府中市でもオンライン学習授業の多様な可能性の追究を・・青森市がオンライン授業を不登校対策に活用、 不登校から登校できるようになった生徒が倍増へ
★「気楽に自宅で受けられるオンライン授業をきっかけに学校に行けるようになったのでは」(専門家の意見)
府中市議会議員(無所属)の ゆうきりょう です。昨日(4月1日)は府中市の不登校対策について掲載しましたが、NHKのインターネットニュース(2月25日付)によると、青森市がオンライン授業を実施した後に、不登校から登校できるようになった生徒が倍増したという興味深いニュースがありました。
同ニュースによると「昨年度、すべての市立中学校でオンライン授業を導入したところ、不登校から登校できるようになった生徒の割合が前の年度から倍増し、全国平均を大きく上回ったことが分かりました。専門家は『気楽に自宅で受けられるオンライン授業をきっかけに学校に行けるようになったのではないか』と分析しています」と報じています。
★青森市では市内すべての中学校にテレビ会議システムを活用
同ニュースによれば、この青森市では新型コロナ対策などとして、昨年度から市立の中学校すべてでテレビ会議システムを使ったオンライン授業を導入し、自宅でも授業を受けられるようにしたとのことです。その結果、各学校から「不登校の生徒が登校できるようになった」という報告があり、市の教育委員会は不登校対策としてもオンライン授業の活用を始めたとのことです。
★オンライン授業だと気にしなくてよいので、授業に参加できているのではないか
その結果、不登校になった生徒のうち登校できるようになった生徒の割合が、「2019年度は26.1%だったところ、オンライン授業を本格導入した2020年度においては49.3%とほぼ倍増した」として、全国平均の28.1%と比べても大きく上回ったとの驚異的な結果がでたそうです。
また同ニュースのなかで、スクールカウンセラーの方は「『不登校の生徒たちは勉強が嫌いなわけではなく、周りの目が気になって学校に行けなかった。オンライン授業だと気にしなくてよいので授業に参加できているのではないか』といった声が寄せられている」とのことです。
同ニュースのなかで「東北大学大学院の堀田龍也教授は『オンライン授業には気楽さがあり、自宅から参加したり、少しだけ授業を受けたりと自分で調整することができる。こうした気楽さをきっかけに学校に行けるようになった生徒が増えたのではないか』と分析している」と報じています。
これは大変興味深い結果です。青森市がテレビ会議システムを活用していることも素晴らしいですが、オンライン授業により不登校生徒が登校可能になった人数が倍増し、全国平均を大きく上回ったという結果が驚きです。ぜひ府中市の教育委員会もこうした経験を検証し、オンライン授業における多様な可能性も追究するべきと思います。
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