09 8月

府中市 白糸台「旧陸軍 調布飛行場白糸台掩体壕・・戦後切り抜けた『飛燕』格納庫」(読売新聞)

今朝(9日)は京王線東府中駅北口であいさつ。午前中市役所、午後会議、一般質問準備など。さて今朝の読売新聞文化面には、府中市の白糸台にある掩体壕(えんたいごう)のことが記事にあります。記事では「現在は小型飛行機が発着する調布飛行場は戦時中『飛燕(ひえん)』など多数の戦闘機が配備された陸軍の帝都防空拠点だった。本土空襲への危機感が高まった1944年6月から9月にかけ、空襲から飛行機を守る格納庫である掩体壕(えんたいごう)が、100基以上も周辺に造られたとされる。だが現在残るのは4基のみだ」。

記者自身が、この掩体壕の中に入ったことについて、「許可をえて中に入ると、壁面はコンクリートに混ぜられた大小さまざまな石がむきだしだった。『いかにも突貫工事で、物資の不足を裏づける』と、江口桂(えぐち けい)、府中市ふるさと文化財課長は言う」。この白糸台掩体壕は市民から保存を希望する声をうけて、2008年に市の史跡に指定した。記事では「コンクリートも樹脂で固め、整備された。住宅街の戦争遺跡は、残す遺志の結晶として今にある」と結んでいます。

この府中には戦前戦中、旧大日本帝国陸軍の関係基地(燃料跡地)があり、戦後は米軍の占領基地にもなった過去があります。また太平洋戦争末期には、この府中市にも空襲があったと聞きましたが、その空襲から戦闘機を守る施設が、白糸台にあったわけです。今年は戦後72年、今一度、先の第二次世界大戦を振り返り、我が国は再び国策を誤らせてはならない、戦争をする国にさせてはならない。そのために、この府中の戦争遺跡、掩体壕の存在を市民のみなさんに、私も語り伝えていきたいと思います。

04 5月

憲法9条がもつリアリズムとは・・東京新聞社説(5月3日)

昨日は東京・有明をはじめ全国各地で憲法集会が開催されました。昨日(3日付)の東京新聞社説で、「憲法70年に考える 9条のもつリアリズム」と題する社説を掲げています。全文にわたり興味深い内容なのですが、とくに最後の文章のくだりが大変感銘をうけた内容です。

社説の最後部分では以下のように論じています。「実は9条が戦後ずっと軍拡路線を防いでいたことは間違いありません。それも崩せば国民生活が犠牲になることでしょう。戦後、首相にもなったジャーナリストの石橋湛山には、こんな予言があります。(軍拡なら国を滅ぼす)<わが国の独立と安全を守るために、軍備の拡張という国力を消耗するような考えでいったら、国防を全うすることができないばかりでなく、国を滅ぼす> これが9条のリアリズムです。『そういう政治家には政治を託せない』と湛山は断言します。9条の根本にあるのは国際協調主義です。不朽の原理です。国民は種まきをします。だから『悪い種をまいて収穫のときに驚くようなことがあってはならない』-。金森憲法大臣の金言の一つです。愚かな政治を招かないよう憲法70年の今、再び9条の価値を確かめたいものです」。

最後の部分の金森徳次郎憲法担当大臣の発言は、70年前の1947年5月3日、東京新聞に憲法担当大臣だった金森徳次郎が寄稿したなかに、「国民が愚かであれば愚かな政治ができ、わがままならわがままな政治ができるのであって、国民はいわば種まきをする立場にあるのであるから、悪い種をまいて収穫のときに驚くようなことがあってはならない」という文章をうけて引用しているものです。

私は今こそ思想信条の違い、立場も超えて、この石橋湛山元首相が語るように、憲法9条の価値をあらためて評価し、国連を中心とする国際平和協調主義にもとづく世界平和を実現するためにも、憲法9条の価値を訴えていきたいと思います。

20 9月

東京民報で府中市職員による自衛隊研修の一般質問記事を掲載

本日は一日中、市議会本会議や審議会などに参加しました。さて東京民報9月18日号の3面で、私が府中市議会9月定例会の一般質問で取り上げた、府中市職員(入庁3年目)の自衛隊研修問題が4段記事で掲載されています。民報の記者の方が私の一般質問の質疑をインターネットでご覧になられて、まとめられた記事です。今回の研修の問題点とあわせて、私が市に研修内容の改善提案を含めた内容についても、ポイントを絞って書いていただいております。ぜひご覧になっていただけば幸いです。市議会では明日から5日間の予定で、決算委員会が開会します。朝から夕方までの審議が続きますが、頑張ります。

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02 9月

元自衛官で共産党の土浦市議会議員、井上圭一さんに伺いました

今朝(2日)はJR北府中駅前であいさつ、午前中は市議会・定例本会議、打ち合わせなど。さて先日、私は9月議会の一般質問(府中市の入庁3年目職員の自衛隊研修参加問題)の勉強のために、茨城県土浦市で共産党の市議会議員をされている、井上圭一さんに会いに伺いました。

井上さんは昭和37年生まれ、東京の高校を卒業後、陸上自衛隊土浦駐屯地に入隊、3等陸曹で活動されたそうです。その後、20代後半で民間企業に転職、現在は市議会議員とともに、葬儀屋さんを営んでいます。私は、自衛隊に体験入隊や研修に参加した経験がありません。ならば経験のある人から話を伺うしかないと思い、土浦に赴きました。井上さんからは大変興味深い話をたくさん伺いましたが、なかでも自衛隊が今なぜ、全国の自治体職員に研修を広げているかという点です。安保法制成立以後、自衛隊への入隊希望者が激減し、そのため自衛隊側は全国の各自治体に対して、全面的に自衛官募集窓口の協力を依頼しているとのこと。市区町村自治体が自衛官募集の窓口になることで、市民に対する自衛隊への信頼度や広報力をアップさせることが狙いです。そのためには、その自治体の職員から自衛隊に対する信頼や共感を得ることが重要になります。そこで、自治体職員に対して自衛隊研修(職員研修の名目は規律と連帯意識の高揚、防災力のアップなど)に参加してもらい、理解してもうらことで、自衛隊への信頼と共感を得ようという戦略だそうです。この分析は、京都自治労連が発行している「戦争と自治体」にも同様のことが、記載されています。井上さんは「今回の府中市職員の研修もこの一環だと思う」と話をされていました。ほかにも、元自衛隊員だからこそ憲法9条を守りたいという、お話しを熱心にされました。

私は災害などで被災地の住民を救援救助活動する自衛隊のみなさんの姿に、敬意を表しています。だからこそ、そうした自衛官の方々を海外の戦闘地域に派兵し、武力行使を伴う活動に参加をさせてはならないという思いです。ぜひ井上圭一さんの著作「自衛官が共産党市議になった 憲法9条が結んだ縁」(かもがわ出版)をぜひ、みなさんご覧ください。

井上市議土浦

 

31 8月

新海覚雄 作品展覧会が大好評!ぜひ一度お越しを・・府中市美術館

今朝は府中駅北口であいさつ、午前中は赤旗拡大行動、一般質問の準備など。さてタイトルにあるように、新海覚雄(しんかい かくお)さん(一九〇四~六八年)の作品を紹介する展覧会(府中市美術館)が、大好評です。私も8月中旬に見学に行ってきましたが、感想を述べるなら、「生で観るその迫力は、終戦直後の日本の労働者階級のたたかう息吹きと魂が、見るものに時間を超えて迫ってくる」、そんなエネルギーを感じさせる作品ばかりでした。私は「本当によく、この素晴らしい作品展を開催することができたものだ」と感嘆する思いです。

すでに東京新聞多摩版(8月9日付)では、「新海さんは本郷(現文京区)生まれ。著名な画家を輩出した川端画学校で油彩画を学んだ。戦後、住民運動などの現場に出向き、社会問題を題材にする、ルポルタージュ絵画と呼ばれる作品の制作に取り組んだ」「一九五五年に始まった砂川闘争では連日、現場に通って取材。基地の拡張を阻止しようとした農民らを描き『斗(たたか)う砂川の人々』との題で発表した」とあります。さらに同紙では、「新海さんは、住民運動だけでなく、労働組合の活動にかかわる作品も多く残した。『構内デモ』と題した油彩画は、国鉄(現JR)の労働者たちが腕を組んでデモ行進する様子を表現。東京駅八重洲口にあった『国鉄労働会館』に飾られていたもので、美術館で展示されるのは初めてという」「同美術館学芸員の武居利史(としふみ)さん(47)、『新海氏が多摩地域の美術史に大きな足跡を残したことを知ってもらえれば』」と報じています。

この展覧会は、9月11日まで開催。観覧料は一般二百円など。月曜休館。問い合わせは府中市美術館=ハローダイヤル03(5777)8600=へ。

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