府中市 小中学校の健康診断 文科省通達で原則着衣の健診を(朝日新聞)その1
府中市議会議員(改革保守系無所属)の ゆうきりょう です。
昨日の朝日新聞社会面で「学校健診 傷つく子どもたち」「下腹部触られた」「なぜ脱衣 各地で訴え」との見出しで記事があります。
この記事では全国の小中学校における健康診断の実態について、脱衣による健診への拒否、「下半身をのぞかれた」「下腹部を触られた」など、男性医師による児童、生徒への健診のやり方に、訴えがあがっているとのことです。記事では、北九州市の小学校において「複数の児童が下腹部を触られた」などの訴えがあり、健診を担当した医師は「腸音を聞くため」などと説明したそうですが、「市教委が想定する健診項目には含まれていない項目」だったとのことです。
★学校健診は保護者に周知、理解と同意をえて実施する必要がある(文科省)
記事では、学校健診での検査項目は学校保健安全法で規則があり、児童生徒等の健康診断マニュアル」(文科省監修)では、「実施の目的等と、義務付けでないことを明示し、保護者などに周知したうえで、理解と同意をえて実施する必要がある」とし、「腸音」や「二次性徴」は必須項目にはないそうです。
★医師に対する遠慮から、学校側が意見を言いづらい状況もあるのではないか
記事では「日本医師会の渡辺常任理事は『医師に対する遠慮から、学校側が意見を言いづらい状況もあるのではないか。学校と学校医の連携を密にする必要がある』と話す」としています。また文科省は「学校と校医が健診前に検査項目などを互いに確認するためのリーフレットの作成を進めている」そうです。
記事にもありますが、文科省では今年1月に全国の教育委員会に対して「児童生徒のプライバシーや心情に配慮して健診環境の整備」を求める通知を発出しています。
~私は令和5年度第1回定例会の一般質問で、市内小中学校の女子児童生徒の上半身脱衣健診のあり方について質疑要望しています。~
私あてにも以前、市内の女子生徒の保護者の方から「女子生徒の健診について、上半身を脱衣して健診させるのは、見直しをしてくれないか」「服の上からでも聴診器をあてるとから、できるのではないか」「女子生徒の健診には女医をお願いできないか」などの相談要望がありました。またマスコミでも報道されましたが、岡山市内の学校健診で健診を担当した医師が盗撮行為を行っていたということで問題にもなりました。
★「上半身を脱衣させての健診は行っていない」(市の答弁)
私はこの質疑で女子児童生徒の上半身脱衣健診の見直しを求めました。
●市の回答は⇒「定期健診については、府中市医師会などから推薦された医師などを学校医として委嘱し、実施しています。小学校の低学年を除いて各小、中学校の女子健診にあたり、体操着を着衣のうえで実施しており、上半身を脱衣させての健診は行っておりません。なおいずれの学校においても、カーテンや衝立などで区切るなど、他の児童生徒に見られることのないよう、プライバシーなどに配慮して実施している」との答弁でした。
市の公式答弁として、脱衣健診は行っていないとのことです。ぜひこのブログをご覧になられた保護者の方で、市の答弁と違う学校現場の実態があった際は、私あてにご連絡ご相談などお寄せください。(府中市議 ゆうきりょう)
~保護者の方からの声~
(女生徒に対する健診を女医の方に)是非、進めてほしいです。 そして性的少数者のために、 一律にならばせる前に希望を聞き、 別時間枠や選択制を取れるような体制もお願いしたいと思います。
※府中市の令和7年度予算案について、市民のみなさんから要望を受け付けております。10月25日ぐらいまでにメールでお寄せください。匿名希望でも結構です。 ★要望内容の例・・街のライフライン(鉄道駅、バス停車場、道路、信号、カーブミラー設置、公共施設など多数)、市の福祉制度に関すること、小中学校に通うお子さんに関すること、幼稚園、保育所、学童保育、介護、障害者福祉、公共行政のサービスに関することなど、なんでも結構です。※ただし要望内容によっては、私のほうで整理修正、あるいは取捨選択する場合もありますが、どうかご了承ください。 メールアドレス yuki4551@ozzio.jp まで