20 11月

府中において「飼い主のいない猫」をなくすために・・殺処分ゼロをめざして

【猫の路上死が激減・・飼い主のいない猫が減っている証左ではないか】

 

私は個人的に猫は大変好きでもあり、地域において「飼い主のいない猫」を見ると、大変不憫に感じてしまいます。この府中市においても複数の団体の方々が、飼い主のいない猫を保護し、なくそうという取り組みをされている方々いらっしゃいます。

そのなかのひとつに、NPO団体である「府中猫の会」の方々がいらっしゃいます。先日、猫の会の運営のリーダーをされている方と話をさせていただきました。代表の石浜えり子さんは、3年ほど前から府中市内で飼い主のいない猫の捕獲と保護の活動をされているそうで、お話を伺うと、本当に身体をはって活動をされているお話しに、私自身、深く感銘をうけました。地域住民から市役所に対して「地域の猫のことで困っている」という相談、苦情が寄せられると、市から「猫の会」に連絡があり、会のみなさんが地域猫の捕獲をし、保護したのち譲渡会にだして里親を探すという活動をされています。年間500~600匹を里親にだしているとのことでも驚きました。

また府中市における猫の路上死の数は平成28年度は438匹いたとのことですが、平成31年度の上半期段階で、その数がなんと100匹にまで激減しているとのことです。これから言えることは、それだけ飼い主のいない猫が激減しているのではないかということです。まさにこれは「猫の会」さんたちをはじめ、地域猫の捕獲に取り組んでいる団体のみなさんの惜しみない努力の成果ではないでしょうか。

府中市も飼い主のいない猫の対策として①手術費用の援助として260万円を計上し、平成29年度は210件、毎年99%の執行率、昨年は予算を増額したとのことです。市の担当者の方は「飼い主のいない猫の問題を、地域の課題としてとらえてもらうことが重要だ」と話していました。

 

【環境美化という観点からも飼い主のい猫を減らし、なくそう】

飼い主のいない猫が増えて、結果として環境が悪化するのを防止する観点から飼い主のいない猫を少なくして、なくすことが地域の環境美化のためにもよいことではないでしょうか。なかでも2020年には東京オリンピック・パラリンピックもあり、海外から多くの観光客の方が来るでしょう。その時に飼い主のいない猫が地域に多く生息している状況を観光客の方が見られたら、どう思われるでしょうか。猫を捕獲し、保護する問題は、動物愛護の精神にとどまらず、環境美化という観点からも行われるべきだと実感しています。

結城亮(結城りょう)

 

03 11月

NPO法人「府中猫の会」譲渡会開催・・猫の殺処分の根絶を求めて

【犬や猫の殺処分、全国で初めて5万匹を下回る 2017年度】

11月2日付のインターネットニュース「SippO」ニュースでは猫、犬の殺処分が全国初の5万匹を下回ったと報じています。ニュースによると、「全国の保健所などで17年度に殺処分された犬と猫の数は4万3227匹で、初めて5万件を下回った。環境省が1日、発表した。殺処分数は減少傾向が続いている。10年前の2007年度は17年度の7倍近い約29万9千匹、20年前の97年度は15倍超の約66万1千匹だった。同省の担当者は、「野良の数が減るなどして引き取り数が減っているほか、自治体や動物愛護団体が譲渡などに取り組んできた結果ではないか」と見ている」。

 

またニュースでは「17年度に自治体に引き取られた10万631匹のうち、飼い主に返されたり、新たな飼い主に引き取られた犬や猫は5万6814匹で、返還・譲渡率は56.5%と過去最高だった。97年には4%、07年には10.7%にとどまっていた返還・譲渡率は、ここ10年ほどで大きく伸びている」としています。

 

【飼い主のいない猫を保護する活動をされる方々への行政の支援策を求めたい】

 

府中市でも飼い主のいない猫を保護する市民団体の方が頑張っていらっしゃいますが、NPO法人「府中猫の会」のみなさんが、市内で捕獲した猫の世話をされています。「猫の会」のみなさんは、定期的に「譲渡会」を開催して、飼い主希望者に引き渡す催しをされています。私も今日、この譲渡会に顔をださせていただきましたが、この「猫の会」のみなさんは、市や警察、民間の方々からも信頼を得る活動をされています。飼い主のいない猫を保護する方々への行政の支援策について、府中市も講じていますが、今後はさらなる支援策を求める必要があると思っています。「猫の会」のみなさんの努力、善意を無駄にしないような行政支援策について、私も具体的に研究して議会でも取り上げたいと考えています。

結城亮(結城りょう)

03 10月

国の天然記念物、府中のケヤキ、受難続く・・台風24号の爪痕深く

今朝(10月3日)の東京新聞多摩版に、台風24号の爪痕が、府中市のケヤキの木にも被害を及ぼしていることを伝えています。記事では「長さ600メートルにわたり、ケヤキやイヌシデなど約130本がある府中市の『馬場大門のケヤキ並木』。国の天然記念物に指定された並木では2日、各所に柵が設けられ、作業員が折れた枝の撤去に追われた」とあります。「台風24号の強風で、1本の古木の幹に亀裂がはいり、倒れる危険があるため近く伐採することが決まった。別の古木の直径数十センチの大枝も、ロープで固定されていてかろうじて落下は免れた」としています。

記事では「並木を管理する市の担当者は『老齢で切ることはあるが、台風で1年に2本も伐採というのは記憶にない』」と驚嘆の様子を伝えています。

 

府中駅前から大国魂神社にかけて、江戸時代に増えた古木と言われるケヤキの木ですが、台風で一部伐採せざるえないというのはなんとも「無念」な思いがするものです。この問題は恐らく次の議会でも一般質問で取り上げる議員の方もいるのではないでしょうか。国の天然記念物である府中のケヤキの木を今後も保善していくには、どうした良いのか、行政はもとより専門家の意見もいただいて、今後も保善していくために知恵を絞らなければと思います。

結城亮(結城りょう)

24 9月

NPO法人 猫の会の里親譲渡会を見学してきました

今日(9月24日)午後、以前私のブログにも記載しました、NPO法人猫の会の里親譲渡会を見学してきました。会場には30匹ほど猫ちゃんがゲージになかにいて、里親を希望する方々が会場に集まっていました。猫好きの私は個々の猫ちゃんが本当にかわいいのでそれぞれ見つめていました。

気がついたことでは、会場はレンタルルームを借りているのですが、室内は臭いがまったくなく、個々の猫ちゃんも清潔そのものです。会場の猫ちゃんは元々は「飼い主のいない猫」ちゃんたちでしたが、捕獲後に消毒や去勢などをされてから、室内で飼われており、清潔でおとなしい猫ちゃんばかりです。猫の会のみなさんに対しては、行政側からも支援策を検討できないものかと思いました。例えば猫の里親譲渡会の会場貸し出しについて、行政側も支援の手を差し伸べられないものかと思いました。

会場を見ての感想は、それぞれの猫の表情にも個性があるものだと感じました。そして猫などの生き物に優しい温かい行政は、一人ひとりの住民に対してもやさしくなれる・・・、そんな街をつくりたい、そのための行政支援策を講じる必要があると、あらためて思いました。

結城亮(結城りょう)

23 9月

家に猫40匹 虐待容疑で書類送検へ・・動物愛護法違反の疑い

【東京新聞社会面の報道から】

 

今朝(9月23日)の東京新聞社会面に、名古屋市で猫を約40匹を劣悪な環境で飼育したとして、愛知県警が動物愛護法違反(虐待)の疑いで、元住人で市内に住む者を書類送検したとの記事があります。

 

記事よれば「この姉妹は今年4月上旬から6月に上旬にかけ、同市北区の市営住宅で猫約40匹を排泄物が堆積する不衛生な環境で飼育し、虐待した疑いがもたれている」とあります。記事では「死骸も放置していた」とあり、「室内は糞尿で汚れ、強烈な臭いが充満し、アンモニア濃度は人体に影響がでるレベルに達していた」とあります。記事では日本動物福祉協会の調査員の方のコメントがあり「動物への虐待が許されない社会にするために、警察と行政、動物愛護団体が協力して、踏み込んだ対策を取るべきだ」としています。

 

8月24日付ブログでも記述しましたが、東京都には「動物の愛護と管理に関する条例」がありますが、市区町村で同条例がある自治体は多くはありません。こうした心無い行為によって犠牲になる動物を守るために、行政による防止策を強化しなければならないと思います。法制度を行い、自治体でも厳しい罰則を伴う条例を制定することも含めて検討する時期ではないでしょうか。

結城亮(結城りょう)