02 7月

府中市の都立神経病院で労使あげて残業実態把握、働き方の改善をすすめる(朝日新聞)

今朝(2日)の朝日新聞朝刊では「労組は誰のために」というテーマで、大手電機メーカー、三菱電機に勤務する男性が精神疾患を発症したのは、長時間過重労働が原因として、労基署が労災認定をしたケースを取り上げています。この男性は当初、自身が所属する企業内労働組合に相談したところ、要望を取り上げてもらえるどころか、会社の主張を代弁する組合役員の主張に、「組合なのに会社と同じことを言う。信頼できない」と失望。労使協調の企業内組合の在り方について疑問を呈する記事を掲載。

一方、記事では府中市にある都立神経病院の労使あげた残業規制の取り組みについても掲載しています。この記事では「(都立神経病院の現場)労使の代表が月に1度、『超過勤務パトロール』をしている。残業の実態をつかむのが狙いだ」とあり、記事では6月22日午後6時に経営側代表と組合代表による職場パトロールの様子について、詳細に伝えています。「都庁職員労組衛生局支部の矢吹義則書記長は『長時間労働やサービス残業の実態を経営側も認識しなければならない』」とコメントしています。

いま政府・厚労省は「働き方改革」として、長時間残業と過密労働の在り方を是正する施策を検討していますが、その答えは職場にこそあると思います。私もこれまで市議会の一般質問では、保育士さんの労働実態、市職員のメンタルヘルス対策、教員の長時間労働問題の是正など、労働者、勤労者の課題を取り上げてきただけに、この問題には特に関心があります。今こそ、連合、全労連ともにナショナルセンターの違いをこえて、真に労働者、勤労国民が幸せになるために取り組むべき課題です。ちなみに今日の東京新聞でも過労死の実態について社会面(28面)で伝えています。現場の実態を詳細に伝える努力をこれからも大手新聞、マスコミに期待したいと思います。

18 5月

「残業時間 公表義務付け 厚労省、大企業の月平均」(日経新聞)

今朝(18日)の日経新聞1面トップで、厚労省が大企業の残業時間の公表を義務付けるとの記事が掲載されています。記事によれば「2020年にも従業員の残業時間の公表を大企業に義務づける」とあり、「企業の労働実態を外部から見えやすくし、過度な長時間勤務を未然に防ぐ狙いがある」としています。

また「新たな規制は労働法制では大企業とみなされる従業員数301人以上の約1万5千社が対象」とあり、「従業員300人以下の中小企業については罰則を伴わない努力義務にとどめる方向」とあります。「対象企業は厚労省が企業情報をまとめたデータベースや企業のホームページで年1回開示する。虚偽が疑われるような情報しか出さない企業にはまず行政指導を実施。悪質な場合には最大20万円のペナルティーを科す」とあります。

政府による「働き方改革」の柱の1つになると思われる施策ですが、これを本気で実行しようとすれば、日本経団連はじめ経営者側の猛反発は必至です。しかし、日本の労働者の異常な働き方を規制するには、こうした法的規制を強化しながら、社会的なコンセンサスを形成するしかないと思います。同時に連合や全労連などのナショナルセンターの強力な運動とたたかいと国民運動、議会論戦を一体で必要だと思います。私も世論の形成のために、草の根から真の働き方改革実現のために頑張りたいと思います。

08 5月

「高校で労働法令の授業 厚労省が教職員向け冊子」(日経ニュース)

今朝(8日)は西武線多磨駅であいさつ、日中、一般質問準備、夜は都議選選対会議を予定。さて今日の日経新聞インターネットニュースでは、厚労省が今後、高校で労働法制について、生徒たちに学習する機会を提供するとの記事があります。

配信ニュースによると「厚生労働省は労働関係法令に関する授業を高校で普及させることを目的に教職員向けの冊子を作成した。生徒がチームを組んで労働関係の法律案を作ってみたり、過労死などの労働問題を学んだりする20のモデル授業案を紹介している。働き始める前に労働関係のルールを学び、職場でトラブルに巻き込まれるのを防ぐ。冊子は全国の高校に配布し、公民科などの授業で活用してもらう。モデル授業の内容としては、最低賃金制度や労働組合の基本、職場でのハラスメントの問題など、働く上で必要な知識が幅広く身につくようになっている」「(具体的には)社会人1年目の会社員が、残業代が支払われないため上司に文句を言ったところ解雇されたというケースを想定。この会社員を守るには、どのような法律が必要かを考えることで、既存の労働関係法令の理解が深まるとしている」。

私はこうした学校における労働関係の教育が、今後、日本の労働者を健全な産業人とするためにも、また民主的かつ健全な労使関係を、日本社会に構築していくことを目的に授業を導入することが目的であれば、興味深いものと思います。記事によれば労働組合の基本も教えるとしています。私は産業と経営の健全な発展のためには、決して経営言いなりの「御用組合」ではなく、働く者の権利を守る労働組合の存在が、むしろ長い目で見て健全な経営をもたらす(ゆがんだ経営をチェックするため)ものと考えいます。これから社会にでていく高校生に、良き労働者として、また産業人としての成長を育む高等教育となるよう、厚労省の今後の行方に注目したいと思います。

01 5月

「派遣労働対価あいまい・・大手6社個別の仲介料非公開」(東京新聞)

今朝(1日)は東府中駅であいさつ、午前10時から三多摩メーデー参加、午後3時から都心で生活相談など。さて昨日の東京新聞朝刊1面では、派遣労働者に関する記事がトップで掲載されています。そこには「派遣先の企業が払う派遣料金から仲介手数料を差し引く割合「手数料率」を多くの派遣業者、労働者本人に公開していないことが、本紙の調査でわかった。労働者一人ひとりのマージン率の公開が法律で義務づけられていないため、公開は各社の自主判断。情報公開に後ろ向きな業界の姿勢が鮮明となった」とあります。

また同紙の3面では「派遣仲介料 待遇改善に公開必要 厚労省、業界への配慮優先」とあります。東京新聞では、こうした厚労所と派遣会社大手の間の不透明な関係について、疑問を呈する解説をかかげています。紙面では「(派遣労働者の)待遇改善には、賃金の中身を本人に説明するなど、現状の情報公開が欠かせない。業界大手や厚労省は、責務を果たすべき時だ」とあります。

今日は第88回目の記念すべきメーデーの日です。労働者の雇用形態は今日、5600万雇用労働者の4割が派遣、請負、委託などの非正規雇用労働者です。また府中市も生活困窮者自立支援事業の1つに、生活保護受給者の就労斡旋として、大手の人材派遣会社を使っています。この東京新聞の1面トップ記事は、この府中市の就労支援事業の運用改善にあたっても、見過ごすことはできません。私も注視していきたいと思います。

29 4月

教員の過重な勤務実態を朝日、毎日、東京の各紙が取り上げる(29日朝刊)

今日(29日)は午前中、会議、午後は市内東部地域を中心に宣伝カーで訴え、夜は打ち合わせを予定。さて今朝(29日)の大手新聞社が学校教員の過酷な勤務実態について、文科省の調査をもとに記事を掲載しています。毎日新聞では社会面で特集、「部活動、授業増響く」「文科省調査 電通だけじゃない」との見出しで教員の過酷な実態を告発。また同紙では社説も掲げています。朝日新聞は5面で「過重な業務 教員悲鳴」「中学の6割 過労死ライン超え」とあります。東京新聞も26面で「長時間労働 解消進まず」との見出しで記事を掲載。

すでにこの問題では共産党は以前から、国会では田村智子参議院議員が、また地方議会でも多くの議員が取り上げてきた経過もあります。最近では、しんぶん赤旗では学校の先生の過重労働の実態を告発してきましたが、大手紙もこの問題でこれだけ論陣をはるのですが、世論になりつつあります。以前、私も府中市内の中学校にお子さんを通わせていたという親御さんから、学校の先生が夜遅くまで勤務して疲弊されているという実態を聞いたこともあります。5月中にも現場の先生から職場の実態を聞いて、一般質問でも取り上げたいと考えています。