(府中市)府中市民にとっても問題山積のマイナンバーカード、「自治体の資源を集中させることは不合理」(世田谷区保坂区長)
府中市議会議員(無所属)の ゆうきりょう です。
マスコミでも連日報道されていますが、マイナンバーカードをめぐり、政府は新たな対策本部を設け、21日の初会合で岸田総理大臣はデータやシステムの総点検などにあたり、NHKニュースでは「コロナ対応並みの臨戦態勢で政府、地方自治体、関係機関一丸となって全力を尽くしてほしい」と述べたと伝えています。
★混乱極めるマイナカードに自治体資源を集中させるのはいかがなものか
問題山積で混乱しているマイナンバーカードについて、今日(6月22日)のNHKニュースで世田谷区の保坂区長は、「岸田総理大臣が新型コロナ対応並みの臨戦態勢で地方自治体などと一丸となって取り組むよう対策本部の会合で求めたことについて「人為的なミスなどのために、自治体の資源を短期的に集中させることはどう考えても不合理だ」と述べたと伝えています。
また同ニュースによると、こうした政府の動きについて、世田谷区の保坂展人区長は「目に見えないウイルスとの戦いに3年間、総力を挙げて取り組んだ。マイナンバーの不具合も、目に見えない人為的なミスやシステムのバグとの戦いなのかもしれないが、これに自治体の資源を短期的に集中させ、人海作戦で検証してくれというのは筋が違う。どう考えても不合理だ」と述べたと伝えています。
★「マイナ保険証見直しは、選択制にもどすのも一案」(読売社説)
私もマイナンバーカードの役割を否定する考えはなく、本来的には促進するべきと考えています。しかしながら今回の事態を見ていると、マイナンバーカードの基本設計過程において、根本的な欠陥があるように思えてなりません。なかでも、今の健康保険証を廃止し、マイナンバーカードと一体化する政府の方針については、中止するべきでしょう。
読売新聞6月7日付社説でも「法律が成立したからといって、制度の見直しは不可能だ、と考えるのは早計だ。政府は1980年、納税者番号の一種「グリーンカード制度」を導入する法律を成立させたが、政財界から批判が噴出したため、5年後に法律で廃止した。マイナ保険証の見直しは、今からでも遅くはない。トラブルの原因を解明し、再発防止に努めるのが先決だ。当初の予定通り、選択制に戻すのも一案だろう」との見解を示すほどです。
府中市においても恐らくマイナカードをめぐって、混乱が起きているのではないでしょうか。この際、政府には一度立ち止まって、マイナカードをめぐる混乱に終止符を打ってほしいものです。
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