府中市 不登校 小中学校サポートルームの運用と改善を求めたい ・・その3(ゆうきりょう 府中市議会一般質問)
府中市議会議員(改革保守系無所属)の ゆうきりょう です。
府中市の小中学校には、「不登校の兆候が現れた児童、生徒に対して、居場所を提供することで、早期の教室復帰につなげ、新たな不登校を出さない、未然防止を図るという目的のもと、不登校の児童・生徒に対し、登校への不安な気持ちを和らげ、不登校の状況を徐々に改善、学校復帰を図るという目的」(令和5年第4回定例会、市の答弁より)から、すべての小中学校にサポートルームが設置されています。一方で各学校の現場においては、教育委員会の方針通りに運営されていない学校も多数あると伺っていることから、先日、市議会の一般質問でこの課題について若干の質疑をしました。(その3)
~こども家庭庁が専門支援員の増加を予算化へ~
★ゆうきりょう主張⇒ 先日のニュース報道で、「こども家庭庁が来年度から新たに専門の支援員を自治体に配置し、学校だけでなく地域全体で不登校の子どもを支援する事業に取り組む」とのことで、「支援員となる人は、これまでに不登校の子どもの支援にあたった経験がある心理や福祉の専門家などが想定される」との報道があり、「支援員は子どもや保護者のニーズを聞き取った上で、地域のNPOなどの民間施設や医療機関などにつなぎ、学校とつながりが持てなくても、地域の中で切れ目なく支援する役割を果たすことが期待されている」として、こども家庭庁が来年度の予算で支援員を増やす概算要求予算を提出したとの報道がありました。
★ゆうきりょう質問⇒ 府中市においてもこの4月から「はばたき」の開設など、新たな行政サービスの動きもあるなか、こども家庭庁の動向をうけて、①今後、スクールソーシャルワーカー、心理職員等の配置により、各学校への教育相談体制の状況や、訪問型の支援などの保護者への支援や民間施設等との連携について、今後もさらなる支援体制の構築が必要だと思うが、市の考えについて伺います。
~不登校児童、生徒へ専門的立場からの連携した支援体制の充実~(教育委員会)
★教育委員会答弁⇒ 不登校児童・生徒への支援は、個々の児童・生徒の不登校の状態に適した支援を行っていく必要があり、更なる相談体制の充実に向けて、今年度からは、児童発達支援センター「はばたき」を設置し、教育と福祉が連携し、心理士等による教育相談を行ってきました。
また、訪問型の支援として、スクールソーシャルワーカーは、状況に応じて、不登校が続いている児童・生徒の家庭を訪問し、児童・生徒が抱えている悩みを聞いたり、保護者の相談に乗ったりして、学校や関係機関とつなぐ役目も担いながら、児童・生徒の登校へ向けた支援を行っています。
なお、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーについては、学校からの期待も高く、不登校支援の重要な役割を担うものと認識しており、今後とも、一人一人の不登校児童・生徒の状態に応じて様々な専門的立場からの連携した支援が行えるよう、支援体制の充実に努めてまいります。(以上、答弁)
★ゆうきりょう主張⇒ ~校長先生によって変わったケース(四谷小のケース)
ある小学校では不登校の児童が、いまだに保健室登校をしていたそうで、保護者の方もサポートルームの存在を知らなかったようだ。同小の担当教員から「サポートルームはあまり使わせたくない様子の説明をうけた」。サポートルームに常駐で誰か1人でもいるのが、子どもたちには安心につながるようだ。
府中市としてもぜひ専門の支援員を増やすこと、今後各学校に1名、常勤でスクールカウンセラーの配置など求めたい。※複数校に1人でもいいので、作業療法士の配置を提案したい(岐阜県飛騨市)。
子どもたちが学び、遊ぶことに役立つ機材についてもぜひ予算をつけてほしい。これまでも保護者の方から、「不登校の児童が、早くからサポートルームを利用してリラックスできていれば、重い不登校児童にならなかったかもしれない」といった、当事者の方が悔やむことがないように、同時に「無理に」教室へ戻さなくても、五月雨登校のうちから、サポートルームへの利用を積極的に行う必要がある、ということを、教員、児童、生徒保護者の方にぜひ周知してほしいということもお伝えしたいと思います。
このサポートルームの施策については、今年1月の市長選挙において、高野市長も重点施策の公約の1つとして掲げておられましたので、大変期待をしているところです。(府中市議 ゆうきりょう)
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