07 2月

議会改革をたどって(朝日新聞連載)・・市民に魅力ある府中市議会として、具体的な議会改革をめざしたい

【議会事務局は議員の軍師たれ】

昨年11月中に、朝日新聞に10回にわたって地方議会の「議会改革をたどって」と題する連載シリーズがありました。大変興味深い内容で、とくに地方議会で議会の活性化を図る取り組みが紹介されていたのが特徴です。
たとえば2006年に日本で初めて「議会基本条例」を制定して北海道の栗山町議会において、本会議の場における一問一答形式や町長らの反問権を認めたこと。三重県議会の改革では北川知事による議会の情報公開への改革、夕張市の財政破たんをきっかけに、地方議員も自治体財政の分析に取り組むことで定評のある「多摩住民自治研究所」の大和田理事のコメント。またユニークな地方議会として愛知県大山市議会では、本会議場において傍聴している市民が「市民フリースピーチ制度」なるものが導入され、市民が発言できる権利を保障する議会もあります。
また人口減少に悩む地方議会では、岐阜県可児市が高校生にも地方議会に興味をもってもらう企画や、「議会事務局職員は軍師たれ」の合言葉で議会事務局員も議会改革にむけて奮闘する、滋賀県大津市議会では、「議会事務局の仕事は議員のお世話係ではなく、議会の政策立案のサポートこそ本業だ」として、事務局の努力の様子も伝えています。
他にも政務調査費用の不正流用で問題では、同調査費のあり方にも改革のメスをいれる兵庫県の神戸市や西宮市議会の取組、地方議員になり手不足を解消するための地方議会の取り組みなど、多面的な視点から、連載記事を構成しています。
府中市議会も「議会基本条例」が3月議会で制定される見通しですが、こうした地方議会の具体的な実例にならって、市民にも魅力ある市議会にする改革を、私自身も含めて本気で取り組んでいかなければ、市民からは関心のもたれない形式的な議会、立候補者がいない議会になってしまうのではないか・・・、そんな思いを強くした連載シリーズであります。
結城亮(結城りょう)

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