる一方で、「市民が使いたい時に使えない体育館になってしまう」という住民満足度が減るリスクもあります。したがって、行政が所有権とコントロール権を握りつつ、民間資金やノウハウを一部活用する「公設民営方式(PFI)」の方が、府中市にとっては政策目的を達成する上でのリスクが少ないと判断されます。

★私なら民設民営方式を採用し、市民向け体育館は現在の総合体育館を活用する提案をしたい

しかしながら私の考えは、府中市にとって財政的リスクが少ない、民設民営方式を提案したいと考えています。理由は①新総合体育館と似た性質の施設として、近隣には飛田給の京王アリーナがあり、また近所には市の芸術劇場もあるなど競合施設がある。

②いったん建設すると、その後の音響設備や建物などの維持管理に通年的コストがかかり、市の負担が増え財政を圧迫する(ランニングコストの増大の懸念)

③近年の物価高騰と人手不足により、建設工事事業費が今後、どれだけかかるかの見通しが、現状でわからない点も心配。

④新総合体育館の最寄り駅が、京王線東府中駅で徒歩15分~20分程度かかり、観客にとって微妙な距離であること。

★新総合体育館完成予定の8年後の日本経済、社会情勢はどうなっているか

新総合体育館については、「新たな魅力の創出により都市間競争力の向上につながる活用を図る」というコンセプトが、方針の柱の1つにありますが、プロスポーツチームの試合を多く招聘することで、府中市内に人流をつくり、地域経済活性化を図ることで、近隣市との都市間競争で優位に立つことが目的の1つです。

しかしながらここで懸念される点が、完成と共用開始が8年後(令和15年度)という点です。果たしてその8年後の日本経済と社会情勢がどうなっているかです。現状考えると、あまり明るい日本経済、社会情勢にはなっていないのではないかということです。今日では急激な物価高騰が日本経済と国民生活を直撃していますが、新体育館の工事費用がどれだけ膨らむかわか、わからないという点が気がかりです。現に新体育館の基本構想段階で、予想される事業費を見込むことはできませんでした。

★民間が自由に考え自由に使える民設民営方式が、企業も手をあげやすい

これだけの大型、多機能スポーツ施設を建設するにあたり、最悪の事態も想定すると、公設民営の場合、市の借金とその後の運営コストだけが残ってしまい、市財政を圧迫するという事態になりかねません。

こうした点を考えた場合、民設民営方式は、民間事業者が自ら資金を調達して施設を建設し、所有・運営までを行う手法であり、府中市にとって財政的リスクがない手法です。民間企業が自由な発想で自由に使用できる方式で、民間企業も開発に手上げやすいのではないでしょうか。

※府中市議  ゆうきりょう のブログをご覧になった方で、府中市への要望などお寄せください。福祉、街のインフラ、防災、産業、環境衛生、学校教育など、なんでも結構です。 アドレス yuki4551@ozzio.jp  電話090-4136-7642(電話にでない際は、留守電にお名前をお願いします) 住所・・府中市紅葉丘2-6-3、メイプルタウン吉野D202

※ 府中市議会議員  ゆうきりょう の朝の駅頭市政報告は、原則、毎朝下記の予定で行っています。駅頭では「市政通信」を配布しています。市政相談、生活相談なども受け付けています。なお雨天時や、自身の都合により中止の場合がありますが、お気軽にお声をおかけください。駅頭には原則、朝5時から8時までいます。

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16 9月

(府中市)浅間町基地留保地の「新総合体育館」構想は、PFI(公設民営)方式がいいのか・・府中市にとってリスクは何か(府中市議会議員 ゆうきりょう)

府中市議会議員(国民民主党所属)の ゆうきりょう です。

府中市では浅間町にある基地留保地(14ヘクタール、東京ドーム3.2個分)の敷地活用について現在検討中で、来年度に具体的な計画書が公表される予定です。市議会での質疑応答を聞くかぎり、市は「PFI,PPP」方式(公設民営など官民連携)を活用して5000人規模のスポーツアリーナ兼市民体育館の併用施設の建設を考えているように、私には推測できます。また現在ある生涯学習センターは解体して、中央文化センターとの複合施設を建設、同留保地内にはスポーツ広場、公園、一定面積の緑地、道路を計画しています。

★PFI(公設民営)のメリット、デメリットは

自治体が検討するスポーツアリーナの整備手法において、「PFI(公設民営を含む官民連携)」と「民設民営方式」が最近では主流のようです。この場合、どちらが優れているかは、「アリーナが建つ地域の市場性と、自治体が求める公共性のバランスによって決まる」ようです。どちらもメリット、デメリットの両方があり、一概にどちらが良いとは言えず、プロチームの有無、人口規模、周辺の競合環境をふまえて最適なスキームを選択する必要があるというのが、専門家の方の指摘です。そこでインターネット上で調べたところ、このPFI(公設民営)方式の主な特徴と、選択の判断基準を比較してみました。

1,PFI方式(公設民営の一種)

自治体が所有権を持ち、民間資金やノウハウを活用して設計・建設から維持管理・運営までを一体的に任せる方式です(Bリーグなどで増えているコンセッション方式もこの発展形です)。

(1)メリット

公共性と収益性の両立・・ 市民利用(地域の学校・一般利用)の枠を確保しつつ、プロスポーツ興行やコンサートで稼ぐ仕組みを作れます。

②自治体の負担・リスク軽減・・民間の創意工夫により、従来の行政直営に比べて建設・運営コストを削減できます。

(2)デメリット

①財政負担・・建設費の一部や、毎年の運営補助(サービス購入料)として、自治体の公費が一定程度支出され続けます。

②硬直化のリスク・・15〜30年といった長期契約になるため、途中の社会情勢の変化や、指定された民間事業者の経営悪化への対応難易度が高くなります。

3,PFI(公設民営)を選ぶべき「判断基準」とは・・

 (1)「PFI(公設民営)」が向いているケース

①地方都市や政令指定都市で、民間単独では投資回収(採算性)に不安がある。

②老朽化した「市民体育館」の建て替えを兼ねており、一般市民や学校の利用枠をしっかりと残す必要がある。府中市の場合、矢崎町の総合体育館を閉館して、新しい総合体育館に機能を移す考えであり、これにあたります。

③自治体も一定の関与や発言権を維持し、まちづくりの中心拠点としてコントロールしたい。

昨今のトレンドとしては、地方都市において「完全な民設民営」はハードルが高いため、沖縄アリーナや佐賀のSAGAアリーナのように、自治体がPFI等のスキームで建設・所有し、運営をプロチームや専門事業者に丸ごと委託して「稼ぐアリーナ」にする(公設民営型)事例が主流となっているようです。

2,PFI方式が抱える「成功していない」ケースとしての4つの実態

(1)「割高な分割払い」に陥るケース

PFIは、自治体が一度に巨額の建設費を支払う代わりに、20〜30年といった長期にわたり民間事業者(SPC)に分割して対価を支払います。しかし、民間の資金調達コスト(金利)は自治体の地方債金利よりも高いため、トータルの支払額を計算すると、従来通りの公共事業(直営)として建てた方が安かったという本末転倒な事例が少なくないようです。 [

② 需要予測の過大評価(楽観的なバイアス)

特に近年増えている「Park-PFI(公園内への商業施設設置)」や独立採算型の事業において、事業者が受注目的で都合の良い楽観的な収支・集客計画を提出し、自治体側もそれを検証するノウハウがないまま進めてしまうケースです。開業後に売上が計画の半分程度にとどまり、事業者が数年で撤退を余儀なくされる構造的なリスクが顕在化しています。

③ 長期契約による「柔軟性の欠如」

PFIは数十年単位の長期契約を結ぶため、途中で社会情勢や住民ニーズが変わっても、サービス内容や運営費用の変更(仕様変更)が極めて難しいというデメリットがあります。物価高騰や人件費上昇、またコロナのような感染症流行のような不可抗力が発生した際、リスクの押し付け合いになり、官民の紛争に発展することがあります。

④ 自治体の規模による「二極化」とノウハウ不足

政令指定都市などの大都市圏では導入が進む一方、人口20万人未満の小規模自治体では実施率が1〜2割程度に留まっています。小規模自治体には「手続きが煩雑」「PFIの専門知識・ノウハウを持つ職員がいない」「民間事業者が利益を出せるほどの市場規模がない」ため、制度自体が機能していないのが実態です。

3,結局のところPFI(公設民営)は「建設費の後払い」方式にすぎない?

PFI方式は「打出の小槌」ではなく、「建設費の後払い(ビルメンテナンス付き)」として使われているケースも多く見られます。成功させるためには、自治体側がコンサルタント任せにせず、需要が下振れした際の「悲観シナリオ」を想定し、適切なリスク分担を契約段階で設計できているかが成否を分けているようです。

~こうして調べてみると、新総合体育館をPFI(公設民営)方式は、もう少し慎重に考えるべきではないかと思うわけです。また府中市にとって、悲観的なシナリオを想定し、極めてリスクの少ない手段をとるべきだと、考えるものです。次回は、新総合体育館を民設民営にした場合のことについて、触れたいと思います。(ゆうきりょう)

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13 9月

(府中市 生活道路)市内の生活道路が9月から30キロ速度制限になりました・・通学路はとくに周知徹底を(府中市議会議員 ゆうきりょう)

府中市議会議員(国民民主党所属)の ゆうきりょう です。

★全国の生活道路で過去5年間に3万4千人あまりが死傷者数が

この令和8年9月から全国の生活道路について、道路交通法改正により、高齢者が行きかい、小学生が通学路などで利用する生活道路の法定速度が、30キロ速度制限となりました。先日の読売新聞報道によると、住宅街などにある道幅の狭い「生活道路」での交通事故にあった全国の死者、重傷者は昨年までの過去5年間に3万4262人にのぼったとのことです(警察庁発表)。そのうち「高齢者と小学生が4割超を占めた」そうです。記事では「生活道路は、主に幅員5・5メートル未満で中央千や分離帯などがない一般道を指す」「警察庁によると、2021年から25年の交通事故による死者、重傷者の約2割は、生活道路で事故にあっていた」として、「内訳は死者が2149人で、重傷者が3万2113人だった」としています。記事によると「事故の状況別の割合では、自転車の乗用中あ33.3%と最多で、バイク乗車中が25.2%、歩行中が22.8%」として、「「はねた車の速度が時速30キロを超えると、歩行者らが致命傷を負う確率が急激に高まるとされる」そうです。(参考、読売新聞9月9日付)

★府中市の生活道路に関する主な特徴

府中市の生活道路については、近年、安全対策が強化されており、26年9月1日の道路交通法改正による「法定速度30キロへの引き下げ」対象エリアが市内に多く存在しています。また市では狭あい道路の拡幅整備も進めています。

(1)法定速度の変更(2026年9月からの新ルール)

最高速度が時速30kmに: 2026年9月1日より改正道路交通法が施行され、中央線(センターライン)や中央分離帯がない、原則として幅員5.5メートル未満の生活道路の法定速度が時速60kmから30kmへと引き下げられました

①府中市内の対象: 分倍河原・中河原・是政方面の住宅街、多磨駅周辺、人見街道 など、これまで特に速度標識がなかった市内の狭い生活道路の多くが自動的に「30km/h規制」の対象となっています。

(2)「ゾーン30」の整備

①警視庁や府中市は、地域一帯の生活道路の最高速度を30km/hに制限する「ゾーーン30」への区域の設置を進めています。抜け道として侵入してくるスピード超過の車を減らし、通学路や歩行者の安全を守る対策が強化されています。

(3)狭あい道路(幅4m未満)の拡幅整備事業 ⇒ 狭あい道路拡幅整備事業(令和8年4月1日から狭あい道路の整備に関する業務の申請先が道路課になりました) 東京都府中市ホームページ

①課題について・・ 府中市内には、いまだに幅員が4メートル未満の狭い生活道路が多く残されています。これらは日々の通行だけでなく、災害時の避難や救急車両の通行の妨げになるため、市が重点的に改善を進めています。

②府中市の取り組み(寄附と助成金)・・ 敷地を建て替える際などに、道路の中心線から2メートル後退(セットバック)して用地を市に寄附すると、測量や登記費用を市が負担するほか、奨励金や塀の除却・移設費用の助成金が交付されます。

③窓口の変更・・2026年4月1日より、この「狭あい道路」に関する事前協議や申請の窓口が「道路課」へと一元化され、より手続きがスムーズになりました。

府中市内の生活道路は歩行者や自転車、通学途中の子供たちが多く行き交うこともあり、車で通行される際は、改正された新ルール(30km/h)を意識し、十分な減速と安全運転が求められています。すでに市民の方から、小学校付近の生活道路の安全対策についても要望が寄せられており、市の担当課、府中警察にも要請をしています。この問題でのご意見、ご要望などお待ちしています。

※府中市議  ゆうきりょう のブログをご覧になった方で、府中市への要望などお寄せください。福祉、街のインフラ、防災、産業、環境衛生、学校教育など、なんでも結構です。 アドレス yuki4551@ozzio.jp  電話090-4136-7642(電話にでない際は、留守電にお名前をお願いします) 住所・・府中市紅葉丘2-6-3、メイプルタウン吉野D202

※ 府中市議会議員  ゆうきりょう の朝の駅頭市政報告は、原則、毎朝下記の予定で行っています。駅頭では「市政通信」を配布しています。市政相談、生活相談なども受け付けています。なお雨天時や、自身の都合により中止の場合がありますが、お気軽にお声をおかけください。駅頭には朝8時までいます。

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01 9月

(府中市 コミュニティバス ちゅうバス)地域の交通空白地帯をどう埋めるか(府中市議会議員 ゆうきりょう)

府中市議会議員(国民民主党所属)の ゆうきりょう です。

運転手不足が原因で各地のバス、コミュニティバスの廃止、減便が問題となっています。府中市においても、コミュニティバス「ちゅうバス」(年間約216万人、令和6年度実績)については、運行開始から20年以上が経過し、いくつかの重要な課題に直面しています。主な課題は以下の4つの課題があります。

1,運行経費の増大と財政負担

路線の拡充にともない、運行経費が増大していることが大きな課題です。ちゅうバスは1乗車100円という低廉な一律運賃を維持していますが、実質賃金の低下などによる市民からの「運賃値上げは避けてほしい」という強い要望 と、運営コストの上昇(燃料費や維持費)との間でバランスを取るのが難しくなっています。

2,路線拡大にともなう「乗車時間の増加」と「重複」

路線の利便性を高めるためにルートを少しずつ延ばしてきた結果、逆に1週あたりの乗車時間(所用時間)が長くなるという問題が発生しています。また、既存の一般路線バスの経路と「ちゅうバス」のルートが重複している区間もあり、これらを整理して効率的な運行ルートに再編することが求められています。

3,公共交通の空白地帯・不便地域の解消

大型バスや通常のコミュニティバス(小型バス)でも進入できなような狭い道路が多い住宅街など、依然として「交通不便地域」が残されています。

①対策の動き: 府中市ではこれに対し、さらに小回りの利く「ワゴン車による実証運行」 や、狭い道にも対応できる「小型EVバス」の導入検討 などを進めています。

4,深刻な運転手不足への対応

全国的な問題でもありますが、運輸業界の深刻な運転手不足の影響を強く受けています。実際に民間路線バスの減便が相次ぐ中、「ちゅうバス」がその不便さをカバーする役割を期待される一方で、運行を維持・拡大するための乗務員確保そのものが大きな壁となっています。このため、将来的には「自動運転バス」や「AIデマンド交通」といった新技術の導入による解決も議論されています。

これらの課題解決に向けて、府中市では「府中市地域公共交通計画」などを策定し、ルートの見直しやデジタル技術(デジタル乗車券やAI)の活用、新車両の検討を進めています。

※AIデマンド交通とは・・・交通利用者の予約(オンデマンド)に応じて、AIがリアルタイムに最適な運行ルートや配車を計算、決定する乗り合い型の公共交通サービスのこと。従来の路線バスのように「決まった時刻表やルート」を持たず、タクシーのように「1人で貸し切る」ものでもないため、「バスとタクシーの中間に位置する新しい移動手段」として、全国の自治体で導入や実証実験が急速に進んでいます

5,デマンド交通を導入する自治体、社会的な背景そのねらい

多くの地域で、AIデマンド交通、自動運転バス、地域住民が主体となる交通手段が、以下の課題を解決する切り札として期待されています。

①交通空白地帯の解消と高齢者支援
採算悪化で路線バスが廃止・減便された地域において、マイカーを運転できない高齢者や交通弱者の「通院」「買い物」の足を確保します。

②効率化によるコスト削減
乗客が誰も乗っていないバスが定時運行するような「無駄」をなくし、必要なときだけ走らせることで自治体の財政負担や運営コストを抑えます。

③深刻な運転手不足への対応
大型バスを走らせるための「大型二種免許」を持つ人材が不足する中、普通二種免許でも運転できるワゴン車などを活用した運行を可能にします。

★荒川区、葛飾区で地域住民の足を住民が担う・・住民が自ら運転、高齢者らの送迎を行う

先日の読売新聞多摩版に都内の荒川区がこの6月から、雨天時に駅まで地域住民が自家用車などを使用して、高齢者らの送迎を担う動きについて報じています。同記事では、「6月から、平日の雨天の朝に南千住地区で試験的に始めた送迎サービスで、運転を担うのは、町会長やタクシー運転手など40歳~70歳の住民4人。学生や高齢者らが無料で利用できる」と伝えています。

この荒川区でコミュニティバスが運転手不足で廃止された地域について「(コミュニティバス廃止の影響で)周辺を走る都バスの利用客が増加し、特に雨の日は混雑が激化した。区はこうした状況を解消しようと、地元の自治会などと調整を進め、実証実験にこぎつけた」とのことです。記事によると、車の燃料費などが区が全額負担、運転手には1日2500円を支給し、「リピーターもいて、需要は高い。地域コミュニティーの形成にも役立っている」(担当課長)と話、荒川区では来年5月末まで実証実験を続け、効果を検証する方針としています。

他の区では葛飾区でも京成立石駅、四ツ木駅周辺の地区で、住民による小型電動者「グリーンスローモビリティ」の本格運行がスタートし、地域の8つの町会で作る運営協議会が運行を担い、料金は無料とのことです。記事では「利用者は月に約300人、運転手の登録も50人を超え、地域の足として定着しつつある」とのことです。(参考、読売新聞多摩版8月20日付記事)

~運転手不足などを大きな理由としたコミュニティバスの一部路線廃止の動きは、今後、府中市内においても起こりうる課題だと思います。一方で新たに生まれる交通空白地域の解消を、地域住民が支えあう形で補い、行政が財政面などでバックアップするサービスは、今後広がると思われます。ぜひ府中市においても、こうした動きについて、研究し、将来の実施を期待したいと思います。(ゆうきりょう)

※「府中市の来年度(令和9年度)予算案について、市民のみなさんから要望を受け付けております。9月20日ぐらいまでにメールでお寄せください。匿名希望でも結構です。

★要望内容の例・・街のライフライン(鉄道駅、バス停車場、道路、信号、カーブミラー設置、公共施設など多数)、市の福祉制度に関すること、小中学校に通うお子さんに関すること、幼稚園、保育所、学童保育、介護、障害者福祉、公共行政のサービスに関することなど、なんでも結構です。※ただし要望内容によっては、私のほうで整理修正、あるいは取捨選択する場合もありますが、どうかご了承ください。 メールアドレス   yuki4551@ozzio.jp  まで

※府中市議会議員 ゆうきりょう の朝の駅頭市政報告は、原則、毎朝下記の予定で行っています。駅頭では「市政通信」を配布しています。お気軽にお声をおかけください。ただ雨天時や、自身の都合により中止の場合もあります。

月曜日・・西武線多磨駅東口

火曜日・・京王線多磨霊園駅南口

水曜日・・京王線東府中駅北口

木曜日・・西武線多磨駅西口

金曜日・・京王線多磨霊園駅北口、※原則、朝5時~8時まで