府中市教育委員会が、学校教員の働き方改革の実施計画を策定します
府中市の教育委員会の広報紙「ふちゅうの教育」(平成31年2月号)には、府中市立の学校における教員の働き方改革の実施計画策定について記載しています。運用は新年度(19年度4月から)とあります。中央教育審議会の方針についてふれ、教員の働き方改革の6本柱として、1 在校時間の把握と意識改革の推進、 2学校業務の見直しと業務改善の推進 3学校を支える人員体制の確保 4部活度うの負担を軽減 5ライフ・ワーキ・バランスの実現にむけた環境整備 6保護者・地域社会への理解促進をかかげています。また広報では「勤務時間の長時間化は、日々の教育活動の質の低下につながることが懸念されます。学校教育の質の維持、向上を図るためには、教員の勤務状況を含む働き方をみなおしていくことが重要です」としています。
私も2017年の6月議会の一般質問で学校教員の長時間過重労働の問題を取り上げました。実際に学校現場の教員の方の声も聞きましたが、「休憩時間などはまずありません」「朝7時50分ぐらいに学校に来て、夜8時から9時の間に退勤します」「明日の授業の準備をする余裕と時間がありません」ということをお聞きしました。ではいったい何に時間を割かれるのですかとたずねると、「学校が取り組む研究課題の準備」「各種提出する報告書の類が多い」「通信簿の内容も細かく管理職にチェックをうけるので、時間がかかる」など、時間がいくらあっても足りないと話す教員の方もいました。当然、土日も出勤をすることが多いとのことです。
東京都勤務実態調査でも、「週当たりの在校時間が60時間以上の教員の割合」は小学校で37%、中学校で68%、高校で32%とのことです。教育委員会では週当たりの在校時間が60時間をこえる教員をゼロにすることを目標とするとしてます。
子どもたちに良質な教育環境を保障するためにはまず、学校現場で働く教員の勤務時間の改善からと言えるでしょう。
結城亮(結城りょう)