府中市の新型コロナウイルス感染対策・・市内の学童保育の現場は大丈夫か
府中市議会議員の 結城りょう です。
昨日(4月28日)、府中市は新型コロナウイルス感染者対策として、緊急対応方針を発表しました。その施策の1つに「市立小中学校、保育所、学童クラブの原則休園を含む、公共施設の休館および、主催の各種イベントなどの中止」を打ち出しています。いま、学童クラブで働く職員の方から、その職員体制が手薄なこともあり、「これ以上の児童たちの大幅な受け入れにはとても対応できない」と、現場の職員の方からの「悲鳴」があがっています。とくに学童クラブでは子供たちの行動が密集する傾向にあり、「3密」の基準が守られないという声があります。
共同通信4月17日付ニュースでは、「保護者に感染情報周知を・・厚労省 保育所や学童保育の隠蔽問題受け」との見出しで、「厚生労働省は17日、保育所や放課後児童クラブ(学童保育)で新型コロナウイルスの感染者が出た場合、速やかに保護者に情報提供するよう、改めて市区町村向けに周知した」「感染者が出た場合の対応を巡っては、横浜市の保育所で保育士の感染が判明した際、保護者に感染を伝えないよう、市が保育所側に求めていたことが発覚。『感染隠しだ』として保護者らが問題視している」とあります。
★85の市区のうち54市区で小学生の保護者あてに「(学童保育)の利用を自粛するよう」保護者に求める
さらに同通信社27日付ニュースでは、「学童保育、64%が利用自粛要請 新型コロナ拡大で、85市区調査」との見出しで、「新型コロナウイルスの感染拡大を受け、県庁所在地や政令市など85市区のうち64%に当たる54市区が、放課後児童クラブ(学童保育)の利用を自粛するよう保護者に求めていることが26日、共同通信の調査で分かった。自粛要請に伴い、多くの自治体で実際に子どもの利用率が低下。マスクなどが足りず、感染リスクを懸念する声も上がった」と報じています。
この共同通信が報じている事態が、府中市内の学童保育の現場で広がっているのではないかと危惧されます。現場で働く職員の方からも、職員が手薄なうえに、「3密」の状態が維持されにくいうえ、小学校の臨時休校が長引いうえに、学童クラブの開園という事態が続くことで、学童に子どもを預ける保護者が増えることが予想されます。それは同時に、職員への過重労働とあわせて、クラブ内の「3密」状態など維持することができないという事態につながりかねません。これでは、1つの箇所の学童クラブ内で新型コロナウイルスが大量感染する危険性が多々あります。
共産党議員団では、先日、市長あてに「学童クラブに発熱がある子どもが登館した場合の対応では、市として基準を定め、対処が求められる学童指導員の負担を減らす」、「学校の校庭などを利用して、子どもの遊びの場を保証すること」などを要望しています。市の担当者に再度、学童クラブの当面する今後について質したいと思います。
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