27 2月

府中の「ふれあいの里」のクラスターの原因をさぐる・・認知症入所者の方への対応の教訓(府中市議会一般質問)

府中市議会議員(無所属)の ゆうきりょう です。いつもブログをご覧になっていただき、ありがとうございます。

先日の一般質問で市内の介護老人保健施設「ふれあいの里」のクラスターについて取り上げた際、認知症の方が多数感染し、感染拡大の原因の1つになったことを指摘しました。

★早期の対策として、施設内の動線やゾーニングを確保することが課題になる

私は質疑のなかで「施設に入所していた認知症の方について、コロナ感染拡大という視点から現状の対策と課題について」を質問しました。

市の答弁は「(認知症の方につきましては)マスクの着用や他の入所者との接触を避けるなど、感染拡大の防止策を徹底するうえで困難な状況にあるため、その対応に苦慮している」との現状認識を示しました。

また答弁では今後の課題として「(ふれあいの里の)施設の構造上、食事をはじめとした日常生活において、入所者同士の接触を完全に避けることが難しく、また、業務上、介護に従事する職員の入所者との接触が避けられない状況にあるため、感染が確認された早期の対策として、施設内の動線やゾーニングを確保することが課題になる」との認識を示しました。

この答弁にあるように、感染が確認された場合の「早期の対策として、施設内の動線やゾーニングを確保することが課題になる」というのがポイントです。ここが「ふれあいの里」では対策として確立していなかったわけです。

認知症の方に対する感染防止策への対応については、はなかなか難しい、デリケートなものもあると思います。だからこそ、感染者が発生した際の対応について、今回のクラスターから導きだされた教訓について、再び府中市内で高齢者施設などで大型クラスターが発生することのないよう、今後も求めていきます。

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26 2月

府中の介護老人保健施設「ふれあいの里」と「あさひ苑」のコロナ感染防止策、その対応の違いはなにか(府中市議会一般質問)

府中市議会議員(無所属)の ゆうきりょう です。いつもブログをご覧になっていただき、ありがとうございます。

昨日(2月24日)市議会で一般質問をしましたが、私は「ふれあいの里」で発生したクラスターについて質しました。いくつか主張のポイントはあるのですが、ここで記載するのは、なぜ「ふれあいの里」ではクラスターになり、「あさひ苑」では感染者の拡大を防いだのかという点です。

★「ふれあいの里」クラスターの原因を市は分析できない?

「ふれあいの里」の対応について市に分析を求めたところ、「同施設のクラスター発生については多摩保健所が対応しているので、正確な分析は難しい状況」として、「運営上、入所者と職員、入所者同士の一定の接触は避けられない状況にある」としています。

★あさひ苑の迅速機敏な初動対応

一方で感染拡大を防いだ「あさひ苑」について、市の答弁は「(発生直後から)通所サービスを休止し、食事を宅配するなど個別対応に切り替えるとともに、当該感染者との接触者を特定したうえで、万全を期して、併設する特養ホームの職員を含めた全職員のPCR検査の実施など、迅速な対応を取ったことが、感染確認からの初動対応として参考になる」との内容でした。

私は質疑の最後に「あさひ苑の場合、感染者が発生した際の初動対応が極めて迅速、的確に行われた」ことを指摘し、「実は私のところにも、あさひ苑にお母様を通所させているという女性の方から、あさひ苑の対応に感謝しているというメールをいただきました」と紹介しました。

★初動対応の遅れがあきらかな「ふれあいの里」

一方で市の答弁にあるとおり、「ふれあいの里」では明らかに初動対応の誤り、迅速性に欠けるという点が多々あったことは否めないこと。それが82名の感染者にまで広がったということで証明されており、市の担当部署としては、もう明確にその違いが具体的に分かっているはずと主張し、「2つの施設でここまでの違いがでたことに対して、これを市として、今後、市内にある福祉施設の管理責任者、職員の方々に対し、本当に周知徹底をしていただきたい」と主張しました。

では「ふれあいの里」の対応がなぜ遅れたのか、クラスター発生の大きな原因の1つにある、認知症の方の対応についてはまた後日、ブログで掲載します。

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25 2月

府中市のワクチン接種はどうなる・・個別接種会場について、「今後は医師会の協力をえて接種会場の確保に努める」(府中市議会一般質問)

府中市議会議員(無所属)の ゆうきりょう です。いつもブログをご覧になっていただき、ありがとうございます。

★個別接種会場を増やすことに「含み」をもたせた答弁も

昨日(2月24日)、府中市議会一般質問で府中市が実施する新型コロナのワクチン接種について、市と質疑を行いました。現在府中市は集団接種を基本に個別接種について4ヶ所を基本に計画をすすめています。これについては昨日(24日)のブログで市の新型コロナ対策本部会議の議事録から抜粋して掲載したとおりです。

私は一般質問のなかで、個別接種については練馬区モデル(区内250ヶ所のクリニックなどでワクチン接種を実施を府中市においても可能な限り実施をめざしてほしいと要望しました。市の答弁は「ワクチン接種や供給体制の進捗にあわせ、医師会のご協力を得ながら接種会場の確保に努める」との答弁で、少し「含み」を持たせる内容でした。

また私は特別養護老人ホームや介護施設などを巡回する「巡回接種」の実施、またワクチン接種を希望する高齢者を会場に送り届けるために、貸し切りバスを運行させるなどの具体的手段の検討を求めました。

★ワクチンの「巡回接種」については前向き答弁、貸し力バスの運行は否定的答弁

市は「巡回接種」について「介護が必要な入所者と従事者を対象に施設内で接種できるよう、それぞれの施設管理医などの状況を確認して、巡回接種含めた接種方法も検討する」と答弁しました。

また貸し切りバスについては「(集団接種会場を)府中駅に隣接する集団接種会場を調整しているため、比較的交通の利便性の高い立地でることから、想定はしていない」との答弁でした。

★ワクチンの接種対象に在宅系従事者も加えるよう要望しました

またワクチンの優先接種対象として、「市独自にデイサービスや訪問介護など在宅系従事者についても対象として拡大しほしい」と要望しました。市の答弁は「新型コロナワクチンの接種は、予防接種法上の『臨時接種』として位置付けられており、府中市で独自に優先順位を構築することは、ワクチンの供給体制や接種率の推移を見極めつつ、リスクの高い優先接種者に影響がでないよう、保健所をはじめ圏域市とも情報交換して判断したい」という、微妙な言い回しの答弁でした。

今後も政府の方針が流動的要素が強いこと、また情報を小出しにする傾向もあり、自治体が一番苦労されていますが、引き続き市に対して機敏に要望していきたいと思います。

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21 2月

府中市議会議員 ゆうきりょう から 府中市の介護、生活困窮係に関する令和3年度予算要望書に対する市からの回答(民生費関係費編その6)

府中市議会議員(無所属)の ゆうきりょう です。いつもブログをご覧になっていただき、ありがとうございます。私は会派「市民の風」として昨年10月、130項目以上にわたる令和3年度予算要望書を市に提出しています。今回は、数回にわたり「民生費」に関する市への要望内容と市からの回答を順次、ブログでお知らせしてまいります。

※介護関係

①日野市が都内で初のバリアフリー工事など障害をもつ方への配慮に取り組む小規模事業店を対象に、助成金制度をスタートしましたが、この制度は日野市の障害者差別解消推進条例にもとづくものです。相談窓口も設置しています。ぜひ府中市でも実施してください。

★市の回答⇒先進自治体の取り組み事例を調査、研究します。

②介護現場で働くケアマネージャーの要望を本庁の担当課が吸い上げる仕組みを検討してください。

★市の回答⇒ケアマネージャーの要望については、関連団体で取りまとめのうえ、市に要望いただければ検討します。

③障害者、寝たきり高齢者の方々への緊急ショートステイについて、「お年寄りの福祉」への掲載をもっと大きく取り上げてください。

★市の回答⇒あらためて周知する機会を検討して伝えていきます。

④市として介護老人保健施設との間で、緊急ショートステイを受け入れてくれるための協定の締結、その予算化をしてください。

★市の回答⇒既存の「高齢者自立支援ショートステイ事業」「緊急一時保護事業」を活用して、検討していきます。

⑤地域包括支援センターの職員の方々に障害者の緊急ショートステイ制度が市にあることを周知徹底してください。

★市の回答⇒あらためて周知する機会を検討して伝えていきます。

⑥生活困窮、生活困難層の家庭に対する食事支援について、経済的理由を原因とする子どもの「食事格差」の解消を図るため、世田谷区が実施している「子ども配食として、1階100円の利用料で、500円程度の弁当を届ける行政サービスを府中市でも検討してください。

★市の回答⇒生活困難層の家庭には子ども食堂が実施するフードバントリーに対して補助をしています。ただ各団体が継続することは難しいとの話を伺っており、近ン後はフードバンク府中などにおいて継続的に実施できるよう、連絡調査を行います。食を届けるだけでなく、地域でのつながりを広げられるよう、地域団体などと協議しながら良いサービスを検討していきます。

⑦府中市でも一人暮らしのみ高齢世帯で異変があったとき、早期に発見対応するためにも、水道メーターの検針業務を委託している業者と、高齢者の見守りに関する協定締結をしてください。

★市の回答⇒他の自治体の実施状況など調査研究していきます。

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19 2月

府中市の新型コロナのワクチン接種・・高齢者、在宅系訪問介護ヘルパーにも配慮したやり方を求めたい

府中市議会議員(無所属)の ゆうきりょう です。いつもブログをご覧になっていただき、ありがとうございます。

 

★青梅市や小平市では高齢者への配慮した対応策

2月18日付読売新聞多摩版に多摩地域の自治体の新型コロナワクチン接種の動向について掲載されています。府中市では集団接種と個別接種の併用方式をとる予定ですが、例えば八王子市では集団を基本に、町田市では併用方式などで対応しています。

ワクチン接種の場合、高齢者や障害者の方々、また福祉施設で働く方々へのワクチン接種についてその手段を細かく応じていく必要があります。記事では自由に歩くことも難しい高齢者への配慮から、青梅市では高齢者を対象に医療機関で個別接種をしたり、特別養護老人ホームや介護施設などでの「巡回接種」をしたりすることも視野にいれているそうです。

他にも小平市ではワクチン接種を希望する高齢者を会場に送迎するために、貸し切りバスを運行させることも検討しているそうです。府中市においても、このようなきめ細かい対策が必要ではないでしょうか。こうした点も一般質問で質疑をしたいと考えています。

★在宅系訪問介護ヘルバーの従事者の方も、福祉施設従事者と同様の扱いを

また先日、朝日新聞では特養ホームなどの施設系の従事者については新型コロナワクチン接種の優先対象だが、デイサービスや訪問介護など在宅系の従事者については対象外であることを報じています。この点で訪問介護事業所を運営する代表のコメントでは「ワクチン接種に訪問介護の従事者を加えるといった安心して働ける環境をつくることが先」として、日々感染の恐怖と戦いながら、現場で在宅系の活動をしているホームヘルパーも優先接種の対象にすることを主張されています。

私も在宅系従事者を優先的にワクチン接種の対象にすることは、重要だと考えます。ぜひこうした点も一般質問で質したいと考えています。

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