(府中市)生活保護世帯の進学希望者への奨学金給付 返済不要奨学金を世田谷区が創設へ
府中市議会議員(無所属)の ゆうきりょう です。
先日の朝日新聞多摩版に世田谷区が区内在住の生活保護世帯の大学進学希望者を対象に、返済不要の奨学金給付を開始するとのことです。記事によると学費部分の上限を50万円、交通費と教材費は実費を支給するとしています。区では希望者を60人と見込み、新年度予算案で3180万円を盛り込んでいるそうです。
記事では「生活保護世帯の子どもが大学などに進学した場合、子どもはその世帯から分離され、生活保護費が減額される」。「国は世帯年収や扶養する子の人数などに応じて、70万円まで授業料の減免をしているが、『大学の年間平均費用は約120万円、足りない金額をアルバイトなどでまかなっている』(区の担当者)が実情」。そこで世田谷区は「今回、奨学金を給付することによって経済的な理由での中退防止につなげたい考えで、成績の要件は設けない」としています。
都内では足立区でも返済不要の奨学金制度を創設していますが、こうした施策を自治体としても可能な限り実施すべきではないでしょうか。今日の日本は格差社会となり、生まれた家によって将来の人生において貧困、格差が固定化し、才能にめぐまれたはずの子どもの将来が決まってしまうことです。教育機会の平等、チャンスの平等は誰にでも保障されるべきであり、学校に進学して学びたい子どもに学業の場を保障することは、政治の責任です。
各政党も今日では教育費用の無償化を公約に掲げる状況であり、国と自治体がともに無償型の奨学金制度構築のために取り組むべきです。府中市にもぜひこうした制度を求めたいと思います。(府中市議 ゆうきりょう)
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