府中市公共施設再編複合化・・ 中央文化センター、保健センター、ふれあい会館、第2市庁舎の整理統合、複合化をめぐる市の方針(その1)
府中市議会議員(改革中道、無所属)の ゆうきりょう です。
府中市では現在、公共施設の再編計画を進めていますが、市街地にある公共施設について将来、複合型施設として運用する方針です。対象となっているのが、府中駅周辺に所在する公共施設のうち、施設の更新時期を迎える中央文化センター、保健センター、ふれあい会館及び府中駅北第2庁舎を対象に、一体的に検討することを定めています。
★建て替え時期、安全性や財政面、多様化するニーズにあわせた公共施設の再編
府中市の「府中駅周辺公共施設の効率的な更新と活用に関わる基本方針」によるとその検討を進めるに当たっては、「府中市公共施設マネジメントモデル事業検討協議会」開催したとのことです。このなかで「モデル事業5の対象施設のうち、中央文化センター、保健センター及びふれあい会館は、間もなく建て替えの時期を迎えることから、安全性や財政面のほか、多様化する市民ニーズへの対応、需要に応じた規模の適正化など、様々な課題に対処しなければなりません」との前提のもと、「府中駅北第2庁舎は、大規模改修の時期を迎えるとともに、新庁舎への機能移転を予定していることから、公共機能以外の利活用も含めて、既存施設の有効な活用を検討する必要があります」との基本方針を示しています。
★将来の人口減少と職員数減少に見合う公共施設の統合複合化をめざす
この方針でも触れていますが、1つめの課題は施設の老朽化です。同方針では「人口の増加が急激に進んだ昭和40年代から昭和50年代にかけて、小・中学校を中心に多くの公共施設を整備し、昭和の終わりから平成初期には、時代のニーズに合わせて様々な大規模施設を整備しました。 これにより、本市の住民福祉の向上が図られた一方で、老朽化対策に一定の費用が必要とされている建築後30年以上経過する施設が、全施設の65.7パーセントの割合を占めている状況です」と分析。同時に「市民ニーズが多様化する中、人口の減少に伴い市職員数が減少した場合には、公共施設の管理運営に携わる職員の確保が難しくなることも想定されることから、管理運営の効率性も含めた施設の在り方を検討する必要があります」との将来見通しを示しています。
主な具体的な柱としては、
◇効率的に建て替え等を行うことで更新費用を削減する。
◇建て替え等に合わせて機能整理を行い、市民ニーズ等に沿った施設を目指す。
◇取組により生じた資産を活用することで、新たな取組や収益の確保につなげる。とのガイドラインを示しています。
★生涯学習センター(浅間町)の学習機能を市街地の公共施設に統合へ
また方針では、浅間町にある生涯学習センターの機能のうち体育機能については、隣接地に移転を予定している総合体育館に集約する方向で検討する一方で、「関係団体から交通利便性に問題があるなど、施設の配置に関する意見が出ている状況を踏まえ、学習機能については、交通利便性の良い府中駅周辺への移転を検討しています」とのことです。なお学習機能は、「モデル事業5の対象施設のうち、特に中央文化センターとの機能重複が見られることから、移転を検討する際は、地域として機能の重複が生じないように配慮して、各施設の方向性を検討する必要があります」としています。
~私も現状、市がかかえている公共施設は昭和からバブル期に建設されたものが多数であり、日本経済が成長し人口が増えていた時代のものであることから、整理統合、複合化はさけられないものと思います。「選択と集中」という概念のもと、公共施設については、民間企業や団体の活力を生かす運営が必須なものと考えているだけに、今後も公共施設のあり方について、積極的に提言したいと思います。(府中市議 ゆうきりょう)
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