府中市が認知症の方を対象に「認知症総合支援事業費」として、個人賠償責任保険を創設(令和5年度 府中市予算の焦点③)
府中市議会議員(無所属)の ゆうきりょう です。
府中市の令和5年度の予算案のなかに「認知症総合支援事業費」が計上されています(89万)。これは現在、認知症の人に対して 徘徊探索機器を貸与しているが、認知症の人および家族の不安、負担を軽減するため、個人賠償責任保険を付帯するものです。
この制度については、私が21年9月議会で取り上げた質疑で、府中市では認知症の方への対策として「はいかい高齢者探索サービス事業」と「認知症対策事業」というものがあります。これに「個人賠償責任保険」を認知症対策として事業の創設を提案しました。この保険への加入をすすめることで、認知症の方による事故への家族の不安軽減と同時に、府中市こうした認知症事業制度の普及と促進にもつながると考えて要望しました。
★市の答弁⇒ 現在、実施している「はいかい高齢者探索サービス事業」や「認知症対策事業」については、認知症の方やそのご家族が安心して地域で暮らし続けるための事業として、取組んでいるところでございます。
認知症に関する「賠償責任保険」につきましては、その加入を促すことで、確実に関係医療機関の受診につながるなど、認知症施策全般に、どのような相乗効果が期待できるのか、今後、その取組方法について検討してまいりたいと考えております。(市の答弁から)
この制度については都内では中野区や昭島市で実施しており、予算的に少額な予算で実施できることから、府中市にとってもメリットのある制度ではないでしょうか。認知症の方による事故では、10年ほど前に鉄道との接触死亡事故が発生し、鉄道会社が遺族に対して、多額の請求をする事態が発生しました。これを機会に認知症の方への損害賠償保険が普及しています。
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