中野サンプラザが解体?!・・中野区長選挙で区民はどう判断するか
【週刊新潮の報道から・・中野サンプラザ解体など大規模開発のありかたも区長選挙の争点の一つに】
東京23区の1つである中野区ですが、その中野区民にとって「唯一無二の存在」の存在といわれる中野サンプラザ。その同施設について田中大輔区長は2024年をめどに解体し、1万人収容のアリーナ建設を公約にしているとの記事が、「週刊新潮」5月24日号 に記載されています。記事では「新宿区に隣接する中野区では中野サンプラザの解体を巡り、区と地元商店街との間で攻防戦が繰り広げられているという。コトの発端は、4月5日に開かれた中野区の記者会見。そこで、田中大輔区長(66)が2024年をメドに中野区役所と中野サンプラザを取り壊して、その跡地に1万人収容可能なアリーナを建設すると表明したのだ」。
それに対して地元商店街からは反対の声が多数あがっているとのこと。「『うちの商店街は全会一致で、解体に反対です』。こう憤りを隠さないのは、中野北口昭和新道商店街会長の長谷部智明氏だ。『中野で生まれ育った者にとって、中野サンプラザは唯一無二の存在。老朽化といっても、それほど大きな問題はないし、経営も順調だと聞いています』」と記事にはあります。
【田中区長の当初の公約はどこに・・酒井直人候補の勝利で区政転換を!】
記事では同施設はもともと労働省所管団体の所有だったものが、14年前に民間に売却、その後も毎年1億円程度の利益を上げているとのことです。ちなみに中野区は6月3日告示、10日投票で区長選挙が行われます。5期目を狙う田中区長に対して、幅広い区民と共産党、立憲民主党などが推す酒井直人候補を共同で擁立し、激戦となっているとのことです。
私も実は中野区に12年近く滞在したことがあり、田中大輔区長が初めて誕生した区長選挙(2002年)の時は区民でもあり、私は共産党推薦候補勝利のために地域で区長選に活動しました。確か結果は田中区長と共産党推薦候補が300~500票程度の差であったと記憶しています。また私の記憶だと田中大輔氏は当時、「市民派の区長」をスローガンにかかげ、無党派層区民の支援を多く取り込んで立候補し、勝利したと記憶しています。しかし区長就任後は、すっかり自民党、公明党と協調して区政運営を進めるようになってしまったようです。さらに「多選批判、多選禁止」も公約していたと記憶していますが、今回はなんと5期目をめざしているとのこと。始めの「初心」はすっかり色あせてなくなってしまったようです。この区長選挙は田中区長の大規模開発優先で区民サービス切り捨ての区政から転換するチャンスであり、市民と野党の共闘で酒井直人候補の勝利を期待したいものです。 結城亮(結城りょう)