02 2月

(府中市)府中第十小学校の6年生が、初のがん教育を受講・・がんは怖くない、がん教育は「がんの避難訓練」

府中市議会議員(無所属)の ゆうきりょう です。

今日、府中市立第十小学校の6年生の児童のみなさんに、市内の小学校では初めてのがん教育が実施されました。講師は佐久間久美さん(武蔵台在住)で、以前私のブログでも紹介させていただきましたが、ご自身も肺がんの経験をされ、その体験をもとに多摩地域の自治体の小中学校で、がん教育の講師をされている方です。私も12月議会の一般質問で、がん教育の必要性について質疑、要望していただけに今日の授業(講演)を楽しみにしていました。

★2人に1人がなるがんは、もはや国民病、原因は1つに特定できない

講演のなかで佐久間さんは、2018年に人間ドックで肺がんが見つかったこと、ただし自覚症状は全く何もなかったそうです。こうした体験から初めに佐久間さんは、「がんは怖いものか?」という問いかけをされ、①日本では2人に1人がなる病気であること、②がんは人間の身体を構成する細胞が傷つきついたものが増えて、それが集まることで、がんになること、③人間の細胞の設計に間違った傷ができ、それを正しい設計図に書き換える力(免疫力)がなくなることで、がん細胞が増え、がんが進行すること、④がんは50歳を超えて患者が増えていくことを説明。その原因は断定的には言えないが、複合的な理由(食べ物、酒、たばこ、ストレスなど)であり、1つの原因には特定できないこと。一方でがん患者のうち65%の方が回復している事実があり、「がんは怖くないものだ」と主張されました。

★「がんがあることを知らないで、それが進行することのほうが怖い」

ご自身ががんになり初めて病院に赴いた際、同じがん患者の高齢の女性から「がんば見つかってよかったね」と話かけられ、初めは驚き、怒りの気持ちが湧いたものの、その方が「がんがあることを知らないで、それが進行することが怖い」「がんを治療していくことで、がんを小さくすることができる」との話をうけて、気持ちが楽になったそうです。

●「がん患者らしくなく、自分らしく生きることが大切」

がんを治療する方法は①放射線、②薬の服用や点滴、③切除の3種類が主にあるそうで、抗がん剤は500もの種類があるそうです。佐久間さん自身は薬を3週間に1回、点滴をされがんを小さいものにした後に切除、同時に自身の肺も4分の1は切除されたそうです。がんの切除後、医師からは「身体が辛くなければ、仕事をしてもスポーツをしても、何でもしてください」「がん患者らしくなく、自分らしく生きることが大切」と言われ、とても嬉しく、またその後も無理をせずに日常生活を過ごされたそうです。

★がんの治療中に言われた辛い言葉、嬉しい言葉とは

治療中に人から言われると辛かった言葉として①これを飲めば治る、②自宅でゆっくりされ、寝ていた方がいい、③●●を食べたほうがよい、④あなたは絶対大丈夫だから、⑤奇跡は必ず起こるなど、根拠のない楽観的な言葉をかけられた時が、辛かったという心情を話されました。

逆に治療中に人から言われた嬉しかった言葉は、①普通に接してくれること、②できること、できないことを確認してくれる、③がんを学んでくれる、④寄り添ってくれる言葉をかけてくれること、例として「治療がうまくいくといいね」など、励ましの言葉が嬉しかったそうです。

★がんになってよかったこととは

講演の最後に佐久間さんは、がんになってみてよかったこととして、①がん患者の気持ちになることができる、②がん患者を励ますことができる、③入院と早期発見の大切さを伝えることができる、④がんを学ぶことができることをあげていました。がん教育とは①がんの避難訓練のようなものであること、それはがんであることを想定し、その時にどういう気持ちでどういう行動をするかという訓練を、行うことが、がん教育の意義であることも主張されました。

6年生の児童たちは誰も眠る様子もなく、佐久間さんの講演後は多くの児童が質問がされ、その講演終了後も佐久間さんに質問をする児童が複数人いるほどでした。この佐久間さんの講演は、大人が聞いてもとても面白く、興味深い中身です。「がんの避難訓練」は大人にこそ必要です。ぜひ今後、議会においてがん教育のさらなす推進とあわせ、佐久間さんが講師による市民講座でもがん教育の必要性について取り上げたいと思っています。(府中市議 ゆうきりょう)

(府中市)府中市の中学校でも「がん教育」(がん教育等外部講師連携支援事業委託)を実施してみてはどうか

 

※ゆうきりょうのブログをご覧になった方で、府中市に対するご意見、ご要望、苦情など、また新型コロナ関係でのご要望などありましたら、お気軽にメールなどお寄せください。アドレス yuki4551@ozzio.jp

02 2月

(府中市)府中市は小中学校の「学用品」、ドリルワークの無償化を・・品川区が「学用品」すべてを完全無償化へ

府中市議会議員(無所属)の ゆうきりょう です。先日の朝日新聞多摩版に都内の品川区が新年度予算案のなかで、学用品など副教材費についても完全無償化を実施すると伝えています。これは区立の小中学校について、絵具や習字道具、ドリルなど教科書以外の補助教材費を所得制限なしで無償化するとのことで、これは都内でも初の施策だそうです。

今日、国会においてはほぼすべての政党が学校教育の費用無償化を政策にしていますが、府中市においてもこの昨年10月から学校給食費が完全無償化しました。私が所属する会派「自由クラブ」も、副教材費(ドリルワーク)の無償化の無償化を要望しています。

★ドリルワーク、副教材費を有償化した理由の合理性が崩れている情勢

府中市の場合、学校の副教材費については、平成26年度から令和2年度にかけて各学校の裁量により、公費分に加えて保護者からの費用の一部を徴収することを可能とし、公費負担分の割合を見直すことになりました。これまではドリルワークについては、市の負担により無償化でした。ところが平成25年当時の事務事業点検により、府中市の教材購入における公費支出の割合が近隣市と比較して高いため、公費負担の基準の見直しの指摘をうけ、あわせて府中市の行政改革推進プランにおいて、受益者負担(※)と公費負担の見直しにむけ取り組むとの方針により、ドリルワークについては保護者負担となりました。

また当時の議会での議事録(平成25年当時、共産党議員団の目黒議員の質疑)によると、市の主張は①(当時は)財政状況が厳しいこと、②教材費の公費負担は他市にはないということも主な主張にしています。

★学校教育費の無償化が国全体の流れになっている今日を反映すべき

私はこうした当時の質疑など見て、市の主張は当時の情勢としては一定の合理性、妥当性があったと思います。しかしながら今日における情勢は大きく変わりました。1つは市の財政もこの10年間で税収も好転し、基金残高(家庭で言う預金)も800億円を超えること、2つ目は近年は経済も名目成長があり市税収入も好転、市内にある法人企業からの法人税収も増加していること、3つめに国においても「異次元の無償化」方針のもと、教育費の無償化が推進されていることなど、当時の理由の合理性も成り立たなくなっているのではないでしょうか。ぜひこの課題については、引き続き要望したいと思います。(府中市議会議員 ゆうきりょう)

※ゆうきりょうのブログをご覧になった方で、府中市に対するご意見、ご要望、苦情など、また新型コロナ関係でのご要望などありましたら、お気軽にメールなどお寄せください。アドレス yuki4551@ozzio.jp

01 2月

(府中市)府中市教育委員会が特別支援教室に関するアンケート調査を発表しました(令和5年2月1日)

府中市議会議員(無所属)の ゆうきりょう です。

府中市では、障害の有無にかかわらず児童・生徒が共に学び、互いに理解を深められる共生社会の実現を目指し、令和5年度から令和7年度までの3年間を計画期間とする第4次特別支援教育推進計画を策定しました。
本計画に基づいた特別支援教育に係る様々な取組を推進するに当たり、特別支援教室を利用する児童・生徒の保護者を対象に「特別支援教室を利用しようと考えた理由」、「特別支援教室における指導及び支援」など特別支援教室に関するアンケート調査を実施し、その調査結果について取りまとめました。(市のHPより)

〔調査目的〕
特別支援教室に通室している児童・生徒の保護者から特別支援教室の指導及び支援についての意見を聞き、今後の指導の参考とする。
〔調査内容〕
1 特別支援教室を利用しようと考えた理由について
2 特別支援教室における指導及び支援について
3 その他
〔調査対象〕
特別支援教室を利用する児童・生徒の保護者

〔調査結果〕⇒ cyousakekka

~この調査結果を踏まえて、保護者の方からのお声も伺い、議会でも取り上げたいと思います。(府中市議 ゆうきりょう)

※ゆうきりょうのブログをご覧になった方で、府中市に対するご意見、ご要望、苦情など、また新型コロナ関係でのご要望などありましたら、お気軽にメールなどお寄せください。アドレス yuki4551@ozzio.jp

26 1月

(府中市)小中学校の健康診断は「原則着衣」で・・文科省が通知「プライバシーに配慮」(読売新聞)

府中市議会議員(無所属)の ゆうきりょう です。先日の読売新聞に文科省が学校健診において児童生徒のプライバシーに配慮するよう、都道府県の教育委員会に通知を発出したとあります。記事によるつこの通知では「触診や聴診器を当てるといった診察方法を事前に児童生徒や保護者に説明することなどを求める」とあります。

★女子健診には女性職員が立ち会うことを求める(文科省通知)

記事にありますが学校健診は毎年4月から6月に実施されるとあり、「聴診器が胸にあたって不快な思いをした」「なぜ肌を見せなければならないのか」などの意見が寄せられているそうです。今回の通知では「皮膚や心臓の疾患を確認するため、医師が必要に応じて体操服や下着をめくったり、体操服の下から聴診器を入れたりすることを事前に保護者や児童生徒に説明することとした」とあります。

これまで健診時は服装の定めがなく、地域や学校で運用が異なっていたそうです。「通知では診察時は以前、体操服や下着を着用するか、タオルなどで体を覆うなど児童生徒の心情に配慮する必要があると指摘」「実施方法も男女別に検査を実施、女子の検査には女性職員が立ち会うことなどを例示した」そうです。

★府中市議会でも以前、取り上げた健診時の着衣について

私は昨年、令和5年度第1回定例会の一般質問で、市内小中学校の女子児童生徒の上半身脱衣健診のあり方について質疑要望しました。

この間、市内の女子生徒の保護者の方から「女子生徒の健診について、上半身を脱衣して健診させるのは、見直しをしてくれないか」「服の上からでも聴診器をあてるとから、できるのではないか」「女子生徒の健診には女医をお願いできないか」などの相談要望がありました。またマスコミでも報道されましたが、岡山市内の学校健診で健診を担当した医師が盗撮行為を行っていたということで問題にもなりました。私はこの質疑で女子児童生徒の上半身脱衣健診の見直しを求めました。

★「上半身を脱衣させての健診は行っていない」(市の答弁)

府中市の答弁は⇒「定期健診については、府中市医師会などから推薦された医師などを学校医として委嘱し、実施しています。小学校の低学年を除いて各小、中学校の女子健診にあたり、体操着を着衣のうえで実施しており、上半身を脱衣させての健診は行っておりません。なおいずれの学校においても、カーテンや衝立などで区切るなど、他の児童生徒に見られることのないよう、プライバシーなどに配慮して実施している」との答弁でした。

市の公式答弁として、脱衣健診は行っていないとのことです。今回の文科省通知が学校現場で実施されるよう、また議会でも要望したいと思います。(府中市議 ゆうきりょう)

※ゆうきりょうのブログをご覧になった方で、府中市に対するご意見、ご要望、苦情などご意見、ご要望などありましたら、お気軽にメールなどお寄せください。アドレス yuki4551@ozzio.jp

17 1月

(府中市)PTA改革 半強制やめて保護者も楽しむ運営に変える・・町田市鶴川第一小学校PTAの取り組む(東京新聞多摩版)

府中市議会議員(無所属)の ゆうきりょう です。15日付東京新聞多摩版に町田市の鶴川第一小学校のPTA改革の取り組みが紹介されています。

★会費は協力金に変更、係に立候補する人がいないケースは休止に

同小のPTA会長を務められた大野薫里さんは21年度から2回目のPTA会長を担われたとのことですが、「これまでのPTAは専業主婦が多いことが前提だったので、運営をシンプルにしよう」と考えられ、PTAの係に立候補する人がいない係は休止にしたとのこと。「通学路の危険個所の点検担当は今も残っているが、広報紙を作る『広報部』などは活動していない」「学生代表や学級代表という役職もなくし、『代表がいなくても、何か問題が起きれば、自然とリーダーのような人がでてくる』」「会費は払いたい人が払う『協力金』に変えた」そうです。「誰が払っていないのか、他の学年に兄弟がいて支払い済みではないのか調べた後、徴収するのは負担が大きかった」との理由をあがています。

★PTAへの加入率は大幅に減るも集まる金額は、ほぼ同額に

こうしたPTAへの任意加入などの改革をした結果、加入率は9割から5割超に減ったものの、「会費」は「協力金」に変えても、集まる金額はほぼ変わらなかったそうです。また積極的に研修会も開催したそうで、「保護者向けのタブレット端末講習会やバス通学中の低学年児童に、万一を備えたクラクションの鳴らし方」研修会などユニークな企画を行ったそうです。

こうした柔軟なPTA運営が保護者から「私もやっていいかな」「これができるのではないか」などの積極的な発言も出てきたそうです。大野さんは記事のなかで「PTAは運営に頭を悩ませるよりも、自分たちが楽しみながら、子どもたちにしてあげたい活動をするのが一番では」と語っています。ちなみに鶴川第一小PTAの大野会長は文科省から「PTA活動振興功労者」として表彰されたとのことです。

★府中第六小学校PTA改革の取り組み・・・『子ども達のための活動』のはずが、『子どものことに支障をきたす』活動になっている

府中市内でもPTA改革に取り組んだ学校があり、府中第六小学校のPTAのホームページでは、以下のように発信しています。「2020年度はコロナ禍において、今までの活動ができなくなりました。活動自体が立ち止まったことで、PTAの活動方法や内容についてより深く考えることができました。そのなかで、強制されることへの不満、役員決めのくじに対するストレス、参加したいが参加しにくい現状、PTA活動で家庭や仕事、子どものことに支障が出ている等のご意見を伺うことがありました」。

★府中6小PTA改革も「みんなが参加しやすい形態に運営方針」に

 「PTAを続けていくためには、保護者、先生方のご協力が必要不可欠!!そう考え、『できる人『』が『できる時』に『できる事』を掲げ、みんなが参加しやすい持続可能なPTAを目指して活動方法を変えよう!」と動き始めました」(同HPより) とその活動のあり方について再検討されています。

 具体的には4つの専門委員会で行っていた活動をすべて精査して、それらをひとまとめにし、「PTA活動」という一覧にしています。その中より、参加できる活動を各ご家庭にて選んで参加してもらう形式に改革しています。また「縁日実行委員会」を廃止して、「縁日にこだわらず、別のイベントの開催も含めて、内容を検討します」とし「新年度にイベントの内容企画から実行までをしてくださる会員の方を募集」すると改めています。そして、​希望者がいない場合は、その年のイベントは開催しないとの方針を打ち出しています。同時に実務的な改革策として、PTA活動のお知らせについても、書類をやめて専用アプリを導入して連絡体制を構築、定期総会の時間短縮、運営会議もより開かれたものにしています。(以上、府中第六小学校PTAのホームページより抜粋) ※府中第六小学校PTAのホームページ ⇒ 六小PTAとは | Furokupta

※ゆうきりょうのブログをご覧になった方で、府中市に対するご意見、ご要望、苦情などご意見、ご要望などありましたら、お気軽にメールなどお寄せください。アドレス yuki4551@ozzio.jp