府中市 PFAS 中谷防衛大臣が横田基地からのPFAS流出の件で、原因究明、再発防止策でアメリカ側に申し入れ(東京新聞)
府中市議会議員(改革保守系無所属)の ゆうきりょう です。
★日本政府も看過できない、横田基地からのPFAS流出
10月12日付東京新聞ネットニュースで、中谷防衛大臣がPFASの件で、具体的に発言をされていることが掲載されています。同ニュースによると、「米軍横田基地(東京都福生市など)で発がん性の疑いのあるPFAS(ピーファス)を含んだ大量の汚染水が基地外に漏出した可能性があると米軍が明らかにした問題で、中谷元防衛相は11日の記者会見で、『原因究明と再発防止の徹底など適切な対応をアメリカ側に申し入れた』と明らかにした」とのことです。
★小池知事は新たな具体策についての言及はなし
同記事では、中谷防衛大臣は「3日にアメリカ側から、8月30日の豪雨で(PFASの一種の)PFOS(ピーフォス)等を含む水が施設外へ出た蓋然(がいぜん)性が高いとの通報があった」と説明し、その通報まで1カ月以上かかった理由について「アメリカ側に詳細を確認中。迅速な通報を申し入れた」とのことです。また、同大臣は「新しい事実が判明した場合の速やかな情報提供も求めた」として、「横田基地への立ち入り調査は『米側の回答状況や自治体からの要請を踏まえて対応する』と述べた」そうです。一方、小池百合子都知事はこの日の記者会見で、新たな対応についての発言はんかったとのことです。
★国分寺市民への調査では基準値の約3.7倍にあたるPFOSが検出される
以前ですが朝日新聞1面、2面のトップで、「PFAS 国が対策強化へ」「健康への悪影響指摘」との記事が掲載されています。記事によるとこの間、米軍基地や工場周辺など各地で有機フッ素化合物(PFAS)について、国が対策強化に乗り出すとし、海外の動向も参考に対策を講じるとあります。
また同紙の2面では多摩の市民団体が30日に記者会見を行い、多摩地域の浄水所や井戸水から基準値以上のPFAS、PFOAが検出されたことをうけ、独自に調査を行った結果を公表。「多摩地域で採決希望者約600人を募り、87人分の結果を公表、うち国分寺市の65人で見ると、PFOSとPFOAが血液1ミリリットル中に含まれる量は平均22.8ナノグラムだった。調査方法が多少異なる可能性もあるが、環境省が21年に全国119人を対象に調べた際は平均6.1ナノグラムで、その約3.7倍にあたるという」とあります。
この原因をめぐっては米軍の横田基地から「12年に同基地内で推定800ガロン(約3000リットル)の泡消火剤が漏出した記録がある」とし、米軍基地がある沖縄でも基準値を超えるPFOSが検出されていることを報じています。PFOS、PFOAとの関係性が指摘される在日米軍基地ですが、記事によれば「日米地位協定が壁になり、米軍基地内への立ち入り調査ができない現状」とのことです。また米国内ではPFOSの汚染問題で集団訴訟も起こっているそうです
★府中市の武蔵台浄水所でもPFOSとの関係が指摘されていた
この問題については府中市内にある武蔵台浄水所からも、基準値を超えるPFOSが検出されたことが話題となり、市議会でも取り上げる議員さんもいました。また私も20年11月に市長あてに市として独自の調査、また国や都に強く調査を働きかけるよう、緊急要望書も提出した経過があります。
また府中市議会でも「水道水源井戸の有機フッ素化合物汚染の原因究明と汚染除去を求める意見書」が全会派一致で可決され、国や都に提出された経過もありました。今日の朝日の記事をうけて、ぜひ府中市としても市民団体の方々などとも協力をして、PFOS、PFOAの原因調査と対策をするべきと考えます。(府中市議会議員 ゆうきりょう)
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