府中市PFAS・・国が横田基地へ立ち入りへ 汚染水流出の疑いで今日、現場説明(東京新聞)
府中市議会議員(ブロガー議員、無所属)の ゆうきりょう です。
今日の東京新聞一面トップ(特ダネ記事)で、横田基地からPFASが流出した疑いで、「今日にも国が基地内に立ち入りすることが関係者の取材でわかった」と報じています。
★防衛省と外務省、環境省のほか、都と基地周辺自治体の職員も同行へ
記事では「関係者によると、立ち入りは防衛省と外務省、環境省のほか、都と基地周辺自治体の職員も同行」「漏出したとされる消化訓練エリアを視察し米軍からの現場説明を受ける」とあります。「この立ち入り後に、日本側が日米地位協定の環境補足協定にもとづき、消化訓練エリアで漏出元となった貯水池のサンプリング調査を実施することで日米間で調整」しているそうです。
この記事にもありますが、PFASと疑われる有害物資の漏出事故は、今年の8月30日に発生、豪雨の影響で訓練場の貯水池からPFASを含む汚染水約4万7千リットルがあふれだし、基地外に流出した可能性が高いことを、米軍が10月に明らかにしています。その後、東京都基地周辺6市町でつくる連絡協議会が、国と米軍に対して基地内で直接説明するよう要望していました。(東京新聞12月20日付記事より抜粋)
★府中市議会では国に対して、横田基地にPFAS調査を求める意見書案が賛成少数で否決
~府中市議会第4回定例会においても、議員提出による意見書案で「米軍横田基地からのPFOS等流出の可能性の通報を受け立入調査を国に求める意見書」が提出されましたが、賛成少数により否決されました(提出者は共産党の柄澤議員、自由クラブの杉村議員ほか5名も賛同、ゆうきりょう は同意見書案に賛成)
★「米軍横田基地からのPFOS等流出の可能性の通報を受け立入調査を国に求める意見書」案
10月3日、北関東防衛局から東京都及び横田基地周辺自治体への情報提供で、8月30日の豪雨により、横田基地の消火訓練エリアから、PFOS等を含む泡消火剤の残留物を含む約4万8,000リットルの水がアスファルト上にあふれ出し、雨水排水溝に流入、横田基地の施設外に出た蓋然性が高いとの通報が米軍からあったことが発覚した。米軍が横田基地の施設外にPFASが流出した可能性を認め、通報したのは初めてのことである。
日米地位協定の環境補足協定は第4条で「環境に影響を及ぼす事故(すなわち、漏出)が現に発生した場合」に、「施設及び区域への適切な立入りを行うことができるよう合同委員会が手続を定め、及び維持することに合意する」としており、その手続を定めた日米合同委員会の合意では「環境に影響を及ぼす事故(すなわち、漏出)についての通報が行われたとき」において、日本国政府、都道府県又は市町村の関係当局は「現地視察を行うことを認めるよう申請することができる」、「サンプルを採取することを申請することもできる」と定めている。
府中市をはじめ多摩地域で深刻になっているPFASによる地下水汚染については米軍横田基地との関係も指摘されてきたが、これまで米軍は認めてこなかった。今回、米軍が初めて横田基地施設外へのPFAS流出の可能性を認めた機会を捉えて、国は横田基地への立入調査を行い、基地内における漏出の状況を明らかにし、対策を講じるべきである。よって、府中市議会は、国会及び政府に対し、国の責任において次の事項の実現を求める。
1、 今回のPFOS等流出について横田基地への立入調査を実施し、地下水等への影響について調査・分析・評価を行い、その結果を公表するとともに必要な対応を行うこと。
2、米軍横田基地内にたまっているPFOS等を含む水の処分について、安全に万全を期し、迅速かつ適切に実施するとともに、包括的かつ長期的な対応策を明らかにし、確実に実行されるよう米軍に要請すること。以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
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