府中市(インクルーシブ教育) 情緒障害支援学級の設置を求める保護者の声に、教育委員会の方針は「情緒障害支援学級の設置の考えはない」(府中市議会議員 国民民主党 ゆうきりょう)

府中市議会議員(国民民主党所属)の ゆうきりょう です。
情緒発達障害の児童をもつ保護者の方からのご相談で多いのが、府中市の小学校にも情緒障害支援学級を設置してほしいという要望です。私も以前、市議会一般質問でも取り上げ、複数の他会派の議員さんも質疑要望されています。
そこで保護者の方が府中市にあてた要望について、この件で府中市教育委員会からの回答があり、その掲載をお許しいただいたので、以下紹介いたします。
★府中市はインクルーシブ教育を推進する方針
~情緒障害支援学級の設置について、お返事いたします。このたびいただきましたご意見について(情緒支援学級設置)、現在、府中市では情緒障害等のある児童・生徒につきましては、通常の学級および全小・中学校に設置している特別支援教室において、個別指導や小集団指導を行っております。また、通常の学級では、教科指導におけるユニバーサルデザインを推進するとともに、特別な支援などが必要な場合には、担任や学習支援員による個別の対応や、合理的配慮支援員による個別支援を行っているところです。
このことから、現時点では、自閉症・情緒障害特別支援学級を設置せず、現在の特別支援教室などの支援体制の一層の充実を図ることが重要であると考えていますが、引き続き、検討を行ってまいります。
★様々な特性や考えを持つ多様性のある子どもたちが、可能な限り同じ場で共に学ぶことを追求する方針
情緒面で支援が必要な児童・生徒にとって、本人に合った環境を提供していくことは重要な支援の一つです。そのために、特別支援教室での支援や指導を在籍学級での支援につなげる取り組みや、教員の専門性を高めるための教育研修を行うなど、特別支援教育の充実に努めているところです。また、不登校や自尊感情の低下などの二次障害につながることがないよう、校内で落ち着いて過ごすことができる場所の設置や児童・生徒が主体となる授業や学校行事の工夫なども推進しているところです。
今後も、様々な特性や考えを持つ多様性のある子どもたちが、可能な限り同じ場で共に学ぶことを追求するとともに、自立と社会参加を見据えて、一人ひとりの児童・生徒の教育的ニーズに最も的確に応える指導を提供できる多様な学びの場の充実を進めていまいります。(以上、府中市教育委員会からの回答)
★府中市の学校現場では、インクルーシブ教育に対応できているのか
私のブログをご覧になっている市民の方(小学校の児童の保護者の方)から、以前、学校現場におけるインクルーシブ教育のあり方などについて、メールをいただきましたので、その一部を紹介させていただきます。
~府中市はインクルーシブ教育推奨で推し進めているとの事。発達障害、発達障害と診断がされないグレーの子、境界知能の子、親御さんも気付かなく影を潜めてる子、クラスの中に必ずある程度の人数は在籍していると思います。身近に障害のある方が存在しなければ、理解は難しいです。一緒に生活を共にしている親でさえ考える日々です。府中市として、教育に携わる方々、現場の学校長も含める全ての教職員に、定期的に理解を促し対応できるような取り組みをされているのでしょうか。
★通常級の教員が1人で発達障害やその他の生徒にも気を配るのは無理
東京都の教職員は、学校の規模で人数が決められている事はわかります。しかし、通常級の教員が1人で発達障害やその他の生徒にも気を配るというのは、どう考えてもムリな事だと、素人でも思います。インクルーシブ教育をと言うのであれば、情緒級設立の予定もないのであれば、インクルーシブを貫き通すのに、手助けが必要な生徒が、そして教員の負担が軽減されるよう、府中市で補助職員を雇用する事は出来ないのでしょうか。(以上、保護者の方からの声)
~ちなみに、多摩地域の自治体で情緒障害支援学級を設置していないのは、府中市の他に武蔵野市、西東京市、八王子市、稲城市だけでした。今後もこの課題について、議会でも取り上げたいと考えています。(府中市議 国民民主党 ゆうきりょう)
※ゆうきりょう のブログをご覧になった方で、府中市への要望などお寄せください。福祉、街のインフラ、防災、産業、環境衛生、学校教育など、なんでも結構です。 アドレス yuki4551@ozzio.jp 電話090-4136-7642(電話にでない際は、留守電にお名前をお願いします) 住所・・府中市紅葉丘2-6-3、メイプルタウン吉野D202