府中市 保育所入所 「落選狙いはダメ」厚労省が保育所入所の審査を厳格化へ(読売新聞)
府中市議会議員(保守系無所属)の ゆうきりょう です。
★落選狙いで人気のある保育所に入所希望、あえて落選して育休の延長を図る
先日の読売新聞によると、厚労省は来年4月から育児休業給付の延長審査の厳格化に乗り出すとのことです。理由は「延長には保育所に入れなかったことを示す書類が必要で、落選狙いで人気の保育所だけに申し込みをするケースが相次いでいた」とし、「提出書類を増やし、落選目的だと判断した場合は、延長を認めない」とあります。
記事によると、育児・介護休業法では、最大で休業前賃金の67%を受け取れるとし、例外として最長で2歳になるまで延長が可能。「申請には、保育所に落選した場合、自治体が保護者に発行する『保留通知書』が必要で、職場を通じてハローワークに提出する」「保留通知書をもらうために、人気が高く、入りにくい保育所にあえて申し込み、落ちる事例が続出」。また育休の取得は10年前の倍になっているそうです。
★落選狙いの申し込みはみんなやっている
記事のなかで、子ども二人を育てる30代女性は、落選狙いの保育所申請をしたことについて、「子どもも入所できるのなら、絶対にここ(保育所)がいいけど、今回は落ちてほしい」と願っていたとあり、「あと1年は子どものそばにいてあげたい」と考え、「最近、地元自治体から入所っできなかったことを示す書類が届いて胸をなでおろした」「落選狙いの申し込みはみんなやっていて、悪いこととは思わない。当選してしまったら辞退するつもりだった」と明かしています。
★落選狙いは、自治体の担当者にとっては、業務の負担増に
また記事では自治体に対しても「落選する方法を教えてほしい」「当選したが、本当は育休を延長したかった」などの保護者からの問い合わせが寄せられ、業務がひっ迫する自治体も多々あるそうです。また荒川区では「昨年4月の入所申し込みを分析したり、保護者に聞き取りしたところ、1367件のうち、125%にあたる169件が落選狙いだった」とのことです。「区の担当者は『すべての希望者が入所できるよう、事前面談を行うなど業務の負担は大きい』」としています。
★虚偽報告で育休の給付金を受け取ることは、不正受給にもあたる可能性
そこで厚労省は来年4月以降、育休の延長を申請する際、新たな申告書を義務づけるとし、①入所希望日、②通所に30分以上かかる保育所だけを希望する場合はその理由を明記、などの記載を求め、本当に希望しているのかどうか見極めるそうです。記事のなかで厚労省は「虚偽申告で給付金を受け取れば不正受給にあたる可能性がある。制度の趣旨を広く理解してもらい、落選狙いの申し込み1件でも減らしたい」としています。
恐らく、この記事にあるような意図的に落選を狙うケースは、府中市の保育支援課でもあるのではないでしょうか。国が雇用保険法の正令を改正してまで、申請の厳格化をするというこは、かなりの報告が全国からあがっているはずです。この問題について、一度、予決算委員会などでも質疑したいと思います。(府中市議 ゆうきりょう)