(府中市)児童生徒が実社会から課題を見つけ、探求し解決する能力を育む「総合学習」を倍増・・渋谷区教委が新年度から実施へ
府中市議会議員(無所属)の ゆうきりょう です。
今朝の読売新聞多摩版によると、渋谷区教育委員会は24年度の小中学校教育において「総合的な学習の時間」を2倍以上増やし、「探求学習」を充実させるとしています。内容は「国語や算数など最大9教科の授業時間を1割減らす代わりに、総合学習を年130~156コマにする」とし、関連費用を約2000万円盛り込むとあります。
★「探求は、各教科で学んだ知識を総合的に生かし、問題解決力や創造力を育む取り組む」(渋谷区長)
記事によると渋谷区教委は総合学習を増やすために文科省が始めた「授業時間数特例制度」を利用し、学校の裁量で一部の教科で最大1割までコマ数を減らし、授業時間の配分を変えられる制度により、授業編成の自由度を高め、教科の枠を超えた探求学習などを推進することを目的とするとあります。
記事の中で渋谷区の長谷部区長は「探求は、各教科で学んだ知識を総合的に生かし、問題解決力や創造力を育む取り組む。地域の企業や専門家の協力を得ながら、渋谷の街全体を学びのフィールドとして子どもも主体の学びを実現していく」と語っています。
★6の授業では企業や地域の商店での体験活動を行い、その後、各自が興味関心をもったテーマなどを探求する計画
記事によると渋谷区では小中学校の小3~中3で、6~9教科の授業時間を1割ずつ削減、総合学習に年72~86コマを上乗せし、小5の場合、国算社理など9教科の授業時数から年86コマ(1コマ45分)をねん出、総合学習を国が定める年70コマから156コマに増やすとのことです。主には午後の5~6時間目の探求学習に充てるとしています。また小6の授業では企業や地域の商店での体験活動を行い、その後、各自が興味関心をもったテーマなどを探求する計画としています。
また渋谷区教委は今後、学校が地域や企業と連携を図るパートルサイトの構築、教員向けのハンドブックも作成予定とのことです。記事によると渋谷区は今年度から総合学習を「シブヤ未来科」とよび、地域や社会が抱える課題の解決策を考える探求学習に取り組んできたそうで、与えられたテーマで課題を探り、ネットで調べる、グーグルマップで発表する活動にとどまっていた内容だったとのことです。
★暗記の勉強だけでなく、実社会との関わりで地域社会の課題を見つけ、解決を思考する能力を子どものころから育む意義
児童生徒の段階から、こうした地域社会、企業社会との関わり方を思考し、行動する学習は社会人となった時に発揮される能力を育成する意味でも、意義あるものではないでしょうか。受験目的の単に暗記をする勉強では子どもの知的好奇心をかきたてるものにはならないでしょう。子どもたち自身が大人になり、社会のなかで生きていくときに、学校時代に経験した実社会、地域社会で生きる人々、企業や団体の生の姿を見て、考える力は必ず役に立つと思われます。ぜひ府中市教育委員会でも参考にされてはどうでしょうか。(府中市議 ゆうきりょう)
※探求学習(読売記事から)・・児童生徒が実社会から課題を見つけ、解決に向けて情報を収集、整理、分析したり、意見交換や成果の発表を重ねたりしながら進める学習方法。小中学校の「総合的な学習の時間」は探求学習の場と位置づけられている。
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