2020アメリカ大統領選挙に米民主党左派続々名乗り(読売新聞)
2016年のアメリカ大統領選挙で旋風を巻き起こした民主党のバーニーサンダース候補の記憶は新しいですが、2020年の米大統領選挙において、民主党内ではぞくぞくと左派といわれる候補者が名乗りを上げていると、読売新聞2月11日付国際面では伝えています。
記事では「民主党で社会主義的な施策の実現を強調する左派候補者の動きが目立っている。温暖化対策の強化や手厚い社会保障などを訴え、若者や無党派層への浸透を図る戦略だ」としています。
格差の解消策を唱える候補が若者の支持をえる傾向にあるのが、アメリカ政治の特徴だとしています。
米大統領候補として、バーニーサンダース氏のほか、エリザベス・ウォーレン上院議員、カマラ・ハリス上院議員、コーリー・ブッカー上院議員らの左派候補が名乗をあげているといいます。
いずれの候補も地球温暖化対策をはじめ、国民皆保険制度の導入、富裕層や大企業への課税強化などを訴えているといいます。記事でも分析していますが、アメリカ国内の若者に社会主義的政策をかかげる候補者への支援が高い理由としてウォール街の金融機関とその一部役員に富が集中し、大半の国民、若者が貧しくなる社会に世論をもつものが、2011年からの反ウォール街運動に合流し、今日の動きにつながっているのではないでしょうか。
以前もブログで書きましたが、私はこの動きは時間の差はあっても、我が国の政治世論にも押し寄せてくるのではないかと予感するものがあります。今日の日本ではネトウヨというような現象が起こっていますが、格差社会が世代間をこえて固定化するような社会は異常だと思います。
今日のアメリカの若者の社会主義的思考の背景には、広範な国民運動がベースがあると思いますが、日本でもいつか、こうした傾向になるのではないでしょうか。共産党や広範な国民世論が結びついたとき、また新しい情勢が開けてくることを展望しながら、日々活動していきたいと思います。
結城亮(結城りょう)