11 12月

(府中市)府中市の地域包括センターのエリア圏域変更について、市はどう考えているのか その3(令和5年12月議会、一般質問)

府中市議会議員(無所属)の ゆうきりょう です。12月議会一般質問で、私は来年10月から予定されている、地域包括センターのエリア圏域変更について、現場の介護事業所、制度利用者の疑問に応えるためにも、市の認識を質す必要があると考えています。(質疑その3)

★「各地域包括支援センターと利用者との信頼関係が構築されている側面がある」(市の認識)

●ゆうきりょうの主張と質問 ⇒ 問題はこの答弁を今後具体的に、どのようなタイミングで、どのような対応策を講じていくか、これが来年のエリア圏域の変更実施後から問われる。そこで今回の地域包括エリアの圏域変更にともない、当面想定される課題、問題点についてどのように考え、対応策を検討しているのか、またセンター圏域を変更する来年10月以降、いつまでに、またどのように評価する事を検討しているのか。

●府中市の答弁 ⇒ 圏域変更にあたり、各地域包括支援センターと利用者との信頼関係が構築されている側面があるため、各センターとヒアリングなど行い、現場で想定される課題などについて把握に努めてきた。主な課題は、①市民や関係団体への丁寧な周知の必要性、②担当センターが変わる利用者への引継ぎにおける十分な配慮などがあげられ、そのために③市と地域包括支援センターがそれぞれの役割分担により取り組むことを協議。④担当センターが変わる利用者へは、センター間の引継ぎにおいて、十分な機関を設け、個々の状況に応じて柔軟かつ丁寧に行うことを確認した。また取り組みの評価については、適時各地域包括支援センターとの情報共有を図り、進捗状況を確認、評価していきたい(市の答弁、要旨より)

★長年に渡り慣れ親しんだ包括支援センターであり、高齢者にはとても不本意(市民の方の声)

今回の地域包括エリア圏域の方針をうけて、高齢者の方からお声をいただいた。「来年の10月から、府中市の地域包括支援センターの変更が、ポストに入っていました。長年に渡り慣れ親しんだ包括支援センターであり、高齢者にはとても不本意です。介護予防から介護保険まで安心して暮らし、何かあったら顔見知りの職員さんが見守り相談にのってくれました。変更後の包括支援センターは、「バスで府中に出て、そしてまたバス乗り継いで」と、とても不便な方もいます。若くない高齢者には、とても大変な出来事です。体操教室や ホットサロン、講演会などにもう行けないと 多くの声が、届いています」。(以上、市民の方の声より)

この紹介した高齢者の方が、この包括地域エリア圏域が変更された後、「いろいろ心配だったけど、自分たちにとって良かったです」という感想をいただけるような圏域変更を願っている。今後は現場の介護事業者、また地域包括を利用されている高齢者の方々から、圏域エリア変更にともなう様々な声があがってくるはずだ。今回の質疑の答弁にあった内容に照らして、再度、また機会を見てまた、この課題の今後について、取り上げたい。

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11 12月

(府中市)府中市の地域包括センターのエリア圏域変更について、市はどう考えているのか その2(令和5年12月議会、一般質問)

府中市議会議員(無所属)の ゆうきりょう です。12月市議会一般質問で、私は来年10月から予定されている、地域包括センターのエリア圏域変更について、現場の介護事業所、制度利用者の疑問に応えるためにも、市の認識を質す必要があると考えています。(質疑その2)

★「包括エリア圏域の変更による混乱はない」と言い切れるのか

●ゆうきりょうの主張 ⇒ 市の答弁では「介護事業所やケアマネは、包括エリアに関わらず個々の契約によって実施しているから、圏域変更による混乱はない」というのが答弁の要だったのかと解釈した。しかしながら介護の現場ではどう考えているか。これはセンター「よつや苑」のエリアにある介護事業所の方から話を伺ったのです。具体的でリアルな心配を語られました。この方が勤務する事業所は、センター「よつや苑」エリアの事業所であるため、「よつや苑」から依頼を受ける事が多かったそうです。

ところが今回の圏域変更により今後は、センター「かたまち」のエリアとなるために、センター「かたまち」および、センター「みなみ町」からの仕事の依頼を多く受ける事になりそうとのことです。従ってセンター「よつや苑」のエリアには、他の会社も含め、ケアマネの事業所が逆に少なくなると危惧されており、その結果、センター「よつや苑」の対象高齢者数の人数は大幅に小さくなったとしても、その「受け皿」の心配があると話をされました。

「受け皿の心配」とはつまり、センター「四谷苑」内で「ケアマネ難民」が多くでるのではないかと心配されています。さらにセンター「みなみ町」のエリアも心配されるとし、センター「みなみ町」のエリアは、今回の圏域改変で、約2.5倍の高齢者人口が増えることから、センター「みなみ町」としても組織を大きく変える必要があるはずだと危惧をされておられました。同時に、その受け手(ケアマネージャーの事業所)を新たに開拓する必要があるだろうと。

★「今回のエリア圏域変更については、市全体の高齢者人口が変わるわけではないため、現状11センターの体制を維持が基本」(市の答弁)

●ゆうきりょうの質問 ⇒ 今回のエリア変更について、現状の地域包括エリアの圏域を新たに増やす、という対応は検討できなかったのか伺います。

●府中市の答弁 →今回のエリア圏域変更については、市全体の高齢者人口が変わるわけではないため、現状11センターの体制を維持することを基本に、検討をしてきた。このため圏域を増やすことは考えていないが、変更後の圏域において高齢者の対象人数が増減する地区はありますので、特に増加するセンターに対しては、高齢者人数に応じた必要な人員体制と設備の充実を図ることで、円滑な運営が可能となるよう調整する。また圏域変更の際には、各地域包括支援センターが高齢者からの相談に的適切に応じられ、また担当地域内の関係機関との連携が一層深められるよう、体制整備と充実に取り組んでいきます。(以上、市の答弁)

★包括エリアの圏域変更により対象高齢者人口の増減が生じることで、福祉サービスのアンバランス化が生じる恐れ

●ゆうきりょうの質疑要望 ⇒ センター「よつや苑」内にある事業所では、現在は来年からのエリア圏域の変更を見込みから、すでにセンター「かたまち」、センター「みなみ町」からの仕事の依頼があるそうで、その結果、今のセンター「よつや苑」内の仕事が疎遠になる傾向があると指摘、来年以降を見越し、この方の事業所では徐々にセンター「みなみ町」からの仕事の依頼を優先的に受けるような、シフトにしていこうと話し合っているとも伺っている。

今後はこうした事業所が今後増えるのではないか、そうなると圏域エリアごとに、「ケアマネの需要と供給」のアンバランスな関係が生じてくるのではないかと危惧されていた。つまり行政側が思っているほど、事がスムーズに運ぶとは思えないと危惧されている。

●ゆうきりょうの主張 ⇒ 今の答弁で「市全体の高齢者人口数は変わるわけではない」としながらも、一方で「今回のエリア圏域の変更により高齢者の対象人数が増減する地区あることから、高齢者が増加するセンターについては必要な人員体制、設備の充実を図ること」、「圏域変更に際しては高齢者からの相談に適切に応じられるよう、連携を図る」という部分の答弁について、これは今回のエリア圏域の変更実施後において、必ず生かされるべき重要な答弁だ。(続く)

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10 12月

(府中市)府中市の地域包括センターのエリア圏域変更について、市はどう考えているのか その1(令和5年12月議会、一般質問)

府中市議会議員(無所属)の ゆうきりょう です。12月市議会一般質問で、私は来年10月から予定されている、地域包括センターのエリア圏域変更について、現場の介護事業所、制度利用者の疑問に応えるためにも、市の認識を質す必要があると考えています。

★福祉相談の多様化、複雑化、団塊の世代が後期高齢となる25年を見すえ、地域包括エリアを文化センター圏域にすることで支援体制を構築できる(府中市の主張)

●ゆうきりょうの質問 → 府中市の地域における高齢者福祉支援策の砦ともいえる、地域包括支援センターですが、この地域包括センターの圏域エリアについて、府中市は来年10月からエリア圏域を新たに改変をする予定です。そこで、①令和6年10月から新たにスタートする、地域包括支援センターの圏域変更について、市の考え方、方針を伺います。

●府中市の答弁 → 福祉相談の現状としては、福祉ニーズの多様化、複雑化にともない、個人や世帯がかかえる様々な福祉課題に対し、一体的な対応や分野を超えた包括的支援が必要となるケースが増えている。こうした現状を踏まえ、市では「福祉エリア」を令和3年度からこれまでの「6エリア」から文化センター圏域をベースとした「11エリア」に変更した。

また2025年には団塊の世代が後期高齢者となり、今後は在宅医療、認知症対策などのニーズの増加が想定されることから、福利エリアにあわせることで、地域福祉コーディネーター、わがまち支えあい協議会、自主防災連絡会などと連携を深め市民の暮らし、活動に連動した支援体制を構築したい。(以上、府中市の答弁)

★「地域包括エリアの変更で生じる、極度に対象高齢者人口の増減が生じるエリアについて、市の対応は?」(ゆうきりょうの質問)

●ゆうきりょうの主張と質問 → 今回の包括エリアの圏域変更について、介護事業者や利用者にとっては、地域包括エリアの圏域変更という、これまでの職域、職場、高齢者の方々の生活の一部が大きく変更する。その1つめの問題として、今回の地域包括センターの圏域エリアの変更の結果、エリア内の対象高齢者数の人口が、かなり変動のあるエリアが複数あります。介護事業者の方から寄せられた資料によると、センター足立園の担当地域、現状、高齢者人口が現状、6372人。それが変更後は担当地域が増えることにより、対象高齢者数が9362人、1.47倍になります。

またセンター「みなみ町」は現状、担当地域は南町のみで対象高齢者数が2550人、変更後は他の新たな地域も加わり6356人と2.49倍。センター「しんまち」は現状、対象高齢者数は4208人ですが、その変更後は6356人となり、」約1.5倍になる。一方で大きく減少するのがセンター「よつや苑」で、現状、対象高齢者数が7576人、それが担当地域、3つ減ることにより、2753人と3分の1程度に減る。これだけ結構大きく対象高齢者数が変動するセンターエリア圏域がある。

そこで②来年10月からの地域包括圏域のエリアによって、対象とする高齢者数が極度に増えるエリアと、高齢対象者数が減るエリアがあります。こうしたエリアに対して、介護事業者、ケアマネはどのように対応すればいいのか、市の考えを伺います。

★「趣旨を十分に説明し、円滑な支援体制が受けられるよう体制を整える」(府中市の答弁)

●市の答弁 →介護事業所やケアマネが担当する対象者については、現状の地域包括エリアに関わらず個々の契約により実施しているもので、圏域変更による人口増と連動することはないと考える。このため介護事業所と利用者とのサービス提供への影響については、とくにないと考えるが、そのなかで地域包括センターの助言、支援を必要とする場合は、担当するセンターの変更される地区もあることから、今回の圏域変更の内容、趣旨を十分に説明し、円滑な支援体制が受けられるよう、担当地区の規模に合わせた相談体制を整えていく。(以上、市の答弁) ~続く~

※ゆうきりょうの地域包括センターの関連ブログ

(府中市)府中市の地域包括支援センターのエリア変更に不安を感じる市民の声・・来年(令和6年)10月から文化センター圏域に変更します

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17 11月

(府中市)行政と民間企業が地域包括ケアシステムで連携推進を・・高齢者の介護予防などで協力を

府中市議会議員(無所属 会派 自由クラブ)の ゆうきりょう です。

★西東京市が大手介護事業者と包括ケアシステム連携へ

昨日の東京新聞多摩版に西東京市が介護サービス運営のSOMPOケア(品川区)との間で「西東京市地域包括ケアシステムの進化、推進に関する協定」を締結したと報じています。記事によると、この協定は「高齢者の介護予防や家族介護者の支援、高齢者保健福祉計画、介護保険事業計画の推進で協力」とあります。「同社は訪問介護など居宅介護サービス事業を幅広く展開する大手事業者で、市内に有料老人ホーム8ヶ所を運営している」そうです。

私は以前も市への予算要望のなかに、府中市として市内に事業所をおく大企業との間で、積極的に包括連携協定を締結することを提案しました。

★多摩市でも武田薬品工業と「地域包括ケアシステム」の推進で協力

府中市として医薬品メーカーと「地域包括ケアシステム」の締結を提案します。多摩市では「地域包括ケアシステム」を推進するために、武田薬品工業と連携協定を締結し、「医療やまちづくり」政策を掲げる市に対して、同社が協力を申し出たとのことです。

同社では多摩市に対して市内の医療機関同士の連携強化などに協力し、医療・介護従事者に最新の医療トピックスや医療政策などの情報を提供。住民向け健康セミナーにも、講師を派遣する予定」とのことです。同社の医療政策の部長は「今後、医療や介護のニーズは地域ごとに大きく異なっていく。自治体と共に勉強しながら理想の形を模索したい」としています。新聞記事のなかで市の担当部長は「医療関係の人材や情報が豊富だ」と同社を評価し、「市内で地域完結型のケアシステムを構築したい」としています。

地域包括ケアシステム制度を真に住民にとって改善運用していくことも、大きな課題です。都合のよい民間丸投げには反対ですが、民間の知恵とネットワークを活用しながら住民福祉の増進に資することは、重要だと思います。ぜひ今回の西東京市や、多摩市のケースの実践例を参考にすることは、意義があると思います。

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13 10月

(府中市)地域包括支援センターの圏域エリアの変更は、利用者にも事業者にも、現状メリットはない(市民の声より)

府中市議会議員(無所属)の ゆうきりょう です。

先日(10月12日付)の地域包括支援センターに関するブログをご覧になられた市民の方から、以下のようなお声をいただきましたので、紹介させていただきます。

★市は、地域包括支援センターの圏域エリア変更を安易に見て、事業所に丸投げしている

12日付のゆうきさんのブログに掲載されていた、府中市の地域包括支援センターの圏域エリア変更について、市民の方と同様に、府中市の包括もケアマネージャーの事業所も、今回の圏域エリアの変更に対して、メリットを感じておりません。今回の包括支援センターの圏域変更について、市役所の対応を見ていると、「各包括支援センターに丸投げして、来年の10月がくれば、日付で区切って変更すればよい」と安易に考えている思えます。

ケアマネの現場では契約や予防プラン、給付管理など課題が山積みです。来年10月からの圏域変更により、高齢者人口が減る包括支援センターは、引き継ぎなど、何とか対応可能だと思いますが、大幅に増える包括支援センターでは、対応困難になると思われます。

★高齢者の対象人口が大幅に増える包括支援センターは、組織を変えなくてはいけなくなる

包括支援センターの南町エリアの高齢者人口は、約2550人~6300人に増え、安立園さんのエリアも、約6300人~9300人、片町さんも増えます。市役所としては、横ばいや減る包括支援センターもあるとお考えかもしれません。それでも高齢者人口の増減による人員変更など、組織を変えなくてはいけない包括支援センターがでてきます。

★今こそ府中市は包括支援センターやケアマネ事業所に寄り添う姿勢を

府中市役所は今こそ指導力を発揮し、最低でも包括支援センターやケアマネの事業所に寄り添い、この困難を乗り越えていくという対応を見せないと、「やっぱり府中市は、大変な時に、共に考え、共に対応してくれない」との噂が広がり、府中市のケアマネ離れに拍車がかかると懸念しております。

私の見るところ、府中市内のケアマネジャーの事業所数や人数は明らかに減っています。近隣地域や関東、全国展開している事業所などは、「府中市で新規参入は難しい」との噂が広がっており、府中市でケアマネージャーをやりたいと思う人や事業者は現状、ごくわずかでしょう。来年10月からの包括支援センターの圏域エリア変更によって、ケアマネ難民となる府中市民が増えない事を願っています。(以上、市民の方の声より)

※ゆうきりょうの関連ブログ↓

(府中市)府中市の地域包括支援センターのエリア変更に不安を感じる市民の声・・来年(令和6年)10月から文化センター圏域に変更します

【令和6年10月1日】から地域包括支援センターの担当地区が変わります 東京都府中市ホームページ (city.fuchu.tokyo.jp)

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