(府中市子育て世帯支援策)府中市が令和6年度予算で、ヤングケアラー支援など子育て世帯訪問支援事業を実施へ
府中市議会議員(保守系無所属)の ゆうきりょう です。
府中市では、令和6年度予算において、「子育て世帯訪問支援事業費」として、ヤングケアラーを含めた支援を要する幅広い子育て世帯を対象とし、家事支援および保育所や学校への送迎サービスをはじめとする育児支援を行うとともに、子育て支援施策などの情報提供を行う予算として、約800万円を計上しています。
この間、幼い児童生徒によるヤングケアラーが社会問題化し、地方議会や国会でも質疑がされましたが、厚労省はこの問題で初の実態調査を行い、中高生の20人に1人がヤングケアラーになっているという事態が判明しています。こうしたなかで、群馬県の高崎市が全国の自治体で初のヤングケアラー支援策を行っています。
★高崎市がヤングケアラー支援にヘルパーを無料派遣、全国で初
以前、毎日新聞ネットニュースによると、群馬県高崎市が22年度から、中高生のヤングケアラーがいる家庭を対象にヘルパーを無料で派遣する事業を始めると報じています。記事では「生徒が担う家族ケアの負担軽減を図るためで、8月に事業創設を発表し、準備を進めている。市によると、自治体によるこうした支援事業は全国で初めて」とのことです。
記事によると、対象となる中高生については、「支援推進委員会」という機関を立ち上げ、そこが認定、支援内容を検討するそうです。この委員会については、市の福祉部署や教育部署などで構成、「学校現場などから報告されるヤングケアラーに関する情報を共有して認定の参考にする」としています。
★高崎市が1億円の予算を計上、市の福祉部門と教育部門が連携して取り組む
高崎市ではこの予算として1億円を予定し、「ヘルパー2人を支援が必要なヤングケアラーのいる家庭に派遣することを想定」し、ヘルパーは1日2時間、週2回を上限に、掃除や洗濯などの家事、きょうだいの世話、家族の介護などをすると伝えています。ちなみに申請先は学校にして、生徒、保護者、担任の教員からも制度の利用を申し出ることができるとしています。記事では高崎市の教育委員会によると、「学校現場に聞き取りをしたところ、多くの学校がヤングケアラーの存在を認識していたため、速やかに支援を始めるべきだと判断した」と伝えいます。
~府中市でもヤングケアラーの調査が行われ、相談窓口の開設、日本財団との連携協定による支援策など着実に進んでいますが、ぜひ今年の予算を突破口にして、府中市でも高崎市ようなさらに進んだ、ヤングケアラー支援策の拡充を望みたいものです。(府中市議会議員 ゆうきりょう)
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