府中市の特別定額給付金のオンライン申請について・・マイナンバーカードにより複雑な手続きと照合作業
府中市議会議員の 結城りょう です。
★オンライン申請後に住民基本台帳との照合作業で二重手間に
今日(18日)の毎日新聞3面に定額給付金の支給作業をめぐり、全国の自治体で手作業が膨大なために事務作業に混乱が生じていることを報道しています。なかでもオンライン申請(電子申請)では、オンライン申請ができても後は自治体職員による本人確認のための手作業を行うためとしています。理由は、マイナンバーカードには住所、氏名、生年月日などの基本情報が記録されているのに、住民基本台帳と照合をしなければならないということです。記事では東京の港区のケースとして、「住民基本台帳上の情報とひも付けるすべがないからです。自動的に照合できるシステムの開発を業者に依頼していますが、時間がかかります」とあります。
また記事では約16万世帯をかかえる神奈川県横須賀市の職員も「先が見えない」とし、記事によると「オンライン申請を複雑化させている要因のひとつに、マイナンバーカードを使うのに、『マイナンバー』自体は使わないことだと指摘し、「申請時にマイナンバーカードを使うのは、マイナンバーのためではなく、カードのICチップに内蔵されている署名電子証明書で申請者が本人であることを証明するため」としています。
マイナンバーカード普及に対しては、議員団としても「個人情報保護の観点から懸念と課題が多々ある」と主張し、反対してきましたが全国のマイナンバーカード交付枚数は15日現在、約1900万枚で、普及率は14.9%止まっているのが現状です。
結局この記事にもありますが、特別定額給付金の申請は自治体から申請書類が届いたのちに、申請するほうが住民と行政側双方にとって簡易で早いというのが今日の到達点のようです。また先日、府中市の担当者にオンライン申請の状況について伺ったところ、この記事にある内容とほぼ同じ現状でありました。であるならば、自治体側が緊急の体制をとって1日でも早く、住民への申請書類の送付と支給時期について急いで行うべきでしょう。 ※5月8日付ブログ「府中市の定額給付金(1人10万円)のオンライン(電子)申請を活用の際の注意点について」で、オンライン申請をされた方の感想を掲載しております。
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