「富山育ちは極力採らない・・本社を置く不二越会長発言」(読売新聞)
今朝(15日)の読売新聞31面に、東証1部上場の機械メーカー「不二越」(富山市)の本間博夫会長(71)の発言が掲載されています。記事によれば「(記者会見で)富山で生まれ育った人は極力採らない」という趣旨の発言をしていたことが同社への取材でわかった。富山労働局はそうした考えは採用の公正さの観点から『不適切』としている」と伝え、「同社は今後、企業、人材、情報が集積する東京に一本化をはかる方針を発表した際、本間会長は『優れた人材を獲得したい。今は富山県出身者が多いので、日本全国、世界から集めてグローバル化を進めたい』」。問題の発言はこの後で、「富山で生まれて地方の大学に行った人も極力採らない。(同県出身者は)閉鎖された考え方が強い」と述べたという。ちなみに本間会長は東京出身で東京の大学を卒業されているとのことです。
実は私も富山県に仕事で1年間、滞在していた時があります。まだ20代でしたが、富山県は持ち家率が全国でNO1の県、水などの自然に恵まれ、魚や米をはじめとする食料も豊富、また自動車部品メーカー、アルミメーカー、繊維メーカーをはじめとする工業県でもあります。最近は私がいた20年前と比較して、インターネットをはじめとする情報化社会が発展して、東京と比べてもなんら情報では劣りません。
同会長はこれまでの会社勤務経験から、主観的意思でこうした発言をされたのかもしれませんが、時代は変化しており、公平な採用基準にもとづいて富山県の優秀な人材を採用して、一流の産業人として育成してほしいものだと思います。ちなみに私は19日から21日にかけて、議員視察(文教委員会)で同県の高岡市に行く予定、20年ぶりの富山訪問です。