府中市 PFAS 国が全国の水道業者などにPFAS検査を初めて実施・・・24年度は暫定目標値超えの検出はなし(朝日新聞)
府中市議会議員(改革中道、無所属)の ゆうきりょう です。
★全国初の水道水へのPFASを実施、24年度(9月末時点)は検査した1745事業全てで超過は確認されなかった
今日の朝日新聞夕刊に、有機フッ素化合物(PFAS)について、「環境省と国土交通省は29日、全国の水道事業者など3755事業による検査の状況をとりまとめ、公表した。水道水に関する国による全国調査は初めて。過去には計14事業で、国の目安「暫定目標値」を上回る濃度が検出されていたが、2024年度は、9月末時点で暫定目標値超えの検出はなかった」と報じています。
この記事によると、公表対象は給水人口が5千人超の「上水道事業」、101人~5千人の「簡易水道事業」などで、「5月末から9月末にかけての調査に対して回答があった、3595事業の20~24年度の水道水の検査状況や検出結果をまとめた」ものとのこと。この「暫定目標値」は、「PFASのうち代表的なPFOS、PFOAの合計で1リットルあたり50ナノグラム(ナノは10億分の1)となっている。暫定目標値ができた20年度には、検査をした466事業のうち11事業の水道水などで超過が検出されたが年々減少。24年度(9月末時点)は検査した1745事業全てで超過は確認されなかった。期間を通じて、一度でも検査を実施したことがあるのは2227事業だった」とあります。
★暫定目標値以下の水道水は、給水人口の98.2%をカバーしているのが確認
暫定目標値を超過した事業数の減少について環境省の担当者は「事業者によって適切な対応が行われたものと考えている」と説明し、「水源の切り替えなどの対策が功を奏したという認識を示した」とし、「今回の公表対象となったもののうち、暫定目標値以下の水道水は給水人口の98.2%をカバーしているのが確認された」そうです。
一方、今回の調査対象であっても、上水道の約14%にあたる178、簡易水道の約50%にあたる1185の事業がこれまでに検査を実施していないとして、理由としては『周辺環境から考えてPFOS、PFOAが含まれる可能性が低い』『検査費用が負担』『測定義務がない』などが挙がった」とのことです。
~今回の国による2024年度は、9月末時点でPFASの暫定目標値超えの検出はなかったということであり、私たちが日常使用している水道水については、安全に飲める状況ということです。しかしながら、横田基地からのPFASを含む有害物資の流出などの事故もあり、引き続き、原因究明と対策、国と自治体が連携した対策が必要であることは言うまでもありません。(府中市議会議員 ゆうきりょう)
★府中市が令和6年度補正予算で市内公共井戸など、48ヶ所でPFAS調査を実施
令和6年度の補正予算案について質疑がありました。この補正予算案のなかには、「環境対策費」の名目で、有機フッ素化合物であるPFAS、PFOA対策の予算が約400万円ほど計上されています。この予算について、他会派の議員(生活者ネットワーク、奥村さち子議員)が質疑をされ、そのなかで以下の内容について、市から答弁がありました。
①調査箇所の対象・・公共井戸の9ヶ所、市の管理湧水2ヶ所、災害協力井戸37ヶ所
②調査の理由・・令和元年度の多摩地域におけるPFAS調査において、高濃度のPFASが検出され、事態を重く見た環境省も対応方針を策定、市としても国や都、近隣市とも連携しながら、市独自の調査をすることとした。これまでも、府中市の浄水場においても、国の基準値を超えてPFASが検出されたところもあり、市民からも不安の声があがっていたこともあり、今回の補正予算となった。
③市は今回の調査については、市の独自財源で実施、都の調査補助金もあるが、その調査の中身には該当しないため、都の補助金は活用していない。今回の補正予算で実施した結果をうけて、近隣市や都とも連携し、情報の発信を積極的に行っていく。