府中市の都立神経病院で労使あげて残業実態把握、働き方の改善をすすめる(朝日新聞)
今朝(2日)の朝日新聞朝刊では「労組は誰のために」というテーマで、大手電機メーカー、三菱電機に勤務する男性が精神疾患を発症したのは、長時間過重労働が原因として、労基署が労災認定をしたケースを取り上げています。この男性は当初、自身が所属する企業内労働組合に相談したところ、要望を取り上げてもらえるどころか、会社の主張を代弁する組合役員の主張に、「組合なのに会社と同じことを言う。信頼できない」と失望。労使協調の企業内組合の在り方について疑問を呈する記事を掲載。
一方、記事では府中市にある都立神経病院の労使あげた残業規制の取り組みについても掲載しています。この記事では「(都立神経病院の現場)労使の代表が月に1度、『超過勤務パトロール』をしている。残業の実態をつかむのが狙いだ」とあり、記事では6月22日午後6時に経営側代表と組合代表による職場パトロールの様子について、詳細に伝えています。「都庁職員労組衛生局支部の矢吹義則書記長は『長時間労働やサービス残業の実態を経営側も認識しなければならない』」とコメントしています。
いま政府・厚労省は「働き方改革」として、長時間残業と過密労働の在り方を是正する施策を検討していますが、その答えは職場にこそあると思います。私もこれまで市議会の一般質問では、保育士さんの労働実態、市職員のメンタルヘルス対策、教員の長時間労働問題の是正など、労働者、勤労者の課題を取り上げてきただけに、この問題には特に関心があります。今こそ、連合、全労連ともにナショナルセンターの違いをこえて、真に労働者、勤労国民が幸せになるために取り組むべき課題です。ちなみに今日の東京新聞でも過労死の実態について社会面(28面)で伝えています。現場の実態を詳細に伝える努力をこれからも大手新聞、マスコミに期待したいと思います。