(府中市)保育士の4,5歳児の配置基準を76年ぶりに見直しへ(政府「こども未来戦略」で方針化)
府中市議会議員(無所属)の ゆうきりょう です。今日の東京新聞朝刊で政府が少子化対策の1つとして「こども未来戦略」案において、来年度から保育士の配置基準の一部を76年ぶりに見直すことを盛り込んでいると報じています。
★現場からの運動が国を動かす
記事によると、来年度から基準改定をするのは、保育士1人がみる4~5歳児の数で、現行の30人から25人に手厚くするとのことです。まあこども家庭庁によると、同時に3歳児の数も現行の20人から15人に改定するとしています。この記事にありますが、政府はこれまで保育士の配置基準見直しについては、後ろ向きでした。しかしながら「保育事業者団体や専門家を交えた『こども、子育て支援等分科会』での議論を通じ、具体案を固めた」「8月の会合では加算措置でなく、基準そのものの改正を求める声が相次いだ」。こうした背景には、現場からの運動の広がりと、世論を背景に野党が国会で加算要望をしていたことがあげられるとのことです。
★抜け道もあり新基準の実施について、どうなるかわからない
一方で記事では「新基準が骨抜きになる懸念もある。旧基準でも構わない『経過措置』の期限が未定」とあり、「新基準でも保育士を増やした分の財政的な手当てが自治体により不十分な可能性もあり、約60の認可施設を展開する事業者代表は『利益追求型の事業者は、今後も最少人数しか配置しないだろう。期限を決めないと、実効性も乏しいのでは』」との指摘もあるとあります。
私も以前、公立保育所の保育士の労働環境の課題について取り上げたことがありますが、かなりの過重労働の実態を伺いました。今回の政府方針は評価できるものでえすが、「抜け道」もあると指摘されているので、ぜひ現場からの声や地方議会においても議員が、行政に強く要望をするべきだと思います。
※保育士の配置基準とは(東京新聞記事より)・・・保育士1人で受け持てる園児数で1948年に国が定めたもの、98年に0歳児「6人」を「3人」に改善して以来、変わっていない。現在は1歳、2歳児6人、3歳児20人、4歳と5歳児30人となっている。保育所に支給される人件費にこの基準が反映される。
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