14 9月

府中市 学校施設老朽化対策特別委員会・・整備方針が報告される

【学校の複合施設化に懸念、セキュリティー対応などに問題ありではないか】

 

昨日(9月13日)の府中市議会、学校老朽化対策特別委員会において、教育部から「府中市がめざすべき学校施設整備方針」が報告されました。これはこの間、8回におよぶ「学校施設老朽化対策協議会」の話し合いの到達点を踏まえて報告されたものです。

 

この柱は5つからなに①子どもたちが毎日健康で安全・安心に生活し学ぶことができる学校施設、②子ども生き生きと学び、確かな学力、豊かな心、健やかな身体の調和のとれた「生きる力」を身につけられる学校施設、③学校と地域が連携、活性化し、地域で子どもたちを育てていくことができる学校施設、④地域の方々の生涯学習、文化・スポーツ活動の場や災害時の避難所の役割を通じて、地域コミュニティーの拠点となる学校施設、⑤公共施設の一つとして、施設の総量抑制や圧縮、財政バランスの維持に向けた手法の検討などの公共施設マネジメントの取り組みを実現できる学校施設の5点を柱とするものです。

 

私は質疑のなかで5つの柱のなかでも、今後新たな学校施設方針のカギとなる「学校施設の複合化」の問題について質問しました。私は学校施設の複合化はあまり望ましいものではなく、慎重に検討すべきという意見をのべたうえで、①共有施設の使用が制限される、②児童、生徒のセキュリティー対応が難しい、③複合化により施設全体の管理責任が不明確になるのではないかなどの点を指摘しました。また今後については、さいたま市でも実施している、市民の声を聞くような機会としてワークショップのようなものを開催を検討してはどうかと意見しました。

インターネットでいろいろ調べてみると、埼玉県の草加市公共施設設計方針というものがあり、草加市内の小学校で複合施設の学校を建設したところ、メリットとデメリットが検証されたとのこと。その後同市内の2つ目の複合施設として建設された小学校については、小学校など各施設の間の「共用」はやめたとのことです。

とくに近年は学校のセキュリティー対策が問題になっていることもあり、複合施設化には慎重を要するのではないかと思います。学校施設の老朽化対策は全国でも先駆けて今回、府中市が行う事業でもあり、試行錯誤があると思いますが、今後も各方面を調べて質疑に臨みたいと思います。

結城亮(結城りょう)

07 9月

府中市の就学援助費(入学準備金)の入学前のお知らせ

府中市は市内の公立小中学校に来春入学される予定の生徒さんたちに、HPで就学援助費(入学援助金)の入学前支給の制度を実施しています。このお知らせについて、以下ご紹介します。

 

就学援助費(入学準備金)の入学前支給について

 

平成21年度に新小学1年生又は新中学1年生となるお子様がいらっしゃるご家庭で、経済的にお困りの保護者の方を対象に新入学準備金を平成31年3月に支給します。

☆援助を受けられる方は、府中市に住民登録があり、以下の条件にすべて該当する方が対象になります

 

①平成31年2月1日現在で府中市に居住している方(平成30年3月末日以前に府中市外に転出する方を除く)。

  1. 次の「平成30年度就学援助制度」のいずれかの認定基準に該当する方。
  • 生活保護法に基づく保護が停止又は廃止された。
  • 世帯員全員が市民税非課税又は減免されている。
  • 個人事業税が減免されている。
  • 国民健康保険税が減免又は徴収猶予されている。
  • 児童扶養手当の支給を受けている。
  • 生活福祉資金の貸付を受けている。
  • 職業安定所登録日雇労働者である。
  • 東日本大震災又は熊本地震等で被災し避難している。
  • 収入及び所得の合計が基準内にあり援助を必要としている。
     
  • 詳細の問い合わせ先は、府中市の教育部学務保健課へ御願いします。
  • 電話 042-335-4435  042-335ー4436

 

就学援助費の就学時前の支給については、共産党議員団も一般質問などで度々要請してきました。ぜひこの機会に該当されるお子さんがいらっしゃるご家庭は、この制度をご活用ください。

結城亮(結城りょう)

07 9月

府中市教育委員会の学校教科書採択手法、市民と教育委員会の関係と問う(一般質問)

【教科書選定採択の手法で2つの大きな「改定」があった】

 

府中市議会の9月定例会の一般質問において、私は教育委員会による市内公立小中学校の「学校教科書採択の選定採択の手法問題および、市民にとって開かれた教育委員会を問う」と題して質疑をしました。

市の教育委員会は昨年から学校教科書選定採択の手法を、「協議」と「審議」にわけ「協議」する場を非公開の臨時会として開催しています。それまで「協議」と「審議」を1回の会議で一括して行い、公開の委員会として開催していましたが、市民からは「なぜ昨年から学校教科書採択の協議という、重要な場を非公開にしたのか」と非難の声があがっていました。

この問題について取り上げた私は、質疑のなかで教育委員会による2つの点で手法が変更したことをあげました。①毎年年度当初の教育委員会では、学校教科書採択の問題について、詳細な項目にわたる「要綱」を提案するという手法から、その提案する中身が大幅に省略された「方針」と言う名の提案になったこと、②教科書選定採択を「協議」するという名目で非公開の臨時会の開催が行われるようになったことです。

それまでの「要綱」は、13の条項からなり、A4の7枚ものの資料で提案されており、「今後の教科書採択のスケジュール予定」まで記載したものでした。しかし昨年から提案されたのは「方針」という名の提案で、「採択の目的」など3つの条項に絞った内容になり変更され、この点だけみても、従来の採択手法より公開性が後退した感は否めません。

 

また私は教育委員は特別地方公務員という公職であることから、学校教科書採択という重責ある任務を担うだからこそ、市民にとって余計に関心のある教科書採択の「協議」の場についても、公開で行うべきことを主張しました。

質疑の最後に「市民と向き合う教育委員会」「市民に開かれた教育委員会の会議運営」についても、2014年7月の文科省通達、2014年12月議会における教育部長答弁を引用して、市民にひかられた教育委員会行政の実行を求めました。詳細は今後、府中市議会HPでも公開されますので、お目通しいただければ幸いです。

結城亮(結城りょう)

 

23 8月

府中市教育委員会の来年度の中学校道徳教科書は、光村図書出版に決定

【府中市の教科書採択・・今年も昨年同様、非公開の臨時会での「協議」をへて公開の委員会で採択】

今日(8月23日)午後2時から開催された府中市の教育委員会において、来年度から市内公立中学校で使用される道徳教科書の選定採択の審議が行われ、審議の結果、教育長と4名の教育委員による審議のすえ、「光村図書出版」の教科書になることが決まりました。

今年も昨年に続き教科書採択の「協議」を非公開の臨時会を開催し(8月初旬)、そこでの「協議」をへて、今日の教育委員会(公開)での審議、決定となりました。この2回にわけて行う手法が教育委員会にとって適切かどうか、特に市民との関係において、また教育委員という「公の組織」として適切かどうか議論のあるところです。ぜひ私も議会で取り上げたいと考えています。

(結城りょう)

21 8月

府中第2小の校舎拡張、増改築について・・文教委員協議会

【駐車場に2階建ての新校舎を増築】

 

今日(8月21日)の府中市議会文教委員協議会において、府中第2小の児童増加問題に端を発した校舎改築増築問題について、市教委から報告がありました。

市教委からは今後1200名の児童数が予想される府中2小について、2階だての校舎を増築し、駐車場のところに敷地面積15,333,22m2、建築面積312,87m2、延床面積581,16m2で鉄筋コンクリート造り2階建ての校舎を増築する報告がありました。1階と2階はバリアフリーの造りで、1、2階ともに図工室と図工準備室を設置するとのことです。この増築により2小全体で34の教室数となり、1200人児童数に対応できるとしています。市教委は「今後10年間は児童数が1200人をきることはない」という想定をしているとのことです。また新築した校舎に図工室を設けた理由については、「児童の普通教室を離れた校舎にはなるだけ設定したくないとの学校現場サイドの要望を優先した」としています。

私は質疑のなかで、2小が数年前に教室が不足していたことを理由に、小学1年生の35人、6クラスによる学級編成が2年生に進級した時には、37人の5クラス編成に変わったことをあげ、今後こうした事態があるのかを質疑したところ、その可能性は否定しませんでした。また近くにある「わくわく農園」の敷地の活用は考えられるのかについて質問したところ、同農園は学童保育の分園にするとの答弁がありました。

私も2小の児童増加問題については、昨年6月の定例会で質問をしているだけに、大変興味ある報告でした。答弁から伺えるのは、余裕のある教室数ではないようですが、当面、この対応しかないと思われます。周辺地域の今後の人口数、児童数という課題はどうなるか完全には推測できませんが、今後も現場の声を聞いて、私も2小の児童数と校舎問題について、再度取り上げたいと思います。なおこの2小の報告については、今年度第4回定例会で議案となるとのことです。

結城亮(結城りょう)