伊勢丹府中店、来年9月に閉店へ・・各紙が報道
【今後はテナントを誘致した専門店化で売り場を借りる新たな契約も検討】
今朝(9月27日)の各商業新聞多摩版には、昨日三越伊勢丹HDが発表した「伊勢丹府中店」の閉店問題を報じています。朝日新聞多摩版によると「閉店報道をうけ、高野市長は『撤退は大変残念です』との談話をだした。市の経済観光課は『売上が落ちていたとはいえ、地域商業の中心だったことは間違いない。今後の展開を注視したい』と話した。またむさし府中商工会議所は地元経済の影響について、『これから調査していく』と述べた」としています。
記事によれば開店した1996年4月3日は約10万人の買い物客が訪れ、初年度は261億円の売り上げを記録したとありますが、その後は売り上げ額が減少をたどり、18年3月期の売りあげは148億円だったとのことです。
伊勢丹府中の今後について同社は「現店舗の営業終了後の新たな商業施設課にむけた協議を関係者と進める」とあり、「同店は賃貸契約で、テナントを誘致した専門店化で売り場を借りる新たな契約も検討するとしている」。また記事では同社の白井常務執行委員は同店について「府中は新宿や立川と買いまわりする客が多い。専門店化したうえで、収支が見込める可能性がある」とも言及しているとのことです。
【ピンチをチャンスに・・行政、企業まかせでなく市民主体となる町興しを】
「いつかはこの日がくるかな」と思っていた伊勢丹府中店の閉店報道ですが、「やっぱり」という思いもいます。府中だけでなく全国的に百貨店が苦戦していますが、これだけ個人消費が落ち込み、高齢社会に突入していく今日においては、こうした事態にならざるえないでしょう。まだ救いはこの記事にあるように、「新たな専門店の誘致を検討している」ことです。私は府中駅周辺の活性化について、行政まかせなどにせず、市民、住民が主体となって自ら町興しをする「覚悟」が求められているような思いがします。「ピンチやをチャンス」にするような、今後の府中駅周辺活性化策について、私も議員の一人して市民のみなさんとともに考え、努力したいと思います。
結城亮(結城りょう)