27 7月

府中市 カスハラ指針 東京都が素案・・3つに分類「要求、妥当性欠く」など(読売新聞)

府中市議会議員(改革保守系無所属)の ゆうきりょう です。

今朝の読売新聞多摩版に、都が条例案の制定を検討している「カスタマーハラスメント防止条例の具体例について、掲載されています。

★カスハラについて主に3つに分類

記事によると、都の有識者会議で示された素案では、カスハラについて①要求が妥当性を欠く、②要求の妥当性にかかわらず、手段、態様が違法または不相当、③要求は妥当だが、手段と態様が不相当の3つに分類、さらにそれらを15累型に示しているとあります。

記事では「①には、全く欠陥がない商品を新品に交換するよう求める行為、②は威圧的、差別的、性的な言動と長時間にわたる叱責などが該当、③は丁寧な口調であっても著しく高額な金銭補償を求めることや、「誠意を見せろ」と抽象的な要求をすることなどが当てはまるとされています」。またこの累計以外にのカスハラもあり得るとしています。

★カスハラ被害者について、都内で働く人に限定しなし方針

また「カスハラの被害者となる就業者は、都内で働く人に限定せずに、都外に出張中の人や、都内企業が都外に設けたコールセンターで働く人たちも含める」とし、「加害者になりうる顧客の定義も同様で、教員にとっての保護者、官公庁職員にとっての議員や住民、議員にとっての有権者など、業務に絡む人を広く対象とした」とのことです。

★国でも、財政諮問会議でカスハラ防止対応を法改正により実施、企業に義務付けへ

以前ですが、朝日新聞一面に国が法改正でカスタマーハラスメント防止を企業に求めるとの見出しで記事があります。記事によると、経済財政諮問会議に、カスハラ防止対策が盛り込まれるとのことです。

具体的には対応マニュアルの策定、相談窓口の設置などを想定しているとあり、「カスハラ定義では、消費者の正当な要求と線引きが難しい面がある」と指摘、「厚労省が22年に策定した企業向けマニュアルでは、『顧客からのクレーム、言動のうち、内容の妥当性に照らして、要求を実現するための手段、態様が社会通念上、不相当』それにより、『労働者の就業環境が害されるもの』」と規定しているあります。

また記事ではカスハラ問題に取り組む、労働組合、uaゼンセンが実施したアンケートでは、47%が「直近2年以内にカスハラ被害にあった」と回答、暴言や威嚇、何回も同じクレームを繰り返す、SNS、ネットでの誹謗中傷、土下座強要もあったとあります。またJR東日本ではカスハラがあった場合、顧客対応を「しない」と明記しているそうです。

カスハラ問題は近年、国会や地方議会でも取り上げられ、府中市議会でも取り上げる議員さんもいます。恐らく、自治体の市役所窓口でのカスハラはかなりあると想像されます。明らかに不当なものはカスハラ防止条例などを制定したうえで、対応するべきと考えます。

★カスハラと正当な顧客からのクレームの線引き

同時にこの朝日の記事にもありますが、「カスハラの定義では、消費者の正当な要求と線引きが難しい面がある」という部分も、一面あると思います。「顧客だから、客のほうが偉い」という尊大な気持ちが、カスハラ行為をしてしまうと思いますが、顧客の側も節度をもったクレーム要求が求められる時代になったということでしょう。今後は国の法改正をうけて、府中市でもカスハラ防止条例制定が求めらると思います。(府中市議会議員 ゆうきりょう)

※府中市の令和7年度予算案について、市民のみなさんから要望を受け付けております。10月25日ぐらいまでにメールでお寄せください。匿名希望でも結構です。 ★要望内容の例・・街のライフライン(鉄道駅、バス停車場、道路、信号、カーブミラー設置、公共施設など多数)、市の福祉制度に関すること、小中学校に通うお子さんに関すること、幼稚園、保育所、学童保育、介護、障害者福祉、公共行政のサービスに関することなど、なんでも結構です。※ただし要望内容によっては、私のほうで整理修正、あるいは取捨選択する場合もありますが、どうかご了承ください。 メールアドレス yuki4551@ozzio.jp まで

21 7月

府中市 東京都がカスハラ防止条例案「客に責務」・・9月都議会で条例案が上程

府中市議会議員(改革保守系無所属)の ゆうきりょう です。

昨日の東京新聞に東京都が「カスタマーハラスメント」の防止条例案を9月の都議会に上程し、そのなかに「顧客には防止に向けた『責務』を課す」としています。

記事のなかで条例案の基本的考えとして「カスハラを『顧客などから就業者に対する著しい迷惑行為で、就業環境を害するもの』と定義。あらゆる場でのカスハラを禁じる一方、違反した場合の罰則は設けない」とあります。また事業者には「従業員らの安全確保を努力義務として、顧客には『就業者に対する言動に必要な注意を払うよう努める』との責務を課した」とのことです。

また「本来、正当なクレームは業務の改善やサービス向上につながるという考えに基づき、顧客側の権利を不当に侵害しないよう留意するとの規定も設ける」そうです。

東京都はこの間、労働組合の中央組織「連合」などからの強い要望をうけ、カスハラ防止条例の制定にむけて協議を進めてきましたが、この9月都議会で条例案が上程されます。カスハラ防止条例が制定されれば、全国で初となります。

この条例が制定されれば、都内の自治体においても同様の条例が制定の動きを見せると思われます。府中市議会においても、同条例の制定を主張する議員さんもいることから、今後府中市議会においても、議論になるのではないでしょうか。(府中市議会議員 ゆうきりょう)

 

※府中市の令和7年度予算案について、市民のみなさんから要望を受け付けております。10月25日ぐらいまでにメールでお寄せください。匿名希望でも結構です。 ★要望内容の例・・街のライフライン(鉄道駅、バス停車場、道路、信号、カーブミラー設置、公共施設など多数)、市の福祉制度に関すること、小中学校に通うお子さんに関すること、幼稚園、保育所、学童保育、介護、障害者福祉、公共行政のサービスに関することなど、なんでも結構です。※ただし要望内容によっては、私のほうで整理修正、あるいは取捨選択する場合もありますが、どうかご了承ください。 メールアドレス yuki4551@ozzio.jp まで

15 7月

府中市 選択的夫婦別姓制度は世界の流れ(日本経団連が提言)・・府中市議会でも選択的夫婦別姓求める意見書が可決されています

府中市議会議員(改革保守系無所属)の ゆうきりょう です。

★選択的夫婦別姓は世界の流れ・・ビジネス上のリスクなりかねない(経団連)

先月ですが6月10日付NHKニュースによると、経営者団体である日本経団連は、「夫婦別姓を認めない今の制度は、女性の活躍が広がる中で企業のビジネス上のリスクになりうる」として、政府に対し「選択的夫婦別姓」の導入に必要な法律の改正を早期に行うよう求める提言をとりまとめていると報じています。

 同ニュースによると、経団連の十倉会長は記者会見で、経団連として初めて「選択的夫婦別姓」の導入を求める提言をとりまとめたことを明らかにし、「この中では、夫婦別姓を認めない今の制度は女性の活躍が広がる中で海外でのビジネスなどの際に支障が出かねないなど、企業のビジネス上のリスクになりうると指摘」しているとあります。そのうえで、「1996年に国の法制審議会が『選択的夫婦別姓』の導入を答申したことなどを踏まえ、政府に対し、制度の導入に必要な法律の改正を早期に行うよう求めている」と報じています。

★会員企業の女性役員アンケートでも、夫婦別姓でない不都合が生じていると多数回答

またこのニュースによると十倉会長は、「経団連が会員企業の女性役員を対象にアンケート調査を行ったところ、旧姓を通称として使うことが可能であったとしても88%の人が何らかの不便さや不都合、不利益が生じると回答したと説明」、そのうえで「女性活躍が進み、女性の役職員も着実に増加する中、当事者個人の問題として片づけることのできないビジネス上のリスクとなっている。議論をしっかりして問題点や関心の点を浮かび上がらせて、スピーディーに対応してもらいたい」と述べ、国会での議論を急ぐよう求めています。

★府中市議会でも「選択的夫婦別姓の法制化」求める意見書が賛成多数で可決されている

また2018年12月議会において、府中市議会でも「選択的夫婦別性制度の法制化を求める」意見書が賛成多数で可決しています。

この意見書では「2018年3月20日の衆議院法務委員会において、夫婦同姓を義務づけている国は、世界で日本だけであると法務省が答弁。1996年2月26日に法制審議会が民法改正を答申してから22年が経過したが、いまだ選択的夫婦別姓制度を導入する法改正の見通しは立っていない」とし、「家族の多様化が進むなか、旧姓を通称使用する人や事実婚を選択するカップルも少なくない」「選択的夫婦別姓については、最高裁判決の趣旨を踏まえ、適切な法的選択肢を用意することは国会および政府の責務である」とし、国会、政府に対して民法を改正し、選択的夫婦別姓制度を法制化することを求める内容になっており、府中市議会の意志として国に意見書があげられていました。

今回の日本経団連の提言を受けて、恐らく国会においても選択的夫婦別姓の法整備化は急がれると思われます。(府中市議会議員 ゆうきりょう)

※府中市の令和7年度予算案について、市民のみなさんから要望を受け付けております。10月25日ぐらいまでにメールでお寄せください。匿名希望でも結構です。 ★要望内容の例・・街のライフライン(鉄道駅、バス停車場、道路、信号、カーブミラー設置、公共施設など多数)、市の福祉制度に関すること、小中学校に通うお子さんに関すること、幼稚園、保育所、学童保育、介護、障害者福祉、公共行政のサービスに関することなど、なんでも結構です。※ただし要望内容によっては、私のほうで整理修正、あるいは取捨選択する場合もありますが、どうかご了承ください。 メールアドレス yuki4551@ozzio.jp まで

09 7月

府中市選挙 視覚障害者の一票 かなえる補助具の活用を・・点字図書館などが作成、導入進む(東京新聞)

府中市議会議員(改革保守系無所属)の ゆうきりょう です。

★都内12区の自治体で導入へ

先日の東京新聞に目の不自由な人が自分で投票できるよう手助けするために、日本点字図書館は、投票用紙の記入部分が手触りで確認できる補助具を作り、都内の自治体を中心に利用を呼び掛けているとの記事があります。記事では、都内12区で同館の補助具を導入、7日の都知事選挙で使われたそうです。

記事では「補助具はプラスチック製のファイルで、候補者の名前を書く部分だけ切り抜いており、表面を手で触れば名前を書く位置がわかる仕組み」となっており、関東地方1都6県では17自治体に約3000枚を販売したそうです。

★投票を諦めてしまう視覚障害のある方もいる

記事によると、補助具を導入する東京の16区では、都知事選の投開票日の全投票所に加え、期日前投票所でも利用できようにし、事前の申し出も不要だったとあります。「目黒区選管によると、これまで利用した人から『視覚に障害のある知人に伝えたい。投票のハードルを下げられる』との声が寄せられた」とし、「日本少額障害者団体連合会によると、視覚障害がある人は健常者に比べ、投票に行きづらい環境にある」「そもそも選挙の時期などの情報を事前に把握しづらく、投票所までの介助を事前に頼まないといけないからだ」とし、「投票用紙に候補者名を自分で書くのが難しく、介助してもらうことで誰に投票したか他人に知られてしまうことも理由に挙げられる」と伝えています。

記事の最後に、点字図書館生活支援部の島田部長は「自分で投票するのが難しく、投票を諦めてしまう人が多い」と指摘、「補助具を導入する自治体が増えて、視覚障碍者が投票しやすい環境が全国に広がってほしい」と話されています。

★府中市もすでに導入へ

ちなみに「府中市選挙管理委員会では、今回の都知事選挙、都議選補欠選挙から記名補助具(サインガイド)が導入されています。 記事にある製品と同じものでは無いようですが、先日の投票の時に確認してきましたよ」とのことです(府中視覚障害者福祉協会の方より)。

府中市も同様の行政サービスをスタートしているということで、大変ありがたいです。これはぜひ他の自治体も導入してほしい施策であり、視覚障害のある方が、投票を諦めるようなことは、あってはなりません。(府中市議 ゆうきりょう)

※視覚障碍者の投票方法(東京新聞より)

公選法では、投票者が自らの候補者名を書くと規定、視覚に障害のある人のことを考慮して、点字での投票と、選挙管理委員会の担当者が代わりに記入する代理投票を認めている。補助具の利用は自治体の裁量で認められている。

※ゆうきりょう のブログをご覧になった方で、府中市に対するご意見、ご要望、苦情などありましたら、お気軽にメールをお寄せください。 アドレスyuki4551@ozzio.jp 携帯 090-4136-7642(電話に出られない場合がありますので、その際は留守電にコメントをお願いいたします)

19 6月

府中市 ひきこもり支援 超党派の国会議員が、ひきこもり支援で議員立法化へ(朝日新聞)

府中市議会議員(改革保守系無所属、3期目)の ゆうきりょう です。

★アウトリーチ型などの、ひきこもり相談支援など、超党派で立法化へ

先日の朝日新聞で、ひきこもり支援体制の強化として、自民党の議員連盟が、「アウトリーチ型」の相談支援や専門人材の確保などの施策を盛り込んだ議員立法を、超党派で立法化する方針を示した、との記事があります。

記事によると、自民党議連の骨子案では「(ひきこもりについて)生活を円滑に営むうえで困難を有し、家庭にとどまるなどして、他者との関わりが希薄な状態、その他の生活で孤独を覚え、または孤立している状態にある者」と定義し、基本施策としては、①啓発活動などによる理解増進、②アウトリーチ型の相談支援、③ソーシャルワーカーや医師といった専門人材の確保、④支援ためのマニュアル策定、⑤自治体や民間団体への支援、⑥実態調査などの調査研究などをあげています。

★15~64歳で約50人に1人が、ひきこもりへ

記事では「内閣府の23年度調査では、ひきこもり状態にある人は、全国の15~64歳で146万人と推計され、約50人に1人が該当する結果」とし、「ひきこもり状態となってからの機関は、約半数の人が3年以上で、2割を超える人が7年以上だった」とあります。また同記事によると、支援をめぐっては自治体向けに厚労省が新たにハンドブックを作成する方針とのことです。

★江戸川区が独自のひきこもり実態調査をもとに、施策実施へ

以前、読売新聞多摩版に「ひきこもり 届かぬ支援」との見出しで、コロナ禍において「ひきこもり」の実態が見えにくくなっている状況について記事を掲載しています。

この記事によると、厚生労働省は「ひきこもり」実態調査や相談窓口を開設する自治体をサポートする事業をしているが、昨年度に補助金を利用したのは都内62区市町村のなかで10自治体にとどまっているとのこと。「江戸川区は『把握できていないということは、適切な支援に結びついていない可能性が高い』として、同事業を推進しているそうです。まだ江戸川区では「区では全世帯の課税記録から、ひきこもりの可能性があると判断した18万世帯に対してアンケートを郵送して実態調査をした」とのことです。

★府中市においても、8050問題などで、ひきこもりの具体策を求めたい

この記事にもありますが、「8050問題」ということが懸念されていますが、コロナ禍で保健師らによる外部接触ができない事態となっており、こうした課題が潜在化してしまうとあります。記事では「高齢の親からの相談増」として、「自分(高齢の親)がいなくなったら子どもはどうなるのか不安だ」という問い合わせが、自治体にも増えているそうです。

府中市においても「ひきこもり」対策について、ぜひ東京都の事業を活用して、積極的にアプローチしていくことを要望したいと思います。記事にもありますが、「ひきこもり」は誰にでも起こる問題です。社会が複雑化するなかで、ストレス社会となっている今日、行政が民間の力も活用しながら、課題解決のためにできる施策を提案したいと思います。※「8050問題」・・80歳代の親御さんが50歳代のお子さんを世話する家庭の課題

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