30 10月

府中市立中央図書館の建設から10年、市民に活用される新たな取り組みを

【共産党議員団の9月定例会一般質問】

 

共産党議員団は9月議会の一般質問で、目黒重夫議員が府中市の中央図書館の課題について質疑をしました。PFI導入で問題になったのが民間委託業務の範囲でしたが、その結果相談業務や選書などは直営となりました。一方で貸出などの窓口業務は委託となりました。窓口業務の委託について、「単純作業は委託で十分」という考え方と、貸出カウンターは利用者と直接対面する部署で「極めて重要な仕事」、「貸出カウンターでこそ職員は鍛えられる」という考え方がありますが、目黒議員は住民要望をつかむためにも、窓口業務の重要性指摘しました。

 

また目黒議員は図書館の貸し出し現況についても質問し、答弁では17年度の市民一人当たりの蔵書数は市民一人当たり5.7冊、26市中8位。貸し出し数は8.3冊、26市中13位。さらにこの数年は来館者数、貸し出す数ともに減少とのこと。目黒議員は「図書館本来の役割は住民が読みたい、知りたい、調べたいことについての資料や情報を提供する施設であり、数に拘る(こだわる)わけではないが、もっと図書館を活用したくなる工夫を」と要望しました。またあわせてビジネス支援や子育て支援など「課題解決型図書館」の取り組みと、学校図書館と公共図書館の連携を主張しました(共産党議員団ニュース18年10月号より抜粋)。

結城亮(結城りょう)

29 10月

府中第四中学校の合唱部が、全日本合唱コンクールで銀賞受賞

【朝日新聞多摩版の報道から】

 

今朝(10月29日)の朝日新聞多摩版に、府中市立第4中学校の合唱部が、第71回全日本合唱コンクール全国大会、中学校部門の混声の部に出場し銀賞を受賞したと報じています。記事によると、府中4中は4年ぶりの全国大会とのことで、コルシカ島の伝承歌『ああ、なんと酷な運命か』と『エル・ハンボ』を披露されました。

記事では「運動部さながらに体幹を鍛えて培った歌声はぶれずに響いた。部長の藤田舞さん(中3)は『ホールの雰囲気が良く、とにかく楽しかった』」「指揮者の横田純子顧問は『練習通りではなく、本番で生まれる響きに自分たちで色づけしようとしていた』と、部員の成長を喜び、目に涙を浮かべた」。

府中4中の合唱部は以前からハイレベルな活動で、全国大会でこれだけの成績を得るのですから、日頃からの練習は相当なものだったと推察できます。この間も成績において、名声をえている府中4中の合唱部ですが、今回の成績はさらなる誇りとなるものでしょう。顧問の先生、部員のみなさんの活躍と健闘を心から称えるものです。

結城亮(結城りょう)

27 10月

フィリピンに学校給食の食器を・・府中市ロータリークラブと市が協力

【東京新聞多摩版の報道から】

 

今朝(10月27日)の東京新聞多摩版に、府中市の学校で使用されていた給食器を、府中市のロータリークラブの仲介で、フィリピン・ベンゲット州の小中学校や保育所に贈る取り組みについて報じています。

記事では「寄贈されるのは市内22小学校、11中学校で使用されていた強化ガラス、強化磁器の皿、茶碗など7種類など計11万3000個。昨年完成した新給食センターの洗浄器に対応できず、食器を入れ替えたため、従来の食器はロータリークラブと市が相談して、フィリピンの子どもたちに使ってもらうことが決まった」とあります。記事では「食器が贈られるフィリピンのルソン島北部の山岳地域は、日本の機関が農業支援しているとのこと、州は十分な栄養が取れない子どもに無料で食事を提供しているが、食器がなく袋を使うこともある」そうです。

これまでもロータリークラブではラオスやカンボジアに学校の校舎を寄贈した経験もあるとのことです。記事ではロータリークラブの村上会長は「フィリピンの子どもが笑顔に変わるなら本望」、市の関根教育部長も「処理費もかからず、有効活用してもられてうれしい」とコメントされています。

 

【市民、民間と行政が知恵をだして役立つ取り組み】

 

廃棄することは簡単ですが、これからも十分に使用できる学校の食器を、こういうかたちで世界の人たちに役に立つ取り組みは、大変有意義だと思います。ロータリークラブは地域で活躍する方々が多いだけに、行政との人脈もあります。こうした市民、民間と行政の協力は大変意義あることではないでしょうか。今後もこうした取り組みを期待したいものだと思います。

結城亮(結城りょう)

25 10月

学校体育館に空調設置を共産党都議団の要求が実現へ・・都知事が補正予算編成で表明

【しんぶん赤旗の報道から】

 

東京都の小池百合子知事は10月19日の定例記者会見で、学校体育館や特別教室へのエアコン設置、倒壊の危険があるブロック塀の安全対策について、補正予算案を編成し12月の都議会定例会に提出する意向を表明しました。東京都は補正予算案で、エアコン設置やブロック塀対策について、国の補正予算案に補助率や補助単価を独自に加算する方針です。

小池知事は9月26日の都議会で、日本共産党の とくとめ道信都議が学校体育館のエアコン設置などについて、補正予算の編成を含め直ちに取り組むよう求めたのに対し、「都立高校の体育館への整備を速やかに進める。公立小中学校の体育館にも補正予算編成など緊急対応を行い、区市町村を支援する」と答弁していました。

 

19日の知事会見に先立ち、共産党都議団(曽根はじめ団長、18人)は、学校体育館などへのエアコン設置やブロック塀対策を盛り込み、補正予算を早急に編成するよう知事に申し入れました。党都議団の申し入れでは、国の補正予算案について「額・規模は極めて不十分だ」と指摘。国の補正予算案への対応にとどまらず、学校の体育館・特別教室へのエアコン設置、ブロック塀対応など、都独自の対策を盛り込んだ補正予算案を早急に編成し、12月都議会に提出するよう求めました。(18年10月20日付「しんぶん赤旗」より)

 

【東京都の予算措置をうけて府中市内の学校体育館で早期エアコン設置を求めたい】

 

府中市内の小中学校の場合、教室へのエアコン設置はほぼ100%に近いとのことですが、体育館施設への設置は未整備の状態です。近年は想像を絶する猛暑のなか、体育館で授業をする児童、生徒のみなさんは大変劣悪な環境で授業をうけなければなりません。しかし今回の共産党都議団の要求を東京都が実現することで、エアコン設置にむけて大きく前進させ、体育館での授業環境が改善しなければなりません。私も都議会の状況をうけて、府中市内の小中学校体育館でもエアコン設置を推進するよう、市議会でも取り上げたいと思います。

結城亮(結城りょう)

 

 

11 10月

東京都の教員不足280人・・都議会共産党の質疑で答弁

【東京民報18年10月7日付記事より】

 

共産党東京都議団による都議会一般質問で、とくとめ都議が教員不足の現状について質問したところ、都は「4月6日時点で280人の教員不足が生じている」との答弁しました。原因については「教員必要数を推定するための児童、生徒数が増加して、再任用者数が予想を下回ったこと」をあげたとのことです。とくとめ都議は新規採用教員が不足して、校長や副校長らがクラス担任に入らざるえない深刻な事例を紹介し、「先生が足りないことによる学校の負担と子どもたちへの影響ははかりしれない」と主張しました。またとくとめ都議は「教員確保へのブラックと言われる働き方の改善や、教員の定数増と少人数学級の拡大、教員の仕事削減などを井要望し、教員志望の若者を増やす施策について提案しました。

これに対して小池都知事は「教員をめざす若者が、東京の公立学校が魅力あるものとなるよう取り組んでいく」と答弁しました。

私も17年6月議会の一般質問で教員の長時間過重労働問題を取り上げましたが、現場の先生の話を聞くと本当に「絶句」するような忙しさでした。「明日の授業の準備もすることができない」とある先生は嘆いていました。それにしても280人の教員が不足しているというのは、大変な驚きです。

教員不足は結局のところ、教育の質の低下をもたらして、それは日本の未来を担う子どもたちの成長を阻害するものになることでしょう。とくとめ都議の提案は現実可能な提案だと思います。国、都、自治体と一体となった教員不足解消策と教育の質の向上をめざす取り組みについて、今後も議会で取り上げたいと思います。

結城亮(結城りょう)