戦前戦中、この府中から「満蒙開拓青少年義勇軍」に参加した少年たちがいた!
府中市議会議員の 結城りょう です。HP検索→結城りょう
府中市在住で幅広い市民運動で活躍されている、宮井迅吉さん(浅間町在住)が、このほど、戦前戦中、府中から「満蒙開拓青少年義勇軍」に参加した少年たちについて、詳細な資料を取集、研究した成果を1冊の冊子にまとめられました。
ちなみに「満蒙開拓青少年義勇軍」とは、ウィキペディアによれば、「日本内地の数え年16歳から19歳の青少年を、満州国に開拓民として送出する制度であり、満蒙開拓団に代表される満蒙開拓民送出事業の後半の主要形態である」「翌年の昭和13年1月、この「満州青年移民実施要項」に基づいて、早々と募集が開始された。募集要項によると、小学校を卒業し、数え年16歳から19歳までの身体強健なる男子で、父母の承諾を得たものであれば誰でもよいとされた。成人移民を補充するものでありながら、その名称が青少年移民でなく、青少年義勇軍であるのは、日中戦争遂行上必要不可欠な満州支配の安定的維持に青少年が挺身することとして、当時軍国主義的意識の昂揚した青少年に訴えるためであった」と記しています。
宮井さんの調査によれば、満蒙開拓団が府中地域から28名参加しており、この冊子には数少ない生存者の証言も語られると同時に、当時の府中の状況についても、様々な角度から克明に記しています。国策として奨励されたこの満蒙開拓団ですが、この冊子のあとがきには次のように記されています。「14~15歳のとき、親元を離れて遠く満州に征った(いった)少年たちがいた。生還できなかった者も含めて結果は悲惨だった」「生還した少年たちは多くを語ることなく戦後の社会を生き抜いた」。そして「戦争はいつも、貧しい若者に魅力ある言葉で語りかけてくる。そして為政者たちによる戦争は世界の若い命を鴻毛(こうもう)のように軽んじる」。
ご興味のある方はとにかく一度この作品を熟読さることを期待します。
連絡先・・宮井迅吉さん 浅間町3-18-1-601
アドレス j-miyai@aa.pial.jp