(府中市)市役所で働く会計年度任用職員の大幅賃金引き上げを・・愛知県みよし市が会計年度任用職員の大幅賃上げ実施へ
府中市議会議員(無所属)の ゆうきりょう です。
★会計年度任用職員の時給を最大9.5%アップへ
昨日のNHKインターネットニュースで、愛知県みよし市が市役所に勤務する非正規の公務員である「会計年度任用職員」について、「正規の職員との待遇の差が大きすぎるとして、新年度から時給を最大で9.5%引き上げるなど、待遇を改善する方針を固めました。専門家は、非正規の公務員のあり方に一石を投じるものだとしていて、待遇改善の動きが広がるか注目されます」と報じています。
同ニュースでは、「『会計年度任用職員』は任期が原則1年以内で昇給がないなど、正規の職員との待遇の差が大きいと指摘されていることから、みよし市では新年度から待遇を改善する方針を固めた」とのことです。
★今後は正規職員を増やす方向
具体的な施策としては、①全職員のおよそ2割を占める「一般事務職」の時給を、現在の1155円から1265円に、率にして9.5%引き上げるほか。②▽作業員や看護補助職で8.1%、③▽歯科衛生士や栄養士でも8%をそれぞれ引き上げる方針としています。
また今後は、正規の職員の比率を増やしていくことにしていて、年度途中に正規の一般事務職や保育士の採用を新たに実施する方針だそうです。
またニュースのなかで、「公務員制度に詳しい立教大学の上林陽治特任教授は『非正規の公務員のあり方に一石を投じるものだ。ほかの自治体にも広がれば、横並び意識の高い自治体でも競争原理が働くので、今後の動向に注目が必要だ』と話している」とあります。
★会計年度任用職員が47%を占める府中市でこそ、大幅賃上げを
先に行われた市長選挙において、甲田直己候補は「府中市は予算に占める人件費の割合が多摩26市で最下位、市職員の47%が会計年度任用職員(非正規雇用)になっている」との指摘をされていました。私も以前から職員に占める会計年度任用職員の数の割合からして、賃金などの待遇アップについて問題意識がありました。
わが国は30年におよぶデフレ経済のもと、賃金が上がらない国になりましたが、ようやく昨年あたりから、大手企業や一部産業を中心にベースアップなど、賃金の大幅引き上げ策が国策として推進されるようになりました。その意味でも、民間で働く勤労者の賃上げはもちろん、公務員、とりわけ自治体で働く非正規職員の賃上げは、必須条件です。かっては自治体で働く非正規雇用職員が「ワーキングプア」の代名詞でしたが、こうした状況を打開することなしに、わが国の経済成長はありません。その意味からも、多摩地域において府中市が先頭となって、会計年度任用職員の大幅賃上げを実施し、賃金があがる経済を公務員の職場から実践するべきと考えます。(府中市議 ゆうきりょう)
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