府中市の中学校の部活動改革・・中学校でも説明会開催 今度こそ部活動の軽減はできるか
【毎日新聞の報道から・・スポーツ庁の指導方針を自治体市教委に徹底】
私は昨年12月議会の一般質問で、中学校の部活動の有り方について質疑をしました(17年12月6日付ブログ、「府中市議会一般質問で教員の部活動軽減を求める」)。この質疑で市教委の答弁は、文科省、スポーツ庁の指導方針待ちの消極的答弁が目立ちました。その後今年1月16日に、スポーツ庁が部活動ガイドラインを発表しました。毎日新聞(1月17日付)では、「スポーツ庁の有識者会議 ガイドライン骨子が大筋了承」との見出しで、「運動部活動に関するガイドライン(指針)を検討するスポーツ庁の有識者会議が16日、東京都内で開かれ、中学では休養日を週2日以上とし、1日の活動時間を平日2時間、休日3時間程度までとする指針の骨子が大筋で了承された。国が活動時間の上限を示すのは初めて。同庁が年度内に指針を取りまとめるのを受け、都道府県教委や市区町村教委、学校がそれぞれ方針を策定する」と報じました。
【スポーツ庁が示した運動部活動ガイドラインの骨子の概要・・府中市でも実行を求める】
●休養日は週2日以上で、平日は1日以上、土日で1日以上、●夏休みなど長期休業中は部活動も長期の休養日を設ける、●1日の活動時間は平日2時間、休日3時間程度、●科学的トレーニングを導入し、短期間で効果が得られる活動にする、●スポーツクラブなどと連携し、地域のスポーツ環境整備を進める、●大会の統廃合を進め、学校が参加する大会数の上限を定める
こうしたスポーツ庁の指導方針をうけ、府中市内の中学校においても、今後の部活動の有り方についての説明会が開催されています。説明では、スポーツ庁のガイドラインにそった方針が、生徒や親御さんたちに報告されています。過熱する部活動が教員の多忙化と生徒の生活にも影響を与えることを考えると、当然の方針とは思いますが、これまでの部活動の状況を考えると、画期的な指針だと思います。また質疑でも主張しましたが、地域のクラブ活動とも協力することが必要だと思います。中学校の教員にとって部活動指導は、その指導においても、また「労働」においても大変な「重荷」となっており、部活動の負担が軽減されることで、授業準備などの本来の任務に割ける時間が増えることを願います。