府中市不登校児童、生徒の居場所・・・学校給食センターに来て、ランチのお誘いを
府中市議会議員(保守系無所属)の ゆうきりょう です。
不登校児童、生徒の居場所の課題について、私もこの間、複数回、市議会の一般質問でも取り上げ、また複数の議員さんも質疑をされています。先日も東京新聞多摩版で、八王子市が不登校の児童、生徒のために市内にある学校給食センターにて、不登校の子どもたちが好きな時にいつでも、給食センターにて、学校給食を食べることができる施策を実施していることが、報じられています。
★子どもたちが「メニューを見て、来る日を決める」
この記事では「教室が苦手なら給食センターにおいでよ。不登校の小中学生に向け、東京都八王子市がこんな『ランチの誘い』を始めて1年。できたての食事と安心できる居場所の存在がどこかへの一歩をそっと後押しして、家族以外の人とつながりを持つ子どもたちも出てきた」とあります。
また記事では市内にある「学校給食センター南大沢」を取材、献立表は学校などを通じて子どもたちに配られるそうで、「メニューを見て、来る日を決める。好きな給食のためなら外出できる」「普段は家からほとんど出ないという中1の男子生徒(13)は満足そうに話した」とあります。 週2、3回通う中3の男子生徒(15)も「同じ学校の子がいたら別室にしてくれる配慮にもほっとする。職員さんも必要以上に干渉してこないので、自分のペースで食べられる」と感想を寄せています。
★給食をつくるためだけのセンターを・・・「雷に打たれたようだった」(市の担当課長)
この取り組みは、昨年2月に始まり、記事によると、安間英潮(ひでしお)教育長が市民向けの給食試食会の様子を見たことがきっかけだそうです。教育長は記事のなかで「学校に来られない子も給食を食べたいのでは、と思ったのがきっかけ」 「不登校支援にセンターを活用する発想には、校給食課の東郷信一課長も驚き、『雷に打たれたようだった、と振り返る』」。
八王子市では現在、市内に4カ所ある全ての給食センターで、給食をつくっている日は毎日開放し、誰も来ない日もあれば、10人以上が来る日もあるそうです。現在、八王子市内には不登校の小中学生が約1800人いるそうで、給食センターが学校に子どもの様子を報告し、学校によっては「出席」扱いにしているところもあるとのことです。
この給食センターでの給食「通い」から、再び学校に行く意欲を取り戻した生徒もいるそうで、「小学生は親の付き添いと予約が必要で、中学生はふらっと来やすいように予約不要。子どもは無料、親は300円。市学校給食課の安斉祥江(よしえ)さんは「安心して過ごせる居場所の、選択肢の一つになってくれたらうれしい」と話しています。
★府中市教育委員会でもぜひ取り入れてほしい
私も2月の定例会一般質問で、市に対する提案の1つに、この八王子市の取り組みを紹介、提案しました。こうした柔軟な発想は大いに学ぶべきではないでしょうか。不登校の児童、生徒が貴重な幼少期において、少しでも人とふれあい、コミュニケーション能力を育む機会の提供について、教育委員会も責任はあると考えます。私も一度、八王子市の給食センターを訪れて、再度、議会でも提案したいと思います。(府中市議会議員 ゆうきりょう)
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