(府中市長選挙)府中市長選挙に現職、高野律雄市長が立候補表明へ・・公約の1つに「府中市を中核市に指定を検討」(令和6年1月28日投開票予定)
府中市議会議員選挙(無所属、自由クラブ)の ゆうきりょう です。
今朝の新聞各紙多摩版に来年1月21日告示、28日投開票予定で行われる府中市長選挙に、現職の高野律雄市長が4期目をめざして立候補表明との記事が掲載されています。
★「中核市に移行」への要望は議会答弁では否定的だったけに、市長の公約に入ったことは評価
記事のなかで高野市長は3期12年間の実績として「高校生までの医療費と公立小中学校の給食費無償化を掲げ、『子育て家庭の支援など各種施策をは他市に勝るもの』と強調」「4期目では地域福祉や少子化対策を充実させる考えを示し、中核市指定を検討していることも明らかにした」とされました。
この記事のなかで注目されるのが、「中核市指定への検討」という部分です。私が所属する自由クラブの杉村康之議員(会派代表)は、この間たびたび、議会において府中市の中核市指定を質疑、要望されてきましたが、市の答弁はいずれも「中核市への移行については考えていない」という否定的な答弁でした。その意味で会派としても来年度予算要望書の要望項目の1つに「中核市への移行の効果検証など長期的視野で検討する場の設置を」を掲げていただけに、大変注目すべき公約の1つです。
★実績と安定感ある高野市長の3期12年間
高野市長の3期12年間におけるハード面での実績として①府中駅南口再開発の完了、②新しい学校給食センターの建設と開設、③府中市役所新庁舎建設などが挙げられます。またソフト面では市長の立候補表明のなかにもありますが、①高校生までの医療費無償化、②学校給食費の完全無償化など実績、③多摩地域で府中市が一番でパートナーシップ宣誓制度を表明、実施したことなどもあります。
またこの12年間は税収が予想外に伸び、公共施設整備基金をはじめ、市全体の基金額も過去最高を記録するなど財政、税収面も順調でした。この基金が2020年からのコロナ禍における対策や、ソフト面での施策の充実につながったことは間違いありません。同時に行財政改革について実行し、民間活力の導入にも積極的だったことについて、私は評価しています。こうして見ると市政の実績としては、多摩地域でもトップクラスと言ってもいいのではないでしょうか。
★課題は官製談合事件の教訓、都市間競争に優位に立つ街づくりを
一方で20年6月に発覚した官製談合事件という不名誉な事件もあっただけに、これまでの行政、議員、民間との癒着体質を一掃することは、市政への信頼回復、公平公正な競争の実現という点で重要課題と言えます。
また府中市は一般的に「住みやすい街」として市民の評価が高いのですが、この間、市長も強調されてきた他の自治体との「都市間競争」において、府中駅を中心とする街のにぎわいという点では、隣の調布、国分寺、聖蹟桜ヶ丘などと比較して、やや劣勢に立たされていると感じています。このあたりも市政前進の課題ではないでしょうか。
私も議員として3期目ですが、高野市長にはいわゆる「安定感」を感じます。その背景には、議会において「市長支持派」の会派が絶対多数を占めることが、背景にあると思われます。その意味で私が所属する自由クラブも予算、決算には原則賛成の立場であり、府中市を中核市の指定を公約にしたことは率直に評価できます。あわせて自由クラブが10月に高野市長に提出した予算要望項目に対し、どれだけ前向きに対応いただけるかについて、12月議会では質疑要望もしたいと考えています。なお府中市長選挙には甲田直己さん(府中労働組合総連合議長)も立候補を表明されています。
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