13 11月

(府中市)学校給食 物価高の苦悩・・すべて値上がり「工夫も限界」(朝日新聞)

府中市議会議員(無所属)の ゆうきりょう です。

昨日の朝日新聞に「物価の急騰で、公立小中学校の給食を作る現場が悲鳴をあげている。高い値段の食材やデザートをあきらめざる得ないこともあり、SNSでは『給食が貧相になった』との声もでている」とあります。

★ネギをカットネギに変えるなど、野菜高騰で仕入れも困難

記事では宮城県富谷市の学校給食センターの様子を掲載。「ネギもだめなの?」と栄養教諭の方は10月分の給食の見積もりを作っていて、思わず声をあげた」という声を紹介。記事によると、猛暑の影響などで野菜類の値段が上がっていた。「農水省の調査によると、ネギは例年の1.5倍に上昇。業者が入札で示した価格はさらに高く、安いカットネギに急遽かえた」「カット野菜の企業から『経営が厳しい』という電話が相次ぎ、中には廃業になる工場もあった。『連絡が10日前にきたらいい方。仕入れが難しくても、献立は変えられない。納入できる業者がないか、電話する毎日だった』」。

★経費削減も限界へ 鶏肉はもも肉からむね肉へ 海外産より安い国内産を活用へ

この記事にもありますが、公立小中学校の給食は学校給食法にもとづく学校給食接種基準で栄養素や食品構成が決まっています。また要望の高い地場産を使うことや、地域の伝統料理や世界の多様な食文化への理解を深める食文化への理解を深める配慮も求められています。

しかしながら経費節約には限界があることも記されています。「サンマは割安な海外産にし、鶏肉は軟らかいもも肉の代わりに、むね肉を使う。香るつけのミツ葉は少量に抑える」「円安でこれまでは安かった海外産が国内産より高くなっていることもあり、仕入先を吟味する必要がある」とのことです。富谷市の担当の方は、これまで経験のない値上がり状況で、やりくりが厳しく先が読めないそうです。

記事によると文科省調査によると21年の小学校給食は平均1食256円、中学は約300円だそうです。記事のなかには中国地方の女性栄養士の方の話のなかで、「汁物は水分でかさ増し、肉の代わりに豆腐を使う。デザートの頻度は3分の1、『栄養価を変えないように工夫するのに苦労している』貧相ではないが、さみしくなったと思う」。

★府中市においても学校給食をつくる現場は限界にきているのでは・・

府中市においてもこの記事と同様だと思われます。SNSでは府中市の学校給食センターから、献立情報が毎日ツイートされていますが、私も最近その献立メニューが確かに「さみしくなった」と感じていました。府中市も学校給食費の完全無償化をしましたがが、献立の内容についてもこの記事にある自治体のように、相当な努力をしていると思います。給食の委託業者もかなり利益を削りながら頑張っているはずです。一方で記事にもありますが、給食委託業者も「自治体相手で年度途中で値段があげられずに経営が苦しいと話す業者もいる」のは当然です。

府中市においてもこの間、国の臨時交付金を活用し学校給食の食材値上げ高騰に対する支援策を講じていますが、限界にきているのではないでしょうか。食品を大きく輸入に頼るわが国で、円安基調は止めることができない今日、上手い解決策はないのではないでしょうか。(ゆうきりょう)

府中市も物価高騰をうけ、学校給食費用への財政支援を・・給食費値上抑制のために、国の臨時交付金を活用する自治体広がる

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