16 11月

府中市への介護関係の予算要望・・現場で働くケアマネージャーの情報を行政はいかしてほしい

府中市議会議員(無所属)の ゆうきりょう です。府中市への来年度の予算要望のなかでは、介護関係に関する要望が市民の方から多数寄せられ、要望しましたので、以下掲載します。

1,日野市が都内で初のバリアフリー工事など障害をもつ人への配慮に取り組む小規模事業店舗を対象に、助成金制度をスタートしました。2020年度は100万円を計上予定とのこと。出入り口の段差解消工事、トイレに手すりを設置した場合に上限20万円、点字メニューや筆談ボード導入の場合には同3万円を助成する」としています。この制度は日野市が4月1日施行の障害者差別解消推進条例にもとづくもので、相談窓口も設置するとしています。ぜひ府中市でも検討してください。

2,介護現場で働くケアマネージャーの要望を本庁(高齢者支援課など)が吸い上げる仕組みを作るよう検討してください。現在、市の行政機構にはケアマネージャーの方々を統括する組織(機構)がないため、現場での対応を個々のケアマネージャーがやらざるえない状況です(例・緊急ショートステイの手配など)。ケアマネージャーの生産性をあげるためにも、ケアマネを統括する組織をつくることを行政として検討してください。市の高齢者福祉行政にとってもプラスになると考えます。

3,府中市でも介護が必要なお年寄りや障害をもつ人の家族が新型コロナに感染して介護ができなくなった際、短期的に預かる『ショートステイ』を始めるよう検討してください。すでに三鷹市でスタートしています。

三鷹市では条件としては、①家族が感染して介護ができなくなったうえに、対象者本人がPCR検査で陰性であること、②介護サービスなどを活用した自宅での生活が難しい、③民間事業所のショートステイも利用が難しいなどとしています。市内の特養ホームで実施し、定員は最大3名。食事や洗濯は実費で本人負担、ヘルパー費用は市が負担するとのことです。この種の施策は今のコロナ禍における緊急時においては必要不可欠な施策です。ぜひ検討してください。

※府中市政、市民相談、街づくりなど、市民のみなさんから要望を受け付けております。ぜひメールでお寄せください。匿名希望でも結構です。  アドレス   yuki4551@ozzio.jp  までお気軽にお寄せください。

06 11月

府中市でも深刻なヤングケアラーに支援策の具体化を・・高崎市で初のヤングケアラー支援策を実施へ

府中市議会議員(無所属)の ゆうきりょう です。幼い児童生徒によるヤングケアラーが社会問題化しています。先日は厚労省がこの問題で初の実態調査を行い、中高生の20人に1人がヤングケアラーになっているという事態が判明しました。そうしたなか、群馬県の高崎市が全国の自治体で初のヤングケアラー支援策を行うことを決めました。

★高崎市がヤングケアラー支援にヘルパーを無料派遣、全国で初

毎日新聞ネットニュースによると、群馬県高崎市が22年度から、中高生のヤングケアラーがいる家庭を対象にヘルパーを無料で派遣する事業を始めると報じています。記事では「生徒が担う家族ケアの負担軽減を図るためで、8月に事業創設を発表し、準備を進めている。市によると、自治体によるこうした支援事業は全国で初めて」とのことです。

記事によると、対象となる中高生については、「支援推進委員会」という機関を立ち上げ、そこが認定、支援内容を検討するそうです。この委員会については、市の福祉部署や教育部署などで構成、「学校現場などから報告されるヤングケアラーに関する情報を共有して認定の参考にする」としています。

★高崎市が1億円の予算を計上、市の福祉部門と教育部門が連携して取り組む

高崎市ではこの予算として1億円を予定し、「ヘルパー2人を支援が必要なヤングケアラーのいる家庭に派遣することを想定」し、ヘルパーは1日2時間、週2回を上限に、掃除や洗濯などの家事、きょうだいの世話、家族の介護などをすると伝えています。

ちなみに申請先は学校にして、生徒、保護者、担任の教員からも制度の利用を申し出ることができるとしています。記事では高崎市の教育委員会によると、「学校現場に聞き取りをしたところ、多くの学校がヤングケアラーの存在を認識していたため、速やかに支援を始めるべきだと判断した」と伝えいます。

ヤングケアラー支援策については府中市議会でも、西の議員(生活者ネット)が取り上げられていましたが、元来、義務教育の場において学ぶべき児童、生徒さんが家庭生活の支援に追われ、学業への取り組みが希薄になることは、深刻な課題と受け止めなければなりません。ぜひ府中市においてもこうした施策を求めたいと思います。

※府中市政、街づくりなど、市民のみなさんから要望を受け付けております。ぜひメールでお寄せください。匿名希望でも結構です。  アドレス   yuki4551@ozzio.jp  までお気軽にお寄せください。

05 10月

府中市も障害者優先調達について優遇策拡充を・・障碍者優先調達推進法で自治体として製品購入を増やすために

府中市議会議員(無所属)の ゆうきりょう です。

先日の朝日新聞投稿欄に社会福祉施設で働く方の投稿で、障碍者優先調達推進法のみ基づいて製品購入先を増やす仕事をされている方の声がありました。投稿では「国や自治体など公的機関は、障碍者の経済的自立を進めるために、施設などから物品やサービスを優先的、積極的に調達する努力義務が課せられている」としていますが、自治体ごとに「温度差」を感じるとしています。また投稿では「国が自治体の取り組み度合いを特別地方交付税配分の基礎に組み入れるなど、優先調達を促すインセンティブを講じていただけないか」と提起されています。

この方の投稿によると就労継続支援B型事業所では、障碍者の方の月額平均工賃は約13000円、全国平均より3000円低いとのことで、自立するには困難な賃金とのことです。

障碍者雇用はこの間、国も推奨してきました。また府中市内にも障害者の方を雇用する作業所も複数あります。当然、府中市でも法律に基づき、障碍者団体からの製品を優先的に購入しているはずですが、どのくらいの努力がされているのか、また購入拡大へむけての方針なのか、障碍者の方が自立して生活できる府中市にするためにも、重要な施策です。ぜひ予算要望でも質したいと思います。

29 9月

府中市の介護認定のあり方と問う・・要介護者と家族にとって、納得と公平感のある介護認定のあり方を市に求める(9月議会一般質問)

府中市議会議員(無所属)の ゆうきりょう です。

「身体能力は悪化しているが、要介護認定が4から3になった」など、介護認定結果に疑問のご意見を、市民の方から複数伺いました。そこで私は介護認定の判定と、府中市独自の介護支援策のあり方について、9月議会の一般質問で取り上げました。

◇ゆうき質問⇒「介護度認定の調査時において、要介護者の実態を一番把握しているケアマネージャーを同席させ意見を聞くよう、市は指導徹底すべきだ」

★市の答弁⇒「ケアマネの同席はできないが、画一的な調査で終わらないよう、正確な状態を把握できるように、認定調査員の質の向上をめざす」

◇ゆうき質問⇒「要介護者にむけに独自の相談窓口を設置し、要介護者、ご家族の方に対し行政からの丁寧なフォローアップを要望したい」

★市の答弁⇒「現状組織のなかで市民へのフォローアップができるよう、相談対応能力の向上に努める」

★府中市独自の介護支援独自給付事業について、「要介護者の生活実態に即した給付サービスをするべき」

◇ゆうき質問⇒私が話を伺った要介護度2の方は、車イス生活でご家族の介助がなければ日常生活がおくれない方でした。市の答弁にあるように、「要介護3とは、排泄や入浴などの日常生活全般で、介護が必要な状態にあるものと解される」とあるが、まさにそういう方であり、要介護3から要介護2に認定判定された。そこで要介護者の生活実態を考慮し、市独自の介護支援独自給付事業については、その介護実態に即して、独自給付サービスをするべきだ」。

★市の答弁⇒「要介護度2以下の方でも、身体状況が認定調査時と変わり、『寝たきり高齢者』に該当するような状態にある場合には、介護認定の『区分変更』の手続きをご案内するなど、適切な制度利用につながるよう対応する」

◇ゆうき主張⇒要介護度が3から2になれば、特養ホームには入所できず、「おむつも必要なくなった」と判断され、市からの「高齢者おむつ助成事業」が受けられなくなる。しかし要介護3から2に変更された方でも、オムツの必要な方がいるし、要介護2でも車いす生活で「高齢者車椅子タクシー事業」のサービスが必要な方もいる。

市の介護認定結果に、泣き寝入りされている方が多くいるはず。その判定については、機械的取り扱いをせずに、現場の声をリアルに反映した、納得と公平感のある介護認定となるよう強く求めたい、

※府中市の令和4年度予算案について、市民のみなさんから要望を受け付けております。10月20日ぐらいまでにメールでお寄せください。匿名希望でも結構です。  アドレス   yuki4551@ozzio.jp  まで

14 9月

府中市に介護認定の調査にケアマネの意見の反映と、市独自の介護助成施策の運用改善を求める①(府中市議会9月議会一般質問)

府中市議会議員(無所属)の ゆうきりょう です。

★介護認定調査時には、ケアマネの同席を求める

府中市議会の9月議会において、私は介護保険の認定調査のあり方と、市の独自の助成策のあり方などついて質疑をしました。

この間議員になって介護保険で要介護者の方からいただいた相談のなかに「身体の状況は改善していないが、なぜか介護度認定が下げられた」というものがあります。私は介護認定の調査時においては、認定調査員とともに要介護者の実態について一番把握しているケアマネージャーを同席させて、ケアマネージャー意見もその場で聞き、調査判定に反映させるよう、市として強く指導徹底すべきと要望しました。

これに対する市の答弁は「認定調査には、その正確性を期すため、調査時の同席者を求めているが、ケアマネジャーの同席は、介護保険制度上、必須とされていないため、その指導徹底する考えていない」として、「しかしながら、調査時には、画一的な調査で終わらないよう、同席者から日頃の状況を聞取り、より正確な状態を把握できるよう、認定調査員の質の向上に努めている」との答弁でした。

★介護度2でもおむつの必要な方、

また要介護3以上の方に府中市は独自の介護支援策を講じていますが、実際にはこれまで要介護3の方が、身体が改善されていないにもかかわらず、要介護2と判定され、市の独自助成を打ち切られた方もいます。しかしながら、実際には要介護3から2に下げられた方でも、おむつが必要な方がいますし、介護2でも車いす生活の方もいて、手足が不十分で車に乗れない必要な方もいます。こうした実態を鑑み、市独自の介護支援サービスについては、要介護者の生活実態に即したサービスを、介護2の方にも保障すべきではないかと考える」と要望しました。※(府中市は介護度3以上の方に、おむつの助成、タクシー乗車の助成など複数の事業をしています)

対する市の答弁は「要介護2以下の方の中で、身体状況が認定調査時と変わり、『寝たきり高齢者』に該当するような状態にある場合には、介護認定の『「区分変更』の手続きをご案内するなど、適切な制度利用につながるよう対応する」との答弁でした。

※府中市議会議員 ゆうきりょう のブログをご覧になった方で、府中市に対するご意見、ご要望、苦情また情報など、ほかにも新型コロナ関係でのご要望などありましたら、お気軽にメールをお寄せください。また府中市の令和4年度予算案についても、市民のみなさんから要望を受け付けております。10月20日ぐらいまでにメールでお寄せください。  アドレス   yuki4551@ozzio.jp