府中市 小中学校 教員の不適切教育に対する教育委員会の指導、処分基準について問う(ゆうきりょう 市議会一般質問その2)
府中市議会議員(改革保守系無所属)の ゆうきりょう です。
文科省は2022年に教員向けの手引書『生徒指導提要』を改定し、その具体的な事例もあげて「不登校や自殺のきっかけになるとして、『決して許されない』としています。一方で、今年に入ってからも、都外の公立小・中学校において不適切指導に関する報道を目にします。そこで先日(9月2日)の市議会一般質問で、府中市教育委員会による、教員の不適切指導に対する姿勢について、若干の質疑をしました(その2)。
★ゆうきりょう質問1⇒ 学校教育法第11条に規定する児童生徒の懲戒・体罰等に関する参考事例というものがありますが、このことについて、市教委として現場の管理職、教員に対しては、どのような指導をしているか伺います。
★教育委員会の答弁⇒ 東京都の教育委員会では、体罰根絶に向けた総合的な対策や教職員の服務に関するガイドライン等を策定し、体罰や不適切な行為の内容、これらに関する具体的な過去の事例等を示しています。
市教育委員会では、これらのガイドライン等の内容について、校長会や副校長会、職層研修、年次研修で指導しているほか、学校に対して、体罰防止等の研修を年3回必ず全校で実施するよう指導するとともに、服務の厳正に関する通知を年2回各学校に発出するなど、あらゆる機会を通じて、倫理観や規範意識の徹底を図る取組を行っております。
★ゆうきりょう質問2⇒ 実際に不適切指導をされた子どもの保護者の方が、なかなか学校にも意見、苦情を言いだしづらいのが実情なわけです。そこで不適切指導をされた児童や生徒、またその保護者からの訴え、要望、苦情を聞く機関などは、教育委員会に存在するのか伺います。あわせて、そうした機関が存在することを、保護者へ周知しているかどうか、伺います。
★教育委員会の答弁⇒ 東京都の教育委員会では、性暴力や体罰、不適切な行為について、周囲の大人に相談しにくい場合でも、一人で抱え込まずに相談できるようにするため、児童・生徒が、直接、郵便やオンラインで相談できる窓口を設けております。この相談窓口については、毎年、全ての児童・生徒に紙面でお知らせするとともに、各学校のホームページにも掲載しております。なお、寄せられた相談については、都教育委員会からの情報提供を受け、市教育委員会において迅速かつ丁寧に対応しております。
★ゆうきりょう主張⇒ 不適切教育について、以前、一般質問で稲津議員さんも主張されていましたが、校長先生や副校長先生にとって、勤務する学校でトラブルや問題を大きくさせたくはないと思うがゆえに、市教委に報告することをちゅうちょすることは、十分に想定できるところでもあると思うと主張されておられましたが、私も本当に同じ認識です。
いくら学校側が不適切教育の事故、事件を隠しても必ず周囲には漏れてくる。それがまた児童、生徒、保護者には学校への不信感が増幅していく。また学校での不適切指導が発生した場合、一番大事なことは、お子さんや保護者の方のケアを第一に考え、対処するための、教員への指導方針と、処分基準といったものが確立されておくべきではないでしょうか。不適切教育を受けた児童、生徒、保護者の方が学校や教育委員会に不信感をもったまま、卒業し、心にトラウマをかかえて生きていくことは、これはその後の人生に影響をあたえることであり、かわいそうなことです。
もし不幸にも学校現場で教員による不適切指導、それが例えば、児童、生徒に対し体罰や障害をおわす事件が発生した場合には、今日の答弁にもとづいて厳正に対応されることを確認いたしました。不適切教育に関する指導方針、処分基準については明確に、教員にはひごろから指導しておくことの重要性を指摘したい。文科省通達に沿った指導を求めたい。(府中市議 ゆうきりょう)
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