府中市の官民連携事業における、市民への情報公開の徹底を求めたい
府中市議会議員の 結城りょう です。 HP検索→結城りょう
私は4月3日付きのブログで、市民の財産である府中グリーンプラザの解体、新規建物の整備活用について、田村ちえみ前市議が「情報公開不服審査請求」を求めたことに対して、行政不服審査会はこれまで「黒塗り」(一部情報非開示)部分を「全部開示を認める」という答申をだしました。 こうした市民に対する情報公開の在り方について、6月議会では西のなお美議員(生活者ネットワーク)が一般質問で取り上げられました。生活者ネットワークの「わくわく通信、161号)」ではこの問題について以下のように指摘しています。
「行政不服審査会あ答申で指摘ポイントは2点、1つは公共性の高い事業には行政の透明性が求められること、2つめは一方で公共事業に応募する事業者は、民間企業間との契約とは違い、提案内容が広く公開されることを前提とするのが当然である」と指摘。つまり「市が黒塗りにした理由は認められない」との判断としています。同通信では「業者選定の過程が公開されたことで、いま工事を行っている義業者以外の提案価格と内容が明らかになりました。今回の答申について市は、『真摯にうけとめる』という答弁でしたが、そもそも市は(情報を)隠す必要があったのか」と指摘しています。
西の議員は質疑のなかで「市民の税金を使っての公共事業なのだから、行政は市民に説明責任を果たさなくてはならない」と主張されました。また行政不服審査会の答申では「事業者の利益が必要以上に配慮して、公文書開示の原則の重要性を損なってはならない」としています。
同通信でも指摘していますが、府中市には「府中市情報公開条例」があります。条例の目的として「市民の知る権利を保障すること、市民の理解と批判の下に公正で透明な市政を一層推進する」とあります。
ちなみに府中市では市役所1階の市民相談室で、情報公開コーナーがあり、市民からの情報開示請求を受け付けていますので、ぜひ利用を呼び掛けるものです。