府中市 高齢者見守り 孤独死対策・・多摩地域で広がる高齢者の孤独死防止対策
府中市議会議員(改革保守系無所属)の ゆうきりょう です。
★多摩市が遺品整理業者との間で、高齢者の見守り協定締結
単独高齢世帯の増加と孤独死の関係が課題となっていますが、先日の東京新聞多摩版に、多摩市と遺品整理などにあたる企業「ファーストソリューション」が、地域の見守り活動に関する協定を締結したとあります。記事によると、締結式において多摩市の阿部市長は「一人暮らしの高齢者が増えるなか、さらに力を尽くしていただけることが、ありがたい」とあいさつ、「同社の高橋社長は『支えあえる街の一助になれば』」と述べたとのことです。多摩市ではこうした見守り協定を、35事業者との間で結んでいるとのことです。
★見守りサービスの対象は、75歳以上の一人暮らし、住民税が非課税世帯(町田市)
町田市が高齢者の見守りサービスのひとつに、市内一人暮らしの高齢者方で、長時間にわたって電気がついていたり、消えたままになっていたりした時に、家族らにメールで通知する見守りの事業を始めたと報じています(朝日新聞多摩版)。
同記事では「ヤマト運輸が提供するサービスを活用した取り組みで、サービスの利用料金を1年間、市が全額負担する」としています。また「自宅の電球を専用の電球『ハローライト』に取り換えることで、長時間の点灯や消灯など異変を察知」「事前に登録された家族らに知らせる。依頼に応じて同社のスタッフが訪問して安否を確認する」とあります。また「毎日使用する洗面所やトイレに設置してもらうことで、自宅で倒れていたり、病気で動けなくなっていたりするケースの早期発見が期待できる」そうです。
この行政サービスについて、町田市は月額1078円の利用料金を1年分を負担、翌年以降は同社と利用者の直接契約になり、利用料は自己負担になるそうです。対象は75歳以上の一人暮らし、住民税が非課税で、専用機器による救急通報システムを使用していないことが条件とのことです。
★東京都が民間賃貸住宅に住む高齢者に、見守りサービスを提供する事業者に対し、経費の半額を補助する事業を実施
以前、産経新聞多摩版に「東京都は民間の賃貸住宅に住む高齢者への見守りサービスを提供する事業者に対して、経費の半額を補助する事業をスタートする」と報じています。こうした高齢者への見守りサービスは全国の自治体で初めてと伝えていました。同サービスは、2021年3月までに実施するとして、この記事では「高齢者は賃貸住宅に入居するのが難しい現状があり、入居しやすい環境をつくるのが狙い」とし、「高齢者や障害者らの入居を拒まない賃貸住宅として登録された『セーフティーネット住宅』が対象だが、都内ではこうした住宅は約600戸しかない」とのことです。
この制度内容については「見守りサービスは、決まった時間に電話をかけたり、電気の使用量を見て異常を推測したりする。サービスを通じて、入居者の孤立や孤独死を防ぎ、賃主の不安などを軽減する効果がある」と解説しています。ちなみに補助額は1戸当たり月1000円、料金自体も月1000円程度の所が多いとのことです。
★高齢者の見守りサービスは費用対効果の面でも成果あり
私も2018年6月議会で地域の孤立死対策について質疑をしましたが、今進展している急速な高齢社会と単身世帯が増える状況下において、行政が一定の見守りサービスを行う意義は大変大きなものがあると思います。それは住民が孤独死に陥った際にかかる様々な諸経費と比較しても、費用対効果がある施策ではないでしょうか。こうした施策が全国に広がることを期待すると同時に、府中市でも制度活用をぜひ呼びかけ、自治体独自の施策として何かできることがないか、取り上げたいと思います。(府中市議 ゆうきりょう)
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