24 11月

府中市の「いきいきワーク府中」がセブンイレブンのシニア向け仕事説明会を開催します

府中市にある「いきいきワーク府中」では、55歳以上の方を対象にシニア向け仕事説明会を11月26日に開催しますので、お知らせします。

★シニア向けお仕事説明会

■日 時 : 11月26日(月)
■場 所 : 中央文化センター 1階「ひばりホール」及び5階
□主 催 : 府中市・セブン-イレブン・ジャパン
□協 力 : 無料職業紹介所「いきいきワーク府中」
□内 容 : 13時~14時 セブンイレブンのお仕事内容の説明会
14時~16時 いきいきワーク府中による紹介手続
□対象 : おおむね55歳以上の方

 ちなみに府中市はセブンイレブンジャパンと「包括地域連携協定」を締結しています。また公益財団法人府中市勤労者福祉振興公社が、厚生労働大臣の許可を受け、府中市、東京都の助成と支援を受けています。

 

人手不足が深刻化する今日、コンビニ業界も雇用確保では厳しい状況ですが、シニア高齢者世代に対しては、国の社会保障制度の充実とあわせて適切な雇用の機会を自治体が民間と連携して提供する要望も強いものです。

高齢者の仕事といえば、シルバー人材センターを思いつきますが、私も今後、高齢者雇用のあり方について現場の要望を聞いて、自治体と民間の連携による雇用、賃金、労働条件のあり方について議会でも取り上げたいと考えています。

 

★いきいきワーク府中 連絡先

○府中市府中町2-25-1 中央文化センター5階

○利用日  月~金曜日(祝日、年末年始、休館日は除く)
○時  間  午前9時~午後5時

○電話 042(336)4871

結城亮(結城りょう)

23 10月

障害者雇用水増し・・府中市は法定数の不足が24人、雇用率0.79%

【府中市は、昨年6月時点で障害者雇用率で法定雇用率を大幅に下回る数値】

 

今朝(10月23日)の朝日、読売、毎日、東京の各紙1面で自治体による障害者雇用者数の水増し問題を報じています。また各紙多摩版にもこの問題の記事が掲載されています。

朝日の記事では「都内の区市町など77機関の障害者雇用数(昨年6月)が、実際には公表数より計123人少なかった」と報道されています。「障害者雇用を進める立場にありながら、不適切な運用をしていた自治体がある」としています。その中で雇用率で法定値未満だった26機関のうち、区市町村のなかで雇用率が最低だったのが府中市とのことです。記事では「(府中市は)昨年、障害者雇用数を『34人』と国に報告していたが、実際には13人で、雇用率は『2.34%』ではなく0.79%だった」と報じています。

記事では市の担当者は「診断書があれば条件にあてはまると解釈していた。隠す意図は無く、あらためて障害者手帳を確認したところ、持っている職員が少なかった。積極的な障害者雇用に努める」としています。

また東京新聞では「2.3%の達成には24人も足りず、『障害者枠の対象年齢引き上げなどで少しずつ障害者の雇用を増やしたい』」とあります。

府中市の担当者の記事にあるように「隠す意図はなかった」というのは、私もそうだと思います。しかし「認識が甘かった」ことは反省すべきです。なぜ甘い認識となるような雰囲気(市役所内の)だったのか。この問題を総括したうえで、法定数値をクリアする障害者雇用者数に早急に改めるよう、市に求めたいと思います。

結城亮(結城りょう)

15 10月

シニアの就業を自治体が後押し・・「人手不足」企業側にもニーズ

【今朝の朝日新聞多摩版の報道から】

今朝(10月15日)の朝日新聞多摩版に、「都内の自治体が、高齢者の就業支援に力を入れている」と報じています。「65歳以上が人口の4分の1を超す事態が都内でも迫っており、自立した高齢者を増やしたい狙い」としています。

記事では新宿区の取り組みが紹介されており、同区では高齢者向け就業説明会を民間企業と初めて共催したとのこと。記事では新宿区の消費生活就労支援課長のコメントをのせ「高齢の方は適応できる職場環境が限られる場合もあり、職場を詳しく知るのが重要」。またセブンイレブンの担当者は「行政の共催は信頼度が高まり、出席者が増える利点がある」としています。また高齢者就労を支援している東京しごと財団は「この取り組みで17年度に2337人の就職が決まり、そのうち66%が65歳以上」、財団の担当者は「多くの業種で人手不足が続いていることや、経験のあるシニア人材の活用方法が企業間に広まっている」と語っています。都の産業労働局の担当者は「今後は高齢者の自立を支える取り組みが必要」とも語っています。ちなみに10月18日には合同就職説明会、「シニアしごとEXPO」がホテル立川(立川市)で開催予定とのこと、問い合わせは電話03-6427-2882)イベント制作事務局へ。

 

今後さらに加速する高齢社会の進捗状況とあわせ、とても年金だけでは老後を暮していくことができない年金生活者、老人の方々が増えることを考えると、シニア雇用というのは確かに「現実的」政策かもしれません。最近とくに街の飲食店などで見かける表示として「人手不足のため今日からや○曜日は営業いたしません」などといったものを、時折発見します。これは我が国の経済環境にとって深刻な事態です。その意味では、シニア雇用の手法も一理あるのかもしれません。

 

一方でやはり私は、老後の暮らしを安定的に支えるべき年金制度の拡充を求めたいと思います。シニア雇用はあくまでも生活の副次的なものであって、「雇用がなければとても老後は暮らしていけない」というものでは、年金生活者や老後の方々が「浮かばれ」ません。こうした新聞記事をみて、府中市でもどのくらいのシニア雇用があるのか、またシニア雇用に対する市のバックアップ体制など、施策市の担当者にも話を聞きたいうえで、日常かこうした運動を起こしている方々にも話をうかがいたいとます。

結城亮(結城りょう)

 

05 10月

東京都が中小企業振興条例の制定を検討・・共産党都議団が要求

東京都が中小企業振興条例の制定にむけて大詰めに入っています。共産党都議団もこれまで同条例の制定を求めてきた経過もあり、歓迎すべきことです。都議会では小池都知事がすでに同条例の制定を検討すると表明し、7月には都の産業労働局が条例案の基本的考え方と方向性が明示されています。

基本理念は  ①中小企業の自主的な努力を促進、②中小企業の重要性を踏まえた取り組み、③行政と関係組織による連携した取り組みの必要性、④小規模企業への配慮があげられています。

また重点的に取り組む施策分野として、①経営強化策・事業継承円滑化、販路開拓の後押し、②起業などの後押し、③海外展開事業の後押し、④人材・職場関連の整備促進、⑤金融面での円滑化の後押し、⑥地域的な視点での事業活動促進の後押しなどの6点をあげています。

私も8月の地方議員研修会で尾崎あや子都議から、この中小企業振興条例についての話を聞きました。共産党都議団は以前から、この条例について議会でも提案してきた経過もあり、大変歓迎すべきことです。なかでも「脱サラ」をして、自らの人生と仕事の生きがいをもとめて起業する小規模事業経営者を支援する取り組みは、地域経済活性化という視点からも重要ではないでしょうか。同時に中小企業の経営者にとっては大変な負担となる社会保険料については、条件をつけながらも一定の行政からの支援策も必要だと思いました。

この都の条例案に関連して市議会では他会派の議員の方も一般質問をされていましたが、私もこの条例案について研究し、小規模事業主の方の話も伺い、ぜひ一度議会でも取り上げたいと考えています。

結城亮(結城りょう)

30 8月

府中市で障害者雇用の際、手帳を確認せず診断書で判断

【今朝の東京新聞多摩版の報道から】

 

今朝(8月30日)の東京新聞多摩版に、府中市が障害者を職員として雇用する際に、障害者手帳の確認をしていないことが明らかになったと報じています。

記事によると「(府中市は)今年6月時点で29人を障害者としていたが、障害者枠のない2006年度までに採用するなどとした26人は手帳ではなく、診断書で判断していた」とあります。ちなみに2007年度以降に採用した方については、診断書で確認したとのこと。さらに記事では「担当者は『中央省庁の水増し問題を見て、市の確認方法が正しくないとわかった』と話した。今後、診断書で判断した26人だけではなく、全職員を対象に手帳の有無などを調べる」としています。

 

【厚労省ガイドラインの拡大解釈が横行】

 

中央省庁による障害者の雇用数をめぐって大幅に水増しをしていたことが明らかになっています。今回の府中市の場合は2006年度までということで、各紙報道を見ているとかなりの自治体で手帳を確認せずに雇用していた実態が浮かび上がっています。恐らく手帳まで確認しなくても良いという、厚労省ガイドラインを拡大解釈する傾向が広がったのではないでしょうか。

また今朝の東京新聞1面記事では「障害者雇用37府県水増し」「自治体も拡大解釈まん延」との見出し、記事のなかでは拡大解釈に理由として「認識が甘かった」「プライバシーへの配慮から手帳の提示を求めづらかった、「虚偽申告をしても職員に給与や手当のメリットはない」などのケースが目立つと報じています。

恐らく府中市のケースもこうした理由ではないでしょうか。私もこの記事を見て、ぜひ決算委員会でも質疑でとりあげたいと思います。

結城亮(結城りょう)