(府中市)府中市の3大公共施設(芸術劇場、美術館、生涯学習センター)は、大胆な民間活力の導入などで、市負担の大幅軽減を求めたい(府中市議会決算委員会)
府中市議会議員(無所属)の ゆうきりょう です。
私は市議会決算委員会総括質疑において、府中市の過大にある公共施設、とりわけバブル期にできた芸術劇場、美術館、生涯学習センターについては、こうした大型施設の維持運営費が今後、過大な負担となる可能性があり、市民負担と市民向け行政サービスの削減縮小につながる懸念し、将来において市の負担を極力軽減することを提案、質疑しました。
★府中市の見解と答弁・・他自治体と比較して府中市は2倍程度、公共施設が多いのは事実
①府中市公共施設マネジメント推進プランにおいて、施設数が216施設あり、文化・スポーツ施設は芸術劇場、美術館といった大規模な施設を多く整備しており、他自治体として比較して2倍程度の総量を保有している。その他、市営住宅、リサイクルプラザ、市民聖苑、府中駅南口市営駐車場など、市民ニーズに応じて多様な整備をしていることが現状につながっている。
②芸術劇場、生涯学習センター、美術館の3施設は平成2年から12年にかけて整備した。これらの3施設合計で、改修費が約187億円、改築費が約372億円となり、その他、工事にかかる設計費用、定期的な施設の維持管理にともなう修繕、点検費用、改築時の既存施設解体の費用なども別途必要となる。
③(公マネプランでは、3施設については)施設の維持、運営にかかるコスト見直しなどから、民間活力の導入などの手法を検討することで、コストの削減、財政負担の平準化を図るとしてます。また市のPPP、PFI手法導入ガイドラインでは、施設の整備にかかる事業費の規模が総額で10億円以上、運営費が単年度で1億円以上の施設を対象としていることから、芸術劇場、生涯学習センター、美術館などの大型公共施設を更新する際には、民間活力の導入を検討する必要があると考える。
★ゆうきりょうの主張⇒ 3大大型公共施設はバブル期に建てられた施設だが、今日の経済状況、将来の人口動態も予見した対策を
公マネ具体的に踏み込んで「市民文科系施設や社会教育系施設などの大規模施設を整備したのは昭和の終わりから平成初期であり、これらの施設整備にあたっては、本市が平和島で開催しているモーターボート競走事業の収益による繰り出し金を活用することで対応した」。
この平成初頭、1991年当時、平和島競艇からの府中市への実収入は168億円あり、当時、国も公共投資基本計画にもとづいて、自治体に対して大型公共事業を競わせていた状況でした。こうした時代背景に建設された施設が、今日その建築から30年が経過し、それらの施設は大規模改修などの老朽化対策が必要になってきたわけです。公マネでは、「建築後60年が経過した施設は立て替えなどの対応が必要となる」とし、「現状のままでは将来において市の負担が過大なる」と、的確な分析しています。
今後、府中市の人口も微増はしても高齢社会、子どもの人口は減っていく、国の経済力も大きな進展は望めない、こうした環境で多額の費用がかかる大型公共施設の存在が、府中市財政の硬直化をまねいてしまう可能性が十分にあるわけです。そのツケは結局のところ、市民向け行政サービスの削減、縮小、圧縮という形で表面化せざるえないわけです。こうした将来を見すえた、市政運営を改めて要望しました。
※「府中市の令和6年度予算案について、市民のみなさんから要望を受け付けております。10月20日ぐらいまでにメールでお寄せください。匿名希望でも結構です。 ★要望内容の例・・街のライフライン(鉄道駅、バス停車場、道路、信号、カーブミラー設置、公共施設など多数)、市の福祉制度に関すること、小中学校に通うお子さんに関すること、幼稚園、保育所、学童保育、介護、障害者福祉、公共行政のサービスに関することなど、または新型コロナウイルスに関することでも結構です。※ただし要望内容によっては、私のほうで整理修正、あるいは取捨選択する場合もありますが、どうかご了承ください。 アドレス yuki4551@ozzio.jp まで