府中市にもフードバンクの創設など積極的な協力を求めたい
府中市議会議員の 結城りょう です。
わが国では、ひとり親世帯の相対的貧困率が50%を超え、2世帯に1世帯が貧困の生活という統計がでています。自治体によっては、そうした貧困家庭に対して、フードバンクという施策に積極的に協力するところがあります。多摩地域の日野市社会福祉協議会では、2017年1月に「フードバンクTAMA」と連携協定を締結、「地域の課題である子どもの貧困連鎖を断ち切ること、また、生活困窮者支援等を行うことで、子どもたちが健やかに成長し、誰もが安心して暮らすことができる地域づくりに寄与する」とうたっています。
同市の協議会のHPでは、「食料支援によって満足に『食べる』ことが保障され、生命が維持されることで、生活保護受給者や生活困窮者らの就労支援につながる可能性も生まれます。こうした取り組みで余剰食材を福祉に活用し、生活困窮者支援をすることは福祉予算の削減につながります」「フードバンクの活動を自治体の福祉政策の一環として位置付けることで、地域の活性化が図れるものと考えております」としています。
また同HPでは「各自治体が相談窓口を設け、就労訓練や家計管理の助言などを行うことになっていますが、相談窓口で『今日食べる物がない』と訴える人に最低限の食事を保障する仕組みにはなっていません。そのため、そうした緊急性の高いニーズが、そのままフードバンクに寄せられています」と記述しています。フードバンクの「効果」については、いわゆる「食品ロス」を減らすことにもつながり、食料資源を有効に活用できること、食事が必要とされる家庭に食料を提供することができ、社会福祉の向上にもつながること、ごみ処理に関する費用や環境負荷を減らすことができるなどの「効果」がうたわれています。
府中市でも今回、社会福祉協議会が「わたしにもできるかな、フードバンク」と題して、講演会を開催します。興味のある方はぜひ、ご参加ください。
講演では実際にフードバンクを行っている団体の方の講演や、参加者のみなさんとの懇談も予定しています。ぜひこの機会にご参加ください。
日時 5月27日(月)午後6時30分~
場所 ふれあい会館3階 会議室
対象 府中市民
定員 先着20名 申込は 5月11日から
内容 「小規模からできる、地域でのフードシェア」、講師 NPO法人 シェア・マインド 松本靖子さん