府中市 PFAS 「横田基地PFAS漏出『現地説明を』」東京都と横田基地周辺自治体が国へ要請(東京新聞)
府中市議会議員(改革中道、無所属)の ゆうきりょう です。
先日の東京新聞によると、横田基地周辺でPFAS(有機フッ素化合物)を含む汚染水が流出した恐れがある問題で、「都と横田基地周辺の6市町の連絡協議会が、11月20日に防衛省と在日米軍に基地内で直接、説明するよう文章で要請した」と報じています。
★11月のPFASを含む泡消火剤の漏出について、米軍側から詳細や長期的な対応策はなかった
記事によるとこうした要請は4回目で、「都によると、11月19日、国が実施した基地南西部の排水口付近の水質検査で暫定指針値を下回ったとの情報提供があり、米軍からの情報として、横田基地では今年5月末にPFASを含む泡消火剤の廃棄が済み、置き換えられた泡消火剤にPFASが含まれていないことも伝えられた。ただ、漏出の詳細や長期的な対応策はなかった」とあります。またこの記事にもありますが、漏出事故はこの8月に、豪雨の影響消化訓練場の貯水池からPFASを含んだ汚染水が流出、基地外に流れた可能性が高いことを、米軍が認めていた経緯があります。
このPFASの問題は、日米同盟が国民から強く支持されるためにも、米軍側に誠意ある対応を求めるべき課題だと考えます。また、府中市議会においても令和3年の第1回定例会において、全会派一致で、国に対してPFASの調査を要請する意見書が可決されています。(以下、市議会で可決された意見書全文)
★府中市議会で可決された国への意見書
2019年5月、国連の残留性有機汚染物資に関するストックホルム条約締約国会議は有機フッ素化合物PFOAの製造・使用禁止を決議した。同年6月、東京都水道局は、有機フッ素化合物濃度の高い府中市武蔵台浄水所等の水源井戸からの取水を止めた。その後の報道等から市民の間で不安が拾っている。有機フッ素化合物は、熱にも油にも水にも強く、泡消火剤やフライパンの表面加工、撥水剤などに幅広く使われているが、自然界で分解されにくく、体内に蓄積されたガンなどの発症リスクが指摘されている。
府中市において地下水は、貴重な資源であり住民の誇りでもある。長年、井戸水保全の活動に多くの住民が関わってきた。安全性が欠かせず、汚染除去方法の確立も重要である。また、汚染拡散防止のためにも揚水の継続が必要である。よって、府中市議会は、政府および東京都に対し、次の事項について要望する。
1、有機フッ素化合物の汚染原因を究明し、情報を開示して汚染原因を解消すること。
2,PFOA,PFOSの活性炭による除去などの方法を確立すること。
3,PFOA,PFOSの規制に伴い、代替の有機フッ素化合物が使われていることから、PFHxSなどについても検査すること。
以上地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
令和3年3月22日 あて先 内閣総理大臣、環境大臣、東京都知事
※府中市議会議員 ゆうきりょう のブログをご覧になった方で、府中市に対するご意見、ご要望、ozzio.jp苦情などありましたら、お気軽にメールなどお寄せください。アドレス yuki4551@