28 4月

子どもたちへのより良い教育のためにも、教員の超過勤務の実態把握と是正を!

 今朝(28日)はJR北府中駅であいさつ、さて最近大手新聞社などもとりあげている学校教員の超過勤務の問題について、日経新聞がインターネットでもニュースを配信しています(28日12時42分)。「中学教諭、勤務週60時間超57%、部活の負担重く」という見出しのもと、「文部科学省は28日、2016年度の教員勤務実態調査の結果(速報値)を公表した。学内勤務時間は前回調査の06年度から増え、時間外労働が月80時間超に相当する週60時間以上働いている教諭の割合は小学校で33%、中学校では57%と半数以上を占めることがわかった。月80時間超の時間外労働は過労死リスクが高まる一つの目安とされ、教員の長時間労働の実態が改めて浮き彫りになった。松野博一文科相は同日の記者会見で「教育現場が教員の長時間労働で支えられている認識はあったが、(調査で)看過できない深刻な事態と裏付けられた」と述べた。中央教育審議会で教員の働き方改革に向けた部会を設けるなど、対策を急ぐ方針を明らかにした」と報じています。

ブラック企業の存在が社会的問題視されるなか、学校の教員現場でも過酷な労働実態が社会問題になっています。共産党国会議員団は田村智子参議院議員がこの問題を追及(16年3月)。また各地の地方議会でも共産党議員が取り上げています。私も以前から、教員の労働時間の超過実態について関心をもっていましたが、5月中にも現職の教員のみなさんから職場の実態を伺い、ぜひ6月議会でとりあげたいと考えています。

17 4月

「埼玉県内で人並みの生活、月収50万円必要・・埼玉県労連が調査」(朝日新聞デジタルニュース)

今朝(17日)は西武線多磨駅であいさつ、午前~午後にかけニュース発行準備など。さて今日の朝日新聞デジタルニュースで埼玉県労連(埼玉県労働組合総連合)による、県民生活調査の記事が配信されています。このニュースでは、「埼玉県内で人並みに暮らすには月約50万円の収入が必要で、子供が大学に入ると支出が急に増え、奨学金がないと成り立たないとする調査結果を、埼玉県労連と有識者がまとめた。『賃金の底上げとともに、教育や住宅の負担を下げる政策が必要』と指摘している。調査は、昼食を食べる場所や日ごろの買い物の場所や支出など、日常生活でのお金の使い方を聞く『生活実態調査』と、生活に必要な持ち物を聞く『持ち物財調査』のアンケートを、昨年1月に埼労連の組合員など3千人に依頼し、3カ月で597人(有効回答率約20%)が答えた。その分析で、回答者の7割以上が持つ物を『必需品』とし、それを持つ生活を『普通の生活』と定義。回答者がよく買い物をしている店などで実際の価格も調べた。こうした積算で、次の各モデルの結果が出た。いずれも夫は正社員で妻はパート勤務、車はない設定」。

①【30代夫婦で小学生と幼稚園児】さいたま市郊外で月5万5千円の賃貸住宅(2LDK、約43平米)で暮らす1カ月の生活費は▽食費約10万8千円▽交通・通信費約3万8千円▽教育費約2万7千円などの計約43万円となった。たとえば洗濯機は約6万円のものを国税庁の決まりをもとに耐用年数を6年として割り算し、月額を836円とするなどして、家具・家事用品の月額負担は1万8356円と積算した。08年の前回調査と比べ、教育費と教養娯楽費が合計で3万円近く増えたほか、交通・通信費も1万円余り増えるなど、約6万8千円増えた。この支出のためには、税や社会保険料を加えた額面で、約50万円の月収(年収約599万円)が必要だ。しかし、厚生労働省の調査によると埼玉県内の30代男性の平均年収は約411万円と、200万円近い開きがある。 ②【40代で中学生と小学生】30代より食費と教育費がそれぞれ約1万円増える一方、教養娯楽費は約1万3千円減るなどした結果、額面の月収は約54万円(年収約647万円)が必要。平均の485万円との差は少し縮まる。 ③【50代で大学生と高校生】東京の私大に通わせる前提で▽教育費が40代よりも約9万円多い約13万円▽交通・通信費も同1万1千円多い約5万円と大きく増える。教養娯楽費を30代より1万7千円余り少ない約2万8千円に抑えるが、全体の支出は約58万円で、税などを加えた額面は約68万円(年収約821万円)と、平均の545万円を276万円上回る。調査をまとめた静岡県立大学短期大学部の中沢秀一准教授は『妻のパートでは足りず、子供は奨学金を借りる。無償の奨学金や住宅補助の制度を充実させないと子供の将来はさらに厳しい』と指摘している」とあります。

読むとわかるように、お子さんを大学に進学させるには教育ローンが必須、お父さんのお小遣いなどわずかな金額、老後のための蓄えもできず、さらに超過密労働社会、インフレと増税、年金削減など、国民がまともに生活ができる環境が、日本社会にはないということわけです。

 

 

14 4月

「将来推計人口」・・高齢者『引退』なき時代へ(毎日新聞)

今朝(14日)はJR北府中駅であいさつ、午前中打ち合わせ、午後はさいたま市へ。さて10日付の毎日新聞では「高齢者、引退なき時代へ」と題する記事が掲載されています。記事では、「今回の推計で、現役世代(15~64歳)の人口は50年後、現在より4割以上減るとされた。人口構成が激変していく中、社会の担い手をどう確保していくのか。政府が昨年6月に発表した『1億総活躍プラン』。現役世代の男性に偏っていた働き手に、女性や高齢者にもより多く加わってもらい、経済活動の維持を図る狙いがある。今後、65歳以上の雇用延長も進める方針で、高齢者に、支えられる側から支える側に回ってもらいたい考えだ。高齢者となっても「引退」しない時代は目前に迫る」としています。さらに記事では、「高齢者という『くくり』自体も見直そうという動きがある。高齢者の定義は国際的にも『65歳以上』が一般的だ。これを『75歳以上』に見直すべきだとする提言を日本老年学会などが今年1月に発表した。同学会前理事長の大内尉義・虎の門病院院長は『今の65歳以上の人は、以前に比べ元気な人が多い』と説明する。ただ高齢者の健康状態は人によってさまざま。新たな年齢の線引きを設けるには慎重な検討が必要だ」としています。

◇社会保障制度、痛みどこまで

記事では「高齢者増がもたらすのは医療や介護など社会保障費の膨張だ。2015年度の約117兆円が10年後に149兆円に拡大。高齢化率が38・4%となる65年にどこまで膨らむか見通せない。経団連の榊原定征会長は7日、財政制度等審議会(財務相の諮問機関)会長就任の記者会見で『改革しなければ社会保障制度は持続可能性を確保できない。国民の将来不安を招き、消費停滞につながる』と訴えた」「日本総研の西沢和彦・主席研究員は『国民の負担を増やしつつ給付費も抑制することが必要だ』と話す」あります。

この記事を読む限り私(46歳)のような現役世代は、将来にわたって「定年」後の年金生活で老後を過ごす、などということはなくなり、死去するまで働き続けることを前提とする社会になるということです。さらに今後の日本は、社会保障制度の再構築や拡充策などはありえず、国民負担増と給付減を前提とする社会は必然的という内容です。安倍政権に変わる市民と野党の連合政権は、この点でも国民に展望を与えるビジョンを示し、世論の支持を得なければならないと思います。

 

18 1月

「分断社会ニッポン」(朝日新書)・・格差と貧困の是正をどうする(前原誠司氏著作)

野党と市民がつくる、野党連合政権をめざす各党のなかで、最大公約数で一致できる施策として、私は「格差と貧困」をなくす日本社会の建設があると思います。そこで、民進党の前原誠司代議士(元外務大臣)が、格差と貧困対策で積極的な主張をされていることに注目しました。前原氏は、昨年、雑誌「世界」で対談した井出英策氏(財政学者)と元外務省外交官、佐藤優氏と3者による対談形式で、新著を発行しています。著作では、雇用の在り方(正規と非正規雇用をどうするか)、高齢者問題、子どもの貧困問題と教育、税金と財源の問題、そして経済成長と求めながら幸福になる社会の実現について論じています。

様々な角度から論じられていますが、前原氏は、「(民主党政権では)給付を中学3年生まで延長し、高校授業料の実質無料化も実現した」として、「あとは0歳から5歳の就学前教育と高校教育の負担軽減」を強く主張しています。さらに「(子どもたちが)どこの地域で生まれても、親がどんな所得階層に生まれても、子どもに教育のチャンスを等しく与える仕組みを最低でもつくらないといけない」(P95)と述べているのが、印象に残りました。

私がこれまで想像していた前原誠司代議士は、米国政府の要人とともに、日本の防衛力増強に熱心な政治家という印象でしたが、昨年の雑誌「世界」の対談、そして今回の著作と、まるで様変わりした印象をうけます。とくに貧困問題では、現場をよく歩いて政策提起されているという感想をうけました。確かに、私たち(共産党)とは税制と財源論の主張の違いなどはありますが、最大公約数の一致点を見出して、これらの施策を野党連合政権下で必ず実らせてほしいと思います。

17 12月

「府中緊急派遣村」を府中公園で開催中

今日(17日)は午前10時から府中公園にて、「府中緊急派遣村」が開催されています。府中市内で活動をしている「府中緊急派遣村」(民間の任意団体)が主催する年末恒例の取り組みとなっています。ここでは炊き出しや各種相談コーナーの設置など、同団体の日頃からの活動を紹介しています。この派遣村のみなさんは、日頃から生活相談をはじめ、労働相談、ホームレスの方々の救済活動、経済的に困難な一人親家庭への食事援助活動など、今の日本の格差と貧困で苦しむ人々を救済する活動をされています。同団体の松野代表を中心に活動をされており、私も今年の6月議会の一般質問では、この派遣村のみなさんの声や要望をお聞きしました。

また派遣村のみなさんは、東日本大震災の救援援助活動も年間通じて現地にも赴いて活動をされていらっしゃいます。私は格差と貧困を日本の社会からなくす政治の実現とともに、民間団体のみなさんの知恵と力を大いにいかして、そして行政とも協力して、草の根から活動を共にしていきたいと思います。