府中市 小中学校 若手教員の負担軽減策を・・・文科省が校長OBらを教育委員会に配置 学校支援モデル事業をスタートへ
府中市議会議員(改革保守系無所属)の ゆうきりょう です。
★学校問題解決支援コーディネーターを、モデル事業として20の教育委員会に配置へ
先日の読売新聞に、一部保護者からの学校への過剰な苦情や要求に対応するため、文科省が校長OBらを教育委員会に配置し、学校を支援するモデル事業をスタートするとの記事があります。「校長らが保護者と学校の間に入って調整を図り、解決策を示す取り組み」で、6月ごろから20以上の教育委員会で実施する予定とのことです。
この記事によるとこの事業は「学校問題解決支援コーディネーター(仮称)」で、校長や教頭など管理職OBを想定、市区町村教委などに常駐し、学校と保護者だけでは解決が難しいトラブルが起こった際、双方から事情を聞いて解決策を提示する役割とのことです。また「事案によってはスクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー、弁護士、医師などの専門家とも連携する」としています。
★近年、団塊の世代の教員が引退、若手教員が増えた事態も背景にある
この記事にもありますが、近年は「モンスターペアレンツ」と呼ばれる保護者への対応から、教員がストレスで休職に追い込まれるケースも多発、また「学校現場では団塊の世代の大量退職にともない、若手教員が増えているが、ベテラン教員い相談する機会が減り、保護者対応に悩む若手教員も少なくない」そうです。記事のなかで、文科省の担当者は」保護者対応は若手教員の心理的負担の一因になっている。解決が難しい問題を学校任せにしないよう支援体制を整備したい」としています。(以上、新聞記事を一部抜粋)
★もはや学校の先生たちはキャパオーバー状態(保護者の声より)
以前、私あてのメールで、保護者の方から学校の先生の働き方の改善について、ご要望をいただきましたので、再度、以下、紹介させていただきます。
~ 改善してほしいと常々実感するのは、市立小学校の先生方の仕事量の多さについてです。宿題の丸つけやプリントの準備など、先生がたの事務負担を少しでも減らし子供たちの教育に力を注ぐ時間を作ってほしいです。そのためには、先生がた専属のスタッフ制度を緊急に作る必要があると、私は考えています。そのための予算をぜひとも割り当ててほしいです。
先生がたの毎日の努力と信念で、ぎりぎり成立している公立小学校の教育は、このままだと崩壊してしまうのでは?。どう見ても仕事量のキャパオーバーで、少しのことで生徒たちに怒鳴って指導する先生も増えています。ゆうきさんはどう思われますか。もう一度書きます。先生がたの事務を担当するスタッフ制度を緊急に作って、その分の予算を増やしてほしいです。未来ある子供たちの教育に府中はもっと予算を増やすべきだと思います。 ~ (以上、市民の方からの要望より)
★教育委員会も地域住民、保護者の方に通知文を発出
府中市の教育委員会では、以前「保護者、地域の皆様へ」とのタイトルで、「学校の働き方改革にご理解、ご協力をお願いいたします」という文章を発出しています。中身を要約すると、『小中学校の教員の方々は過労死ラインを超える長時間過重労働の実態があり、教員の健康面ばかりではなく、教育の質の確保という観点からも見過ごせない状況となっている。そこで各学校では、教育の過重労働の負担軽減のために、副校長の校務改善支援員などの人的支援、タイムレコーダーの導入、学校閉庁日の設定、勤務時間外における電話応答メッセージ対応の導入などの取り組みを紹介し、保護者、地域のみなさんへ教育の働き方改革の趣旨に理解と協力を求めます』という内容です。
★市議会で教員の労働実態改善を取り上げました
私も2017年6月議会の一般質問で、教職員組合の方々の要望、現場の先生方の声をふまえ、この問題を取り上げたことがあります。現場の話を聞くと、休憩時間などなく、まさに「ブラック職場」ともいえる実態を聞いて、驚愕した覚えがあります。何より現場の先生方は、子どもたちにより良い教育をしたいが、そのほかの業務に追われ、明日の授業の準備もできないのが一番辛いと話をされていたことが記憶に残っています。(府中市議 ゆうきりょう)
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