「子どもの自殺防止『SOSの出し方』授業・・全公立校で新年度から(読売新聞多摩版)
【児童たちにいじめの対処方法を授業で教える】
今日(23日)の読売新聞多摩版には、東京都教育委員会が22日「子どもがつらい思いを抱えたときに教員などに助けを求めやすくしようと、新年度から全公立学校で『SOSの出し方』についての授業を行うことを決めた」とあります。記事では、都内では2015年度に16人、16年度に18人が自殺し、増加傾向にあるとしています。「新たな授業は、年間1単位時間以上、保健体育や道徳、特別活動などで実施。『つらい気持ちになった時』の対処方法について、子供同士で話し合ったり、教員から『苦しい時は一人で悩まず話してほしい』とのメッセージを伝えたりするという」と記事にあります。また記事では「子どもが担任以外にも相談しやすくするため、養護教諭やカウンセラーなどと複数で、子供の様子を観察しながら授業を行うことが望ましいとした。相談窓口の連絡先一覧を配布し、相談方法や養護教諭、カウンセラーから説明することも推奨している」と伝えています。
【いじめを発見しにくい状況】
私も2016年の2月の市議会定例会一般質問で、いじめ問題を取り上げました。実際にいじめにあわれた親御さんの話をもとに質疑をしたことがあります。この時の親御さんの話で印象に残っているのは、「子どもは子どもなりにプライドが高く、自分からいじめられているとは言わないものです」と話していたのが印象に残っています。最近は表面化しないSOSなどを使ったいじめもあり、陰湿化しています。いじめを発見しにくい環境にあるのも事実です。
私は今回の都教委のいじめ対策授業が一定の効果を出してくれることを、強く願います。同時にこの時は、現場の教員の不適切な対応も問題になりましたが、同時に教員もまた多忙な労働環境に置かれており、児童たちに対し「ベスト」な環境でないことも、一定理解します。また私も親御さんのお声などもよく伺いながら、いじめ問題を取り上げたいと考えています。